疲労が抜けない原因とは?体のだるさ・肩こり・腰痛が続くときの回復方法を解説

  • 2022年4月20日
  • 2026年8月12日
  • 豆知識

「しっかり寝たはずなのに疲れが取れない」「朝から身体が重い」「仕事が終わる頃にはぐったりする」「肩こりや腰痛まで出てきた」このような疲労感や倦怠感に悩んでいませんか?

疲れは、仕事や運動などで身体を使ったときだけに起こるものではありません。睡眠不足、仕事や家事の負担、ストレス、生活リズムの乱れ、運動不足など、さまざまな要因が重なって感じることがあります。また、長期間続く疲労には病気が関係している場合もあるため、「疲れているだけ」と決めつけないことも大切です。

この記事では、疲労感・倦怠感が起こる原因、睡眠との関係、肉体的な疲れと精神的な疲れの違い、自宅でできる回復方法、医療機関を受診した方がよい症状、鍼灸整骨院でできることまで分かりやすく解説します。

疲労とは?

疲労は、身体的・精神的な活動や病気などによって、普段より活動しにくくなったり「休みたい」と感じたりする状態です。疲れを感じること自体は異常ではなく、身体に休息が必要であることを知らせるサインの一つと考えられています。

疲労があると、身体が重い、やる気が出ない、集中しにくい、眠い、肩や腰が重いといった症状を感じることがあります。ただし、症状の出方や原因には大きな個人差があります。

疲労感と倦怠感の違い

日常生活では「疲労」と「倦怠感」はほぼ同じような意味で使われています。疲労は活動能力が低下した状態を指し、倦怠感は「身体がだるい」「何もする気になれない」といった本人が感じる感覚を指すことが多いです。

そのため、「疲れた」と感じているからといって、必ずしも筋肉だけが疲労しているとは限りません。睡眠や精神的な負担、生活習慣、病気なども確認する必要があります。

疲労が抜けない主な原因

疲労が続く原因は一つではありません。特に多いのが、睡眠不足、生活リズムの乱れ、仕事や家事による負担、ストレス、運動不足、食生活の乱れなどです。NHSも疲労の一般的な要因として睡眠不足、生活習慣、ストレスなどを挙げています。

睡眠不足

疲労回復を考えるうえで、睡眠は非常に重要です。睡眠不足が続くと、日中の眠気や倦怠感、集中力の低下、気分の不安定さなどが現れることがあります。厚生労働省も、睡眠不足によって疲労感や判断力低下などが起こることを示しています。

ただし、「必ず7時間以上眠ればよい」「8時間寝れば疲労が完全に取れる」と一律には言えません。必要な睡眠時間には個人差があるため、日中に強い眠気がないか、朝起きたときに休養感があるかなども大切です。

睡眠時間は足りているのに疲れる場合

「7〜8時間寝ているのに眠い」という方もいます。この場合、睡眠時間だけでなく睡眠の質が低下している可能性もあります。

例えば、睡眠時無呼吸症候群では、睡眠中に呼吸が止まったり浅くなったりすることで睡眠が分断され、十分な時間寝ていても日中に強い眠気や疲労感が出る場合があります。大きないびきや、睡眠中に呼吸が止まっていると家族から言われる場合には、医療機関への相談をおすすめします。

仕事や家事による身体的な疲労

長時間立ち続ける、重い物を運ぶ、スポーツをする、同じ作業を何度も繰り返すといった身体活動によって、筋肉や関節に疲労感が出ることがあります。

また、激しい運動だけでなく、長時間のデスクワークや車の運転のように「動かなさすぎる」ことでも、肩や腰、背中などに張りや重だるさを感じることがあります。

この場合、「筋肉に疲労物質がたまっているから」と一つの原因で考えるのではなく、同じ姿勢が長い、休憩が少ない、普段の運動量が少ないなど、身体の使い方も見直してみましょう。

精神的なストレス

精神的な負担も疲労感に関係します。仕事、人間関係、家庭の悩みなどが続くと、十分に休んでいるつもりでも「疲れが取れない」「何もする気になれない」と感じることがあります。

厚生労働省の「働く人の疲労蓄積度セルフチェック」でも、イライラ、不安、眠れない、集中できない、やる気が出ない、朝からぐったりするなどが疲労蓄積を確認する項目として含まれています。

疲労=自律神経の乱れではない

現在の記事では「自律神経の乱れが疲労である」という説明をしていましたが、これは修正した方がよい部分です。

自律神経は睡眠や体温、心拍など身体のさまざまな機能に関わりますが、疲労そのものを「自律神経が乱れた状態」と一つに定義することはできません。

疲労には、身体活動、睡眠、ストレス、病気、薬など複数の要因が関係します。

「血流が悪いから疲労する」とは限らない

長時間同じ姿勢を続けた場合、筋肉が張ったり重く感じたりすることはあります。しかし、「血流が悪くなる→酸素や栄養が届かない→疲労がたまる」という説明だけで疲労を説明することはできません。

ウォーキングや軽い運動で身体が楽になる人はいますが、その目的を「疲労物質を外へ流す」と考えるより、身体活動、気分転換、睡眠などを含めた生活習慣の一部として考える方が適切です。

栄養不足で疲れることはある?

