サプリメントの飲み過ぎは身体を悪くする?過剰摂取のリスクと対策

サプリメントの飲み過ぎは危険?吐き気・腎臓への影響と対処法

サプリメントは、食事だけでは不足しやすい栄養素などを補う目的で利用されます。しかし、「健康に良さそうだから多く飲んでも大丈夫」とは限りません。ビタミンやミネラルなどには過剰摂取によって健康への悪影響が生じるものがあり、複数のサプリメントを併用することで、気づかないうちに同じ成分を重複して摂取していることもあります。

特に「サプリメントを飲み過ぎて吐き気がする」「たくさん飲んだけれど腎臓は大丈夫?」「高齢者が何種類もサプリメントを飲んでいる」といった場合には、単に様子を見るのではなく、飲んだ製品・成分・量と現在の症状を確認することが大切です。

サプリメントを飲み過ぎるとどうなる?

サプリメントを多く飲んだからといって、必ず症状が出るわけではありません。問題になる量は成分によって大きく異なります。

一方で、必要以上の量を摂取すると、吐き気、腹痛、下痢、便秘、頭痛、食欲不振などが起こることがあります。成分や摂取量によっては、より重大な健康被害につながる可能性もあります。

「水溶性ビタミンなら余った分は尿から出るから、いくら飲んでも大丈夫」と考えるのも適切ではありません。水溶性・脂溶性という分類だけで安全性を判断せず、製品に記載された摂取目安量を確認することが重要です。

サプリメントを飲み過ぎて吐き気がする原因

サプリメントを飲んだ後に吐き気が出た場合には、摂取した成分や量、空腹時に飲んだか、他のサプリメントや薬を一緒に飲んでいないかなどを確認します。

鉄など一部の成分では、胃腸症状が起こることがあります。また、複数の製品を一緒に使用している場合には、同じビタミンやミネラルが重複していることがあります。

「サプリメントを飲んだ後から吐き気がする」という場合は、その製品を追加で飲み続けず、商品名・成分表示・摂取した量を確認してください。

吐き気が強い、何度も嘔吐する、意識がおかしい、強い腹痛があるなど、明らかな体調異常がある場合には医療機関へ相談してください。

サプリメントを飲み過ぎたときの対処法

サプリメントを摂取目安量より多く飲んでしまった場合、まず「何を・どのくらい・いつ飲んだのか」を確認します。製品の容器やパッケージは捨てずに残しておきましょう。

少し多く飲んだからといって必ず健康被害が起こるわけではありませんが、成分によって危険性が異なるため、「水を大量に飲めば大丈夫」「吐けば大丈夫」などと自己判断しないでください。

すでに吐き気、嘔吐、強い腹痛、意識の変化などがある場合や、大量に摂取した場合、子どもが誤って飲んだ場合などには、医療機関や中毒に関する相談窓口などへ相談してください。

サプリメントの飲み過ぎは腎臓に悪い?

「サプリメントを飲むと腎臓が悪くなる」と一律には言えません。しかし、摂取する成分や量、もともとの腎機能などによっては注意が必要です。

腎臓は体内の老廃物や余分な物質を尿として排泄する役割を持っています。腎機能が低下している人では、健康な人と同じ感覚でミネラルなどを摂取することが適さない場合があります。

また、「天然成分だから腎臓に安全」「健康食品だから薬より安全」とは限りません。

腎臓病などで治療中の方や、医師から食事・ミネラルなどの制限を受けている方は、自己判断でサプリメントを追加せず、医師や薬剤師へ相談してください。

ビタミンやミネラルも摂り過ぎることがある

ビタミンやミネラルは身体に必要な栄養素ですが、必要なものだから大量に摂っても安全という意味ではありません。

たとえばビタミンAを長期間過剰に摂取すると、頭痛や皮膚症状などが起こることがあります。ビタミンDの過剰摂取では高カルシウム血症などが問題になることがあります。鉄も必要以上に摂取すれば胃腸症状などが生じる可能性があります。

マグネシウムについても、通常の食品からの摂取とサプリメントなどからの摂取を同じように考えることはできません。サプリメントなどから多く摂取すると、下痢などが起こることがあります。

大切なのは「ビタミンだから安全」「ミネラルだから身体に良い」と分類だけで考えず、それぞれの成分と摂取量を確認することです。

複数のサプリメントを飲んでいる人は重複に注意

サプリメントの過剰摂取で特に注意したいのが、複数製品による成分の重複です。

たとえばマルチビタミン・ミネラルのサプリメントを使用しながら、さらにビタミンD、鉄、亜鉛などを単体で摂取していると、同じ成分が複数の製品に含まれていることがあります。

商品ごとの摂取目安量を守っていても、複数の商品を合計すると特定成分の摂取量が多くなる場合があります。

サプリメントを複数使用する場合には、商品数だけではなく、裏面などに記載されている成分名と含有量を確認しましょう。

高齢者のサプリメント飲み過ぎに注意

高齢者では複数の薬を使用していることもあり、サプリメントや健康食品との組み合わせにも注意が必要です。

「薬ではないから主治医に伝えなくてもいい」と考えず、使用しているサプリメントや健康食品についても診察時に伝えておくとよいでしょう。

また、年齢だけでサプリメントが危険になるわけではありませんが、腎臓や肝臓の機能、持病、使用している薬などによって注意すべき内容が異なります。

本人が何種類飲んでいるのか把握できていない場合には、家族と一緒に一度すべてのサプリメント・健康食品・薬を並べて確認してみるのも一つの方法です。

薬とサプリメントを一緒に飲んでも大丈夫?

