
「昔の写真と比べると目が小さくなった気がする」「年齢とともにまぶたが重くなってきた」「以前より目が開きにくい」と感じることはありませんか?
年齢を重ねると、まぶたや目の周囲にもさまざまな変化が起こります。その結果、眼球そのものが小さくなったわけではなくても、以前より目が小さく見えることがあります。
特に、上まぶたが下がる眼瞼下垂や、加齢によるまぶたの皮膚のたるみは目の見え方だけでなく、目元の印象にも影響します。
ここでは、年齢とともに目が小さく見える原因、小さくなったように見える目は改善できるのか、セルフケアや美容鍼でできること、眼科を受診した方がよい症状について解説します。
年齢とともに目が小さくなることはある?
年齢とともに「昔より目が小さくなった」と感じることはあります。
ただし、加齢によって眼球そのものが単純に小さくなるという意味ではありません。
目元の印象には、
- 上まぶたの位置
- まぶたの皮膚
- 眉の位置
- 目の周囲の組織
- むくみ
- 目の開け方
などさまざまな要素が関係します。
そのため、加齢によってこれらが変化すると、以前より目の縦幅が狭くなったように見えたり、目元が重たい印象になったりすることがあります。
日本眼科学会でも、後天性眼瞼下垂では加齢性眼瞼下垂が多く、加齢によって弛緩した皮膚が垂れ下がる眼瞼皮膚弛緩症もあると説明しています。
歳をとると目が小さくなるのはなぜ?
原因は一つではありません。
「目が小さくなった」と感じる場合には、まぶたや皮膚など複数の変化が関係している可能性があります。
まぶたが下がってくる
代表的な原因の一つが眼瞼下垂です。
眼瞼下垂とは、何らかの原因によって上まぶたが下がった状態です。
日本眼科学会によると、まぶたを上げる動きには上眼瞼挙筋やミュラー筋などが関係しており、後天性眼瞼下垂では加齢性のものが多くみられます。
上まぶたが以前より下がると黒目にかかる範囲が増えるため、昔より目が小さくなったように見えることがあります。
まぶたの皮膚がたるむ
加齢に伴って上まぶたの皮膚がたるみ、まぶたの縁にかぶさってくることがあります。
これは眼瞼下垂とは原因が異なる場合がありますが、見た目としては目が小さくなったように感じる原因になります。
皮膚が大きく垂れ下がると、外見上の変化だけでなく視界に影響することもあります。
眉の位置が変化する
目元の印象は、まぶただけでなく眉の位置によっても変わります。
日本眼科医会では、加齢などによって眉が下がる「眉下垂」も、眼瞼下垂のように見える原因の一つとして挙げています。
眉やその周囲の変化によって上まぶたの皮膚がかぶさり、目が小さく見える場合があります。
まぶたがむくんでいる
睡眠不足、飲酒、塩分摂取などによって一時的に目元がむくみ、まぶたが重く見えることがあります。
この場合には加齢による構造的な変化とは異なり、日によって目の開き方や見た目が変化することがあります。
「朝だけ目が小さく見える」「日によって違う」という場合には、一時的なむくみなども考えられます。
目が疲れて開けにくく感じる
パソコンやスマートフォンを長時間使用した後に、目が疲れたり重く感じたりする人もいます。
ただし、スマートフォンを使ったから目そのものが小さくなるという意味ではありません。
目の疲労感や乾燥などによって、普段より目を開けにくく感じることがあります。
加齢で小さくなったように見える目は大きくできる?
これは原因によって異なります。
むくみや目元の疲労感など一時的な要因で目が重く見えている場合には、その要因が軽減することで目元の印象が変化することがあります。
一方、加齢による眼瞼下垂や大きな皮膚のたるみが原因の場合、セルフケアだけで元の状態へ戻すことは難しい場合があります。
「目を大きくする方法」を探す前に、なぜ小さく見えるようになったのかを考えることが重要です。
目が小さくなった時のセルフケア
セルフケアで眼瞼下垂そのものを治したり、たるんだ皮膚を元に戻したりできるわけではありません。
そのうえで、目元の疲労感などが気になる場合には次のような方法があります。
目を休ませる
パソコンやスマートフォンを長時間見続けている場合には、途中で画面から目を離して休憩を入れましょう。
遠くを見るなどして、長時間同じ距離だけを見続けないようにします。
目元を強くこすらない
「目を大きくしたい」と強くマッサージする必要はありません。
まぶたは薄くデリケートな部分です。
強く押したり、眼球を圧迫するようなマッサージをしたりするのは避けましょう。
睡眠を見直す
睡眠不足が続いている場合には、まず必要な睡眠時間を確保しましょう。
睡眠不足による疲労感や一時的なむくみなどが、目元の印象に影響していることもあります。
目を大きく開く筋トレをすれば改善する?