極端な食事制限や栄養不足が続けば、疲労感を感じる場合があります。特に鉄欠乏性貧血では、疲れやすさだけでなく、息切れ、動悸、顔色が悪いなどの症状が出ることがあります。

ただし、「疲れているからタンパク質を取れば治る」「運動後30分以内に食べなければ回復しない」と考える必要はありません。

主食、主菜、副菜などを組み合わせ、炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂ることが基本です。

甘い物を食べれば脳疲労は取れる?

現在の記事では「頭を使うと脳が大量のカロリーを消費するため、ラムネなどでブドウ糖を補給する」と説明していますが、ここも大きく修正します。

仕事や勉強で疲れたからといって、毎回甘い物を食べる必要はありません。疲れたと感じたときには、まず睡眠、休憩、食事、ストレスなど全体を見直すことが大切です。

疲労を回復させるために大切なこと

疲労の回復方法も原因によって変わります。ただし、多くの方に共通して見直しやすいのが「睡眠」「適度な運動」「食生活」「休息」「ストレス対策」です。

睡眠時間と生活リズムを見直す

まずは毎日の起床・就寝時間を大きく変えないことを意識しましょう。休日に極端に長く寝る「寝だめ」だけでは、慢性的な睡眠不足による影響をすべて解消できないとされています。

朝に光を浴びる、夜遅い時間のアルコールやカフェインを控える、寝室を明るすぎない・暑すぎない環境にするなど、眠りやすい環境を作ることも大切です。

軽く身体を動かす

疲れていると何もせず横になりたくなることがありますが、身体的に大きな問題がなく、軽い疲労であればウォーキングや軽い体操などを行うことで気分転換になる場合があります。

ただし、強い倦怠感があるときや病気が疑われる場合に、無理に運動する必要はありません。「疲れているほど運動した方がよい」ということではなく、自分の体調に合わせて活動量を調整してください。

同じ姿勢を長時間続けない

デスクワークや運転などでは、30〜60分程度を目安に一度立ったり、少し歩いたり、肩や背中を動かしたりしてみましょう。

「良い姿勢をずっと維持する」よりも、こまめに姿勢を変えることの方が取り入れやすい対策です。

入浴

温かいお風呂に入ると、身体のこわばりが楽になったり、気分がリラックスしたりする方もいます。

ただし、「入浴すれば疲労物質が流れて疲労が治る」とまでは言えません。入浴はリラックスや睡眠前の習慣の一つとして利用しましょう。

食事を整える

疲れているからといって、特定の食材だけを大量に食べる必要はありません。食欲がある場合には、主食・主菜・副菜を基本として、無理のない範囲でバランスのよい食事を心がけます。

一方で、食欲低下が続いている、体重が減っている場合には、単なる疲労ではない可能性もあるため医療機関への相談をおすすめします。

精神的に疲れているとき

「気分転換をしなければ」と無理に予定を入れる必要はありません。

音楽を聴く、散歩する、入浴する、家族や友人と話すなど、自分が負担を感じにくい方法で休息を取ってみましょう。

ただし、何週間も気分が落ち込む、何も楽しめない、仕事や家事ができないほどつらい場合には、疲労だけでなく精神的な不調が関係している可能性があります。疲労はストレスやうつ状態などでも現れることがあります。

疲れが取れないときに病院を受診した方がいい?

