
現在、日本人の2人に1人が花粉症と言われており、花粉症は『国民病』とも言われるほど多くの人が悩まされています。
- 薬を欠かさずに飲む
- なるべく窓を開けない
- 洗濯物を外に干さない
- 帰宅したらすぐに服を脱ぐ
など、みなさん色々な対策をしていると思いますが、「もしも花粉症がなければな~」なんて思う事もありますよね。
今回は、『花粉症の体質改善』について解説していきます。
花粉症とは
花粉症は、アレルギーの一種です。
特定のアレルゲン(花粉)が身体の中に侵入したことに対し、免疫システムが過剰に働き、くしゃみ・鼻水・鼻づまり、目の痒さ…などの症状を引き起こします。
一般的に多い花粉症は、冬の終わりから春が始まる頃に症状が出はじめます。
花粉症の症状が重篤な人は、くしゃみや鼻水だけでなく、微熱、頭痛、倦怠感などの全身症状に悩まされ、日常生活に支障が出たり、仕事の効率が著しく低下したりします。
また、鼻づまりによって睡眠の質が低下し日中眠気が続いてしまったり、睡眠不足によって免疫力が低下するなど、花粉症以外の障害が起こる原因にもなります。
日本の花粉症事情
花粉症は日本だけの問題ではなく世界的な健康課題の1つです。
気候変動などの影響で花粉が飛ぶ時期が年々早まり、気温上昇の影響から花粉飛散の期間が長期化していることが問題となっています。
有病率は、世界平均が10~30%に対し日本人の花粉症患者は40%以上と言われており世界的にみて高い水準となっています。
特に日本では、戦後に大量に植えられたスギやヒノキ林の問題が深刻で、木の成長により花粉が大量飛散することが問題になっています。
花粉症治療
花粉症の症状に対する選択肢はいくつかあり、飲み薬以外にも舌下治療や注射など自分に合ったものを選ぶことができます。
仕事で病院に行く時間がない人でも、花粉症の薬はドラックストアで手軽に購入することができます。しかし、病院で処方してもらう薬の方が効果が高く値段も手頃です。
また、花粉症の人は毎日薬を欠かさず飲んでいる人が多いのではないでしょうか。飲み薬は、忘れずに飲むことで症状を抑えることがでますが、シーズン中毎日飲み続けなければならない事や、定期的に通院しなければならないなど日常のわずらわしさがあります。
- ドラックストアでも購入できるが高い
- 病院の薬は価格を抑えることができ、効果も高いが定期的な通院は大変
- シーズン中は飲み薬を毎日飲まなければいけない
- 目薬や点鼻薬が手放せない
- 薬の種類によっては昼間に眠気が強く出るものもある
- 注射は「重症」と判断されなければ保険が適応されないため、高い
- 舌下免疫療法は効果が出るまで数年の期間がかかり、通院も大変。そして、数年でまた戻る。
花粉症の症状に鍼灸治療は有効か?
WHO(世界保健機関)では、鍼灸の有効性を認める疾患リストの中に、アレルギー性鼻炎を含んでいます。
日本の「鼻アレルギー診療ガイドライン」でも、花粉症に対する鍼灸治療の有効性について、薬物療法と並ぶ選択肢の1つとしてあげています。
また、鍼灸治療は免疫系への作用について「一定の効果をあらわす」として論文も発表され注目されています。
このように、花粉症の改善に対して鍼治療は科学的根拠に基づいたアプローチであるということが言えます。
花粉症の鍼灸治療
鍼灸治療は、鍼や灸を用いて特定のツボを刺激することで、身体の機能を正常な状態に戻し、アレルギーが起こりにくい状態へと導きます。
それにより、花粉症特有の「くしゃみ・鼻水・鼻づまり」といったアレルギー症状を緩和させ、身体の内側から体質改善を目指します。
鍼灸治療を行うポイントは以下の3点です。
- 自律神経の調整
- 免疫機能の正常化
- 血行促進
1・自律神経の調整
花粉症の症状は自律神経のバランスが乱れることで悪化することがあります。
日常のストレスや不規則な生活、寝不足や疲れなどによって自律神経がバランスを崩すと、鼻水やくしゃみといったアレルギー反応が強く出てしまうことがあります。
鍼灸治療は、全身にあるツボを刺激することで自律神経の乱れを整え正常に働ける状態にします。自律神経が整うと、花粉に対して過剰反応していた鼻粘膜の活動も抑えられ、くしゃみや鼻水などの症状が緩和します。
2・免疫機能の正常化
花粉症は本来無害であるはずの花粉に対して免疫機能が過剰に反応することでアレルギーを引き起こす、いわば免疫のシステムエラーです。
そこで鍼灸では特定のツボを刺激することで免疫に関わるlgE抗体の生産を抑制し、免疫機能が正常な状態に近づく手助けをします。それによりアレルギー反応が起こりにくくなり体質改善が期待できます。
3・血行促進
鼻水や鼻づまりなど花粉症に伴う症状は、血行不良による鼻粘膜の炎症が原因で起こります。
そこで、鍼灸治療によって血管を拡張させ血液の流れが改善されれば鼻粘膜の炎症が緩和されこれらの症状が解消されやすくなります。
目のかゆみや充血なども同様に、血行が良くなることで炎症物質が排出され症状の緩和に繋がります。
薬と鍼灸の違い
鍼灸治療は、体質を改善しアレルギー症状の出にくい身体を目指すため、効果が出てくるまで時間がかかります。薬を長期間継続して飲みたくない人、体質改善を目指している人にお勧めです。
一方薬は、効果は一時的でも症状に対して即効性があるため、今まさにつらい症状で悩んでいる人にお勧めです。
鍼灸治療
- 身体の状態を整え、体質改善を目指すことで症状を緩和させる
- 即効性はなく、効果は緩やか
薬
- 今出ている症状をすぐに抑える
- 効果は一時的なため、継続的な使用が必要
よくある質問
Q. 鍼灸治療は花粉症にも対応していますか?
A. 花粉症による鼻づまりやくしゃみ、目のかゆみなどのお悩みに対して鍼灸治療を希望される方がいます。症状や体質に合わせて施術をご提案しています。
Q. 花粉症の鍼灸治療はいつから始めるのがおすすめですか?
A. 花粉が飛び始める前から施術を始める方もいますが、症状が出てからでもご相談いただけます。一人ひとりの状態に合わせて施術計画をご案内します。
Q. 花粉症の薬を飲みながらでも鍼灸治療は受けられますか?
A. 医師から処方された薬を服用しながら施術を受ける方もいます。服用中のお薬がある場合は、施術前にお知らせください。
Q. 花粉症の鍼灸治療はどれくらい通えばよいですか?
A. 症状の程度や生活環境によって異なります。初回にお身体の状態を確認し、無理のない通院ペースをご提案します。
Q. 鍼は痛くありませんか?
A. 使用する鍼は非常に細いため、刺激は比較的少ないと感じる方が多いです。不安な方には刺激量を調整しながら施術を行います。
まとめ
花粉症の症状に鍼灸治療は有効です。しかし、即効性は無いため、時間をかけて身体を整え、体質を改善していく必要があります。
体質改善は、花粉症の症状だけでなく、例えば、肩こりや腰痛、むくみや冷え、不眠、疲れなど、日常的な不調も改善されるなど嬉しい効果がたくさんあります。
「薬をなるべく減らしたい・少しでも症状を軽くしたい」と考えている方は、薬をうまく併用しながら鍼灸治療を行い、少しずつ体質改善をめざしてみませんか!?

