
「急にかかとが痛くなった」「歩くとかかとが痛い」「朝起きて最初の一歩でかかとが痛む」「特に怪我をした覚えがないのに、かかとに違和感がある」
かかとの痛みにはさまざまな原因があります。
足の裏側が痛むのか、かかとの後ろ側が痛むのか、急に痛くなったのか、徐々に痛くなったのかによっても考えられる原因は異なります。
代表的なものには足底腱膜炎(足底腱膜症)、アキレス腱周辺のトラブル、滑液包炎、外傷などがあります。また、子どもと大人でも考えられる原因が異なります。
この記事では、歩くとかかとが痛い原因、急に痛くなった場合、朝の一歩目が痛い場合、かかとの後ろが痛い場合、病院を受診した方がよい症状について解説します。
かかとが歩くと痛い原因は?
かかとは歩くたびに体重がかかる場所です。そのため、足底やアキレス腱周辺などに症状があると、立っているだけではそれほど気にならなくても、歩いて体重をかけたときに痛みを感じることがあります。
かかとの痛みで考えられる原因には、足底腱膜炎、アキレス腱炎・アキレス腱付着部周辺の問題、滑液包炎、外傷などがあります。突然強い痛みが出て歩けない場合には、骨折やアキレス腱断裂なども考える必要があります。
「かかとが痛い=足底腱膜炎」と自己判断せず、どこが、いつ、どのように痛むのかを確認することが大切です。
急にかかとが痛くなったのはなぜ?
前日まで何ともなかったのに、急に歩くとかかとが痛くなることがあります。
運動量を急に増やした、長時間歩いた・立っていた、普段とは違う靴を履いたなど、足への負荷が変化したあとに痛みが出る場合があります。足底腱膜炎についても、普段より多く立つ・歩く・走ることや、活動量の急な増加などが関連することがあります。
ただし、転倒やジャンプの着地などをきっかけに突然強く痛くなった、腫れている、音がした、歩けないといった場合には、単なる使い過ぎと決めつけないでください。骨折やアキレス腱断裂などの可能性もあるため、医療機関での確認が必要です。
朝起きて歩くとかかとが痛い場合
「朝起きて最初の一歩が特に痛い」「座って休んだあと、歩き始めるとかかとが痛い」という症状は、足底腱膜炎でみられる特徴の一つです。
足底腱膜炎では、かかとから土踏まず周辺の足裏に痛みが現れます。朝起きた直後や長時間休んだあとの最初の数歩で痛みが強く、動いているうちに軽くなることがあります。一方、長時間立ったり歩いたりすると再び痛みが強くなる場合があります。
ただし、朝のかかとの痛みだけで足底腱膜炎と確定することはできません。
症状が続く場合には整形外科などへ相談しましょう。
足の裏・かかとの内側が痛い場合
かかとの足裏側、特に土踏まずに近い部分が痛む場合には、足底腱膜が関係していることがあります。
足底腱膜は、かかとの骨から足の指側へ伸びている組織で、足のアーチを支える役割があります。
足底腱膜炎では、かかとから土踏まず周辺の痛み、朝の一歩目の痛み、長時間立ったり歩いたりしたあとの痛みなどがみられます。
運動だけではなく、長時間立つ仕事などでも症状が出る場合があります。
かかとの後ろが痛い場合
かかとの後ろ側にはアキレス腱があります。
そのため、かかとの後ろから足首・ふくらはぎにかけて痛む場合には、アキレス腱周辺が関係している可能性があります。
特に運動したあとに痛む、かかとの後ろを押すと痛い、靴が当たると痛いといった場合には、足裏の痛みとは分けて考える必要があります。
アキレス腱の痛みについて詳しく見るhttps://kamataki-seikotsu.com/akiresu/
かかとが痛くなるのは歩きすぎが原因?
歩く量や立っている時間が急に増えたことが、かかとの痛みに関係する場合があります。
例えば旅行で普段より長時間歩いた、仕事で立ちっぱなしだった、運動を始めた、ランニングの量を増やしたなどです。
足底腱膜炎でも、長時間の立位・歩行・ランニングや、普段より急に活動量が増えたことなどが関連要因として挙げられています。
ただし、「歩きすぎだから休めば必ず治る」とは限りません。
痛みが強い、何度も繰り返す、長く続いている場合には原因を確認しましょう。
靴が原因でかかとが痛くなることはある?
靴がかかとの痛みに関係する場合もあります。
クッション性やサポートが十分でない靴、足に合っていない靴などでは、歩行時にかかと周辺へ負担を感じることがあります。足底腱膜炎についても、クッションやサポートの乏しい靴などが関連要因として挙げられています。
ただし「この靴を履けば治る」というものではありません。
最近靴を変えてから痛くなった場合には、以前の靴との違いも確認してみましょう。
子どものかかとが痛い場合
成長期の子どもでは、大人とは異なる原因でかかとが痛くなることがあります。
代表的なものの一つが、踵骨骨端症(シーバー病・セーバー病)です。
特に走る・ジャンプするスポーツをしている成長期の子どもで、運動中や運動後にかかとが痛む場合などにみられます。
ただし、子どものかかとの痛みがすべて踵骨骨端症というわけではありません。
痛みが強い、歩き方がおかしい、腫れている、痛みが続いている場合には医療機関で確認してください。
かかとが痛いときは歩かない方がいい?