「目を思い切り閉じて大きく開く」といった体操を繰り返せば、加齢による眼瞼下垂が治るとはいえません。
眼瞼下垂には、まぶたを上げる筋肉だけでなく、その付着部である腱膜などの変化が関係している場合があります。
そのため「筋肉が衰えただけだから鍛えれば元に戻る」と単純に考えない方がよいでしょう。
特にまぶたが明らかに下がってきた場合には、自己流のトレーニングを続けるより眼科で原因を確認することが大切です。
眼瞼下垂によって目が小さく見えている可能性もある
昔より明らかに上まぶたが下がってきた場合には、眼瞼下垂の可能性があります。
眼瞼下垂では、
- 以前より目が開きにくい
- まぶたが重い
- 上まぶたが黒目にかかっている
- 視界が狭く感じる
- 眉を上げて目を開ける癖がある
- 額にしわを寄せて目を開ける
などがみられることがあります。
日本眼科医会も「昔に比べ目が小さくなった」「皮膚がたるんでかぶさっている」「目が開きにくい」などを眼瞼下垂で注意したい症状として挙げています。
急に片方の目が小さくなった場合は注意
年齢とともに少しずつ目元が変化した場合と、突然片方のまぶたが下がった場合は分けて考える必要があります。
後天性眼瞼下垂には、加齢だけでなく神経や筋肉の病気などが関係する場合があります。日本眼科学会も、重症筋無力症、動眼神経麻痺、ホルネル症候群などを原因として挙げています。
急にまぶたが下がった、物が二重に見える、目の動きがおかしいなどの変化がある場合には、セルフケアや美容目的の施術より先に眼科などの医療機関を受診してください。
加齢による目の変化は眼科で確認することも大切
40歳以降になると、まぶただけでなく目そのものにもさまざまな加齢変化が起こります。
日本眼科医会では、加齢によって目の機能が低下した状態を「アイフレイル」として啓発しており、見えにくさなどの背景に目の病気が隠れている場合があるため注意を呼びかけています。
「年齢のせいだから仕方ない」と判断せず、
- 見えにくくなった
- 視野が狭くなった
- 物が二重に見える
- 片方だけ急にまぶたが下がった
- 目が開きにくく日常生活に支障がある
といった場合には眼科で相談しましょう。
美容鍼で目元にできること
鍼灸整骨院かまたきでは、目元の見た目が気になる方に対して美容鍼を行っています。
ただし、美容鍼によって眼球そのものを大きくしたり、眼瞼下垂を治療したりするものではありません。
目元だけを見るのではなく、目の周囲やこめかみ、額などの状態も確認しながら、その方のお悩みに合わせて施術する部位を検討します。
「昔より目元が重たく見える」「目元の印象が気になる」という美容上のお悩みについては、ご相談ください。
一方、まぶたが明らかに下がっている、視界が狭くなった、見え方が変わったなどの症状がある場合には、美容鍼より先に眼科で原因を確認することをおすすめします。
よくある質問
年を取ると目が小さくなることはありますか?
眼球そのものが単純に小さくなるという意味ではありませんが、まぶたの位置や皮膚、眉などが加齢によって変化し、昔より目が小さく見えることがあります。
加齢で目が小さく見える原因は何ですか?
加齢性眼瞼下垂、まぶたの皮膚のたるみ、眉の位置の変化などが関係することがあります。一時的なむくみや目元の疲労感によって印象が変わる場合もあります。
加齢で小さくなったように見える目は大きくできますか?
原因によって異なります。むくみなど一時的な要因なら印象が変化する場合がありますが、眼瞼下垂や大きな皮膚のたるみはセルフケアだけで元の状態へ戻すことが難しい場合があります。
目の筋トレをすれば大きくなりますか?
目を大きく開く体操などで加齢性眼瞼下垂が治るとはいえません。まぶたが下がってきた場合には、原因を眼科で確認することが大切です。
スマホを見ると目が小さくなりますか?
スマートフォンを見ることで眼球そのものが小さくなるわけではありません。ただし、長時間画面を見ることで目の疲労感や乾燥などを感じることがあります。
むくみで目が小さく見えることはありますか?
まぶたが一時的にむくむことで、普段より目元が重く見えることはあります。日によって大きく変化する場合には、むくみなどが関係している可能性があります。
顔はりで目を大きくできますか?
顔はりで眼球そのものを大きくしたり、眼瞼下垂を治療したりするものではありません。目元の見た目が気になる方に対して、目の周囲やこめかみ、額などの状態を確認しながら施術を行います。
目が小さくなったら眼科へ行った方がいいですか?
まぶたが明らかに下がった、視界が狭い、見え方が変わった、片側だけ急に下がったなどの場合には眼科を受診してください。
まとめ
年齢とともに「昔より目が小さくなった」と感じることはありますが、必ずしも眼球そのものが小さくなったわけではありません。
加齢によるまぶたの位置や皮膚、眉などの変化によって、目の見える範囲が狭くなり、小さく見えることがあります。
特に眼瞼下垂では、見た目だけでなく視界に影響する場合があります。「加齢だから仕方ない」と自己判断せず、まぶたが明らかに下がっている場合や見え方にも変化がある場合には眼科で原因を確認しましょう。
一方、病的な変化ではなく目元の見た目が気になる場合には、セルフケアや美容上のケアを検討する方法があります。

