
「膝の痛みがなかなか良くならない」「ヒアルロン酸注射を続けているけれど痛みが残っている」「手術をすすめられたけれど、できれば避けたい」
このような方が治療方法を調べていると、「PRP療法」「PRP注射」という言葉を目にすることがあります。
PRP療法は、自分自身の血液から血小板を多く含む成分を抽出し、患部へ投与する治療方法です。変形性膝関節症やスポーツによる膝の障害などに対して行われることがあります。
一方で、PRP療法を受ければ「すり減った軟骨が元通りになる」「変形性膝関節症が治る」と考えるのは適切ではありません。
効果には個人差があり、膝の状態によってはPRP療法以外の治療が適している場合もあります。
この記事では、膝のPRP療法とはどのような治療なのか、期待される効果、ヒアルロン酸注射との違い、メリット・デメリット、費用、治療を検討するときの注意点まで詳しく解説します。
- 1 PRP療法とは?
- 2 PRP療法は再生医療なの?
- 3 膝のPRP療法はどんなときに検討される?
- 4 変形性膝関節症とは?
- 5 PRP療法にはどんな効果が期待される?
- 6 PRP療法で軟骨は再生する?
- 7 PRP療法とヒアルロン酸注射の違い
- 8 PRP療法とステロイド注射の違い
- 9 PRP療法のメリット
- 10 PRP療法のデメリット
- 11 PRP療法の費用はいくら?
- 12 PRP療法は何回受ければいい?
- 13 PRP療法はどれくらいで効果が出る?
- 14 PRP療法が向いている人は?
- 15 PRP療法が向かない場合もある
- 16 膝が痛いときはまず何をすればいい?
- 17 PRP療法を受けたら運動は必要ない?
- 18 PRP療法と整体・鍼灸は何が違う?
- 19 PRP療法を検討している方へ
- 20 鍼灸整骨院かまたきでできること
- 21 よくある質問
- 22 まとめ
PRP療法とは?
PRPとは、
Platelet Rich Plasma(多血小板血漿)
の略称です。
血液には赤血球、白血球、血小板、血漿などさまざまな成分が含まれています。
PRP療法では患者さん自身から血液を採取し、遠心分離などによって血小板を多く含む血漿成分を抽出して、治療する部位へ投与します。
血小板には組織修復などに関係するさまざまな成長因子が含まれています。
この性質を利用するのがPRP療法です。
現在の記事では「自己修復力が高まり、膝の痛みを修復する」と説明していますが、 「必ず組織が再生する治療」と誤解されない表現に変更した方がよいでしょう。
PRP療法は再生医療なの?
PRP療法は、自分自身の血液から作製したPRPを利用する治療で、再生医療等安全性確保法の対象となる再生医療等として提供されるものがあります。
「再生医療」という言葉から、
「すり減った軟骨を元通りに再生できる」
というイメージを持つ方もいるかもしれません。
しかし、ここは分けて考える必要があります。
PRP療法を受ければ、変形した膝関節や失われた軟骨が完全に元通りになると保証されているわけではありません。
膝の痛みや機能の改善などを目的として検討される治療の一つとして理解しておきましょう。
膝のPRP療法はどんなときに検討される?
PRP療法は、膝に痛みがあれば誰でも受ける治療ではありません。
例えば、変形性膝関節症などによる膝の痛みに対して検討されることがあります。
変形性膝関節症では、年齢、体重、筋力、関節の状態、活動量などさまざまな要素を考慮しながら治療方法を決めます。
日本整形外科学会の変形性膝関節症診療ガイドラインでは、患者教育や運動療法、薬物療法、関節内注射、手術療法など幅広い治療方法が検討されています。また、PRP療法についても資料がまとめられています。
そのため、
「膝が痛い→すぐPRP」
ではありません。
まず膝の状態を医療機関で評価し、そのうえで治療方法を検討することが重要です。
変形性膝関節症とは?
PRP療法を調べている方の中でも多いのが、変形性膝関節症による膝痛に悩んでいる方です。
変形性膝関節症では、関節軟骨や半月板、骨など膝関節にさまざまな変化が起こります。
症状として、
歩き始めに膝が痛い、階段の上り下りがつらい、椅子から立つと痛い、長時間歩くと痛い、膝が腫れる、膝を曲げ伸ばししにくい
などがみられることがあります。
ただし、画像上の変形の程度と痛みの強さが必ず一致するとは限りません。
そのため、レントゲンなどの画像だけではなく、痛み、動作、関節可動域、筋力、生活への影響などを総合的に確認する必要があります。
PRP療法にはどんな効果が期待される?
PRP療法について研究されているのが、主に疼痛や身体機能への効果です。
変形性膝関節症に対するPRPについても研究が行われていますが、PRPの作製方法や投与方法などが一様ではなく、治療効果にも個人差があります。
そのため、
「PRPなら必ず膝痛が治る」
「PRPなら軟骨が再生する」
「PRPなら手術を避けられる」
とは言えません。
PRP療法を検討する場合には、期待できる効果だけでなく、限界についても医師から説明を受けることが重要です。
PRP療法で軟骨は再生する?