「疲れくらいで病院へ行っていいの?」と思う方もいるかもしれません。

しかし、原因が分からない疲労が数週間続いている、日常生活へ影響している場合には、医療機関へ相談することが勧められます。

特に、体重が減っている、動悸や息切れがある、強い眠気がある、夜に大きないびきをかく・呼吸が止まる、強いのどの渇きや頻尿がある、気分の落ち込みが続いているなどの症状を伴う場合は、一度検査を受けましょう。

「病院で異常なしなら疲労」と決めつけない

現在の記事では「疲れが抜けなくても病院では異常がないことがほとんど」と説明していましたが、この表現は削除します。

疲労は、貧血、糖尿病、甲状腺疾患、睡眠障害などでも起こるため、原因不明の疲労が長く続いている場合には必要に応じて血液検査などが行われることがあります。

肩こり・腰痛と疲労が一緒に出る場合

疲れてくると肩や腰までつらくなる方もいます。

長時間のデスクワーク、立ち仕事、運動不足、同じ作業の繰り返しなどによって、肩・腰・背中の痛みや張りを同時に感じることがあります。

ただし、身体の痛みをすべて「疲労が原因」と考える必要はありません。強い痛みやしびれ、筋力低下などがある場合には、その症状に応じた医療機関での評価が必要です。

鍼灸整骨院かまたきでできること

鍼灸整骨院かまたきでは、「疲れが取れない=血流が悪い」「自律神経が乱れている」と一律には判断しません。

まず、どこが疲れているのか、肩こりや腰痛などの身体症状があるか、仕事内容、睡眠、運動習慣、症状が続いている期間などを確認します。

肩や腰、背中などの筋肉に張りやこわばりがあり、身体を動かしにくい場合には、状態に合わせて手技療法や鍼治療を行うことがあります。

ただし、整体や鍼治療だけで全身の疲労そのものが治ると断定するものではありません。原因不明の強い倦怠感や、長期間続く疲労がある場合には、まず医療機関で原因を確認することが大切です。

整体について

長時間の仕事や運動によって肩や腰などに筋肉の張りを感じている場合、手技療法によって身体が楽に感じる方もいます。

施術の目的は「疲労物質を流す」「全身の血流を正常に戻す」ことではなく、筋肉の張りや痛みを軽減し、身体を動かしやすくすることです。

鍼治療について

肩こり、腰痛、筋肉の緊張などがある場合には、鍼治療を選択することがあります。

ただし、「鍼で自律神経が整えば疲労が治る」「鍼で全身の疲れを完全に取れる」といった説明はしていません。

身体症状への補完的な施術として、状態に合わせてご提案します。

よくある質問

寝ても疲れが取れないのはなぜですか?

睡眠時間が足りていない場合だけでなく、睡眠の質が低下している、ストレスが強い、生活習慣が乱れている、病気が関係しているなど、さまざまな原因があります。

7〜8時間寝れば疲労は取れますか?

必要な睡眠時間には個人差があります。睡眠時間だけでなく、日中の眠気や朝の休養感なども確認することが大切です。

疲れているときは運動した方がいいですか?

軽い疲労で体調に問題がなければ、ウォーキングや軽い体操が気分転換になる場合があります。ただし、強い倦怠感があるときに無理に運動する必要はありません。

甘い物を食べると疲労回復になりますか?

一時的にエネルギー補給にはなりますが、疲労回復のために毎回甘い物を食べる必要はありません。睡眠や食事全体、生活習慣を見直すことが大切です。

疲労は自律神経の乱れが原因ですか?

自律神経だけが疲労の原因とは限りません。睡眠不足、ストレス、生活習慣、病気など複数の要因が関係します。

疲労は血流をよくすれば治りますか?

軽い運動や入浴で身体が楽になることはありますが、「血流をよくすれば疲労が治る」と一律には言えません。

疲れが何週間も続いています。病院へ行った方がいいですか?

原因が分からない疲労が数週間続く場合や、日常生活に影響している場合には医療機関へ相談してください。

疲労に鍼治療はできますか?

肩こり、腰痛、筋肉の張りなど身体症状に対して鍼治療を行う場合があります。ただし、原因不明の全身倦怠感については、まず医療機関で原因を確認することが重要です。

まとめ

疲労感や倦怠感は、身体から「休息が必要」と知らせるサインの一つです。しかし、その原因は一つではありません。睡眠不足、身体的な負担、ストレス、生活リズム、運動不足などが関係する場合もあれば、病気が原因となっている場合もあります。

疲労を感じたら、まず睡眠、食事、休憩、身体活動などの日常生活を見直してみましょう。一方で、「疲れが数週間以上続いている」「朝から強い倦怠感がある」「仕事や家事に支障がある」「体重減少や動悸・息切れなど別の症状がある」という場合には、単なる疲労と決めつけず医療機関へ相談してください。

鍼灸整骨院かまたきでは、疲労に伴って現れる肩こり・腰痛・背中の張り・筋肉のこわばりなどについて、身体の状態を確認しながら施術をご提案しています。「仕事や運動のあと身体が重い」「肩や腰までつらい」「身体をほぐして動きやすくしたい」という方はお気軽にご相談ください。