サプリメントや健康食品の中には、医薬品の作用に影響するものがあります。そのため、薬を服用している方が新しくサプリメントを始める場合には注意が必要です。

「食品だから薬との飲み合わせはない」とは限りません。

病院から処方されている薬や市販薬を使用している場合には、サプリメントの商品名や成分が分かる状態で医師・薬剤師へ相談すると確認しやすくなります。

サプリメントは食事の代わりになる?

基本的な栄養摂取は食事から考え、サプリメントは必要に応じて補助的に利用するものです。

食事には、サプリメントに含まれる特定のビタミンやミネラルだけではなく、たんぱく質、脂質、炭水化物、食物繊維などさまざまな栄養素が含まれています。

そのため「サプリメントを飲んでいるから食事は適当でも大丈夫」と考えるのではなく、まず日常の食事を基本として考えましょう。

サプリメントを安全に使用するためのポイント

サプリメントを使用するときは、製品に記載された摂取目安量を確認し、「早く効果を出したいから倍量飲む」といった使い方は避けましょう。

複数の商品を使用する場合には、同じ成分が重複していないか確認します。また、持病がある方、薬を服用している方、妊娠・授乳中の方などは、使用前に医師や薬剤師へ相談した方がよい場合があります。

サプリメントを飲み始めてから体調に変化が出た場合には、「健康に良いものだから関係ない」と決めつけず、いったん使用状況を確認してください。

サプリメントを飲んだ後に病院へ相談した方がよい症状

摂取後に軽い胃の不快感などが出る場合もありますが、症状の強さや摂取した成分・量によって対応は異なります。

特に、繰り返し嘔吐する、強い腹痛がある、意識がぼんやりする、呼吸がおかしい、けいれんがあるなど明らかな異常がある場合や、大量に摂取した場合には、早めに医療機関へ相談してください。

また、症状が軽くても、どの成分をどの程度摂取したのか分からない場合や、子どもの誤飲など判断が難しい場合には、自己判断を続けず専門機関へ相談しましょう。

よくある質問

サプリメントを飲み過ぎるとどうなりますか?

摂取した成分や量によって異なりますが、吐き気、腹痛、下痢、頭痛などが起こることがあります。成分によっては大量摂取や長期間の過剰摂取によって重大な健康被害につながる可能性もあります。

サプリメントを飲み過ぎて吐き気がするときはどうすればいいですか?

追加で飲み続けず、商品名・成分・摂取した量を確認してください。吐き気が強い、何度も嘔吐する、強い腹痛などがある場合には医療機関へ相談してください。

サプリメントの飲み過ぎは腎臓に悪いですか?

すべてのサプリメントが腎臓に悪いわけではありませんが、成分や摂取量、腎機能によっては注意が必要です。腎臓病などで治療中の方は自己判断で使用せず、医師や薬剤師へ相談してください。

高齢者はサプリメントを飲まない方がいいですか?

年齢だけで一律に避ける必要はありません。ただし、持病や腎臓・肝臓の状態、使用している薬との組み合わせなどを確認することが重要です。

複数のサプリメントを一緒に飲んでも大丈夫ですか?

複数の商品に同じビタミンやミネラルが含まれ、知らないうちに摂取量が多くなる場合があります。成分表示と含有量を確認してください。

薬とサプリメントを一緒に飲んでもいいですか?

サプリメントや健康食品の中には医薬品の作用に影響するものがあります。薬を服用している場合には、使用しているサプリメントについて医師や薬剤師へ伝えてください。

サプリメントを一度多く飲んでしまったら危険ですか?

危険性は成分と摂取量によって異なります。何をどのくらい飲んだのか確認し、大量に摂取した場合や体調に異常がある場合には医療機関などへ相談してください。

サプリメントは飲めば飲むほど効果がありますか?

多く摂取するほど効果が高くなるとは限りません。必要以上に摂取することで健康への悪影響が生じる成分もあるため、製品に記載された摂取目安量を確認してください。

まとめ

サプリメントは不足する栄養素などを補うために利用できますが、多く飲めば健康効果が高くなるものではありません。特に複数の商品を使用している場合には、同じビタミンやミネラルを重複して摂取していないか確認することが重要です。

サプリメントを飲み過ぎて吐き気などの症状が出た場合には、追加で飲み続けず、商品名・成分・摂取量を確認してください。大量摂取や強い症状がある場合には自己判断せず医療機関などへ相談しましょう。

また、腎臓病などの持病がある方、高齢で複数の薬を使用している方などは、サプリメントだから安全と考えず、医師や薬剤師へ使用状況を伝えることが大切です。