完全に歩かない方がよいかどうかは、痛みの原因や程度によって異なります。
軽い痛みであれば、痛みを強くする長時間の歩行やランニングなどを一時的に減らし、状態を確認します。
かかとの痛みに対する一般的なセルフケアとして、負担を減らすこと、足に合った靴を履くこと、必要に応じて冷却や穏やかなストレッチなどが案内されています。
一方、強い痛みで体重をかけられない、突然歩けなくなった場合には、無理に歩いて様子を見ないでください。
かかとが痛いときにストレッチしてもいい?
足底腱膜炎などでは、足底やふくらはぎ周辺の穏やかなストレッチがセルフケアの一つとして行われることがあります。
ただし、すべてのかかとの痛みに同じストレッチが適しているわけではありません。
ストレッチで痛みが強くなる場合には中止してください。
特に、突然強い痛みが出た直後、腫れが強い、歩けない、外傷後などの場合には、ストレッチをする前に原因を確認することを優先しましょう。
かかとが痛いときに自分でできること
強い外傷などがなく、軽いかかとの痛みであれば、まず痛みを悪化させている活動を一時的に減らします。
長時間の立ち仕事や歩行、ランニングなどで痛みが強くなる場合には、負荷を調整してください。
また、足に合ったクッション性のある靴を選び、裸足で硬い床を長時間歩くことなどを避ける方法もあります。必要に応じて、タオル越しに冷却する方法もあります。
「痛いけれど鍛えれば治る」と考えて、ジャンプやカーフレイズなどを無理に繰り返す必要はありません。
かかとの痛みは何科を受診する?
かかとの痛みが続いている場合には、整形外科が代表的な受診先です。
症状や診察結果によって、必要に応じてX線などの検査が検討されます。
特に、痛みが強く日常生活に支障がある、悪化している、何度も繰り返す、しびれや感覚低下を伴う場合などは医療機関への相談を検討してください。
すぐに病院へ行った方がいいかかとの痛み
次のような場合には、単なる疲労や使い過ぎとして長期間様子を見ないでください。
・転倒や事故、ジャンプの着地などのあとから強く痛む
・突然強い痛みが出た
・「ブチッ」「ポン」などの音や感覚があった
・かかとや足首が大きく腫れている
・足の形が明らかに変わっている
・痛くて歩けない
・つま先立ちができない
・しびれや感覚低下を伴っている
強い外傷後のかかとの痛みや歩行不能などでは、骨折やアキレス腱断裂などを考える必要があります。
鍼灸整骨院かまたきでのかかとの痛みへの対応
鍼灸整骨院かまたきでは、「かかとが痛い」という症状だけで原因を決めつけることはありません。
どの部分が痛むのか、いつから痛いのか、朝の一歩目が痛いのか、歩くと痛いのか、スポーツをしているのか、最近活動量が増えていないかなどを確認します。
そのうえで、足首やふくらはぎなど周辺の状態も確認し、症状に合わせて施術やセルフケアをご提案します。
ただし、骨折やアキレス腱断裂などが疑われる場合や、画像検査などが必要と考えられる場合には、整骨院での施術より医療機関への受診を優先していただきます。
よくある質問
急に歩くとかかとが痛くなったのはなぜですか?
運動量や歩く時間が急に増えたことなどが関係する場合がありますが、原因は一つではありません。転倒や着地後に突然強く痛み、歩けない場合などは骨折やアキレス腱断裂なども考える必要があるため、医療機関へ相談してください。
歩くとかかとが痛いのは足底腱膜炎ですか?
足底腱膜炎は代表的な原因の一つですが、かかとの痛みにはアキレス腱周辺の問題、滑液包炎、外傷などさまざまな原因があります。症状だけで自己判断しないことが大切です。
朝起きたときにかかとが痛いのはなぜですか?
朝起きた直後や長く休んだあとの最初の一歩で強く痛む症状は、足底腱膜炎でみられる特徴の一つです。ただし、朝の痛みだけで診断することはできません。
かかとが痛くなる理由は歩きすぎですか?
普段より歩く量や立っている時間が増えたことが、かかとの痛みに関係する場合があります。ただし、歩きすぎ以外にもさまざまな原因があるため、症状が続く場合には原因を確認しましょう。
かかとに違和感があるだけでも休んだ方がいいですか?
運動や長時間歩いたときに違和感が強くなる場合には、負荷を一時的に減らして経過を見る方法があります。痛みへ変わる、症状が悪化する、長く続く場合には医療機関などへ相談してください。
かかとの痛みは何科へ行けばいいですか?
かかとの痛みが続いている場合には整形外科が代表的な受診先です。強い外傷後の痛み、歩けない、腫れが強いなどの場合には早めに医療機関を受診してください。
かかとが痛いときにマッサージしてもいいですか?
原因によって対応が異なります。強く揉めば治るわけではありません。突然強く痛くなった場合、腫れがある場合、外傷後などは自己流で強くマッサージせず、原因の確認を優先してください。
まとめ
歩くとかかとが痛い場合、足底腱膜炎だけでなく、アキレス腱周辺の問題、滑液包炎、外傷などさまざまな原因が考えられます。
特に「朝の一歩目が痛い」という場合には足底腱膜炎でみられる特徴と一致しますが、それだけで原因を決めることはできません。
また、急に強く痛くなり歩けない、外傷後に腫れている、音がした、つま先立ちができないなどの場合には、単なる使い過ぎとして様子を見ず医療機関で確認してください。
軽い症状の場合には、痛みを悪化させる活動を一時的に減らし、靴を見直すなどのセルフケアから始めます。
「かかとが痛い」という症状だけで原因を決めつけず、痛む場所・痛み始めた時期・痛くなる動作などを確認することが大切です。