ここは検索する方が非常に多いポイントです。
「再生医療」と聞くと、
PRP注射→軟骨が再生→変形性膝関節症が治る
と考えてしまうかもしれません。
しかし、現在の医学的な情報から「PRP注射によって、すり減った膝軟骨が元の状態まで再生する」と一般化することはできません。
現在の記事にも後半で「軟骨のすり減り自体を改善するものではありません」とありますが、前半には「軟骨の修復」「根本的改善」という表現があり、記事内で説明が矛盾しています。
ここは今回のリメイク版のように、
「疼痛や機能改善を目的として検討される治療であり、軟骨を元通りにする治療と考えない」
という説明に統一することをおすすめします。
PRP療法とヒアルロン酸注射の違い
変形性膝関節症では、ヒアルロン酸の関節内注射が行われることがあります。
一方、PRP療法では自分の血液から作製したPRPを使用します。
つまり、治療に使用するものや作用の考え方が異なります。
現在の記事では、
「ヒアルロン酸は進行すると痛みをコントロールできない→PRPなら自己修復力によって根本改善」
という比較になっています。
この比較はPRPを過度に優位に見せてしまうため、変更した方がよいです。
変形性膝関節症に対する治療では、症状や関節の状態、年齢、活動量などを考慮しながら治療方法を選択します。
「PRPの方が新しいから優れている」と単純に判断せず、医師と相談して選択することが重要です。
PRP療法とステロイド注射の違い
ステロイドの関節内注射も、変形性膝関節症などに対して使用されることがあります。
ステロイドとPRPでは治療の目的や作用機序などが異なるため、単純にどちらが優れているとは言えません。
日本整形外科学会の診療ガイドラインでも、ヒアルロン酸やステロイドの関節内注射はそれぞれClinical Questionとして評価されています。
現在の記事にある「ステロイド注射はデメリットも大きい→PRPは根本改善」という構図は削除することをおすすめします。
PRP療法のメリット
PRP療法には、外科手術とは異なる特徴があります。
自分自身の血液を使用する
PRPは患者さん自身から採取した血液を使用して作製します。
他人から提供された血液をそのまま使用する治療ではありません。
大きく切開する手術ではない
一般的なPRP療法では採血してPRPを作製し、患部へ注射します。
人工膝関節置換術などのように膝を大きく切開する手術とは治療方法が異なります。
手術以外の選択肢として検討できる場合がある
保存療法を続けていても症状が残っている方などで、PRP療法が治療選択肢として検討される場合があります。
ただし、PRP療法を受ければ必ず手術を回避できるわけではありません。
PRP療法のデメリット
PRP療法について調べる場合には、メリットだけではなくデメリットも確認しましょう。
効果には個人差がある
PRP療法を受けたすべての人で同じ効果が得られるわけではありません。
膝の状態や症状などによって治療後の経過は異なります。
自由診療になる場合がある
膝に対するPRP療法は一般的に自由診療として提供されることがあり、医療機関によって費用が異なります。
現在の記事には「30万円~」とありますが、 特定の金額を記事内で固定するのはおすすめしません。
治療を検討している医療機関へ、診察料・検査料・PRP作製費用・注射費用などを含めた総額を確認しましょう。
注射後に痛みなどが出る場合がある
PRP注射後に、一時的な痛み、腫れなどがみられることがあります。
現在の記事では「重篤な副作用もありません」と断定していますが、 医療行為に対して「副作用・リスクがない」と断定する表現は避けるべきです。
治療前に、予想される副作用や合併症について医師から説明を受けてください。
効果を保証できない
PRP療法を受けても期待した効果が得られない可能性があります。
費用だけを見て判断せず、
どの程度の改善を目標にするのか、他にどのような治療方法があるのか
まで確認することが重要です。
PRP療法の費用はいくら?
PRP療法の費用は、治療を受ける医療機関やPRPの種類、投与回数などによって異なります。
そのため、この記事では「○万円なら適正価格」といった基準を設けません。
治療を検討するときには、
PRP注射そのものの費用、初診・再診料、画像検査などの費用、何回の治療を予定しているのか、追加治療が必要になった場合の費用
などを確認しましょう。
また、自由診療では健康保険診療と料金体系が異なるため、治療開始前に総額を確認することが大切です。
PRP療法は何回受ければいい?
「1回でいいのか」「何回も受ける必要があるのか」という疑問もあります。
PRPの治療方法はすべての医療機関で同じではありません。
使用するPRPの種類、作製方法、治療する疾患などによって治療計画が異なる場合があります。
そのため、
「PRPは必ず○回受ければ治る」
という基準はありません。
治療を受ける医療機関で、自分の場合は何回を予定しているのか確認してください。
PRP療法はどれくらいで効果が出る?
現在の記事には「効果が出るまで2週間程度」とあります。
ここも一律に決めない方がよいでしょう。
PRP療法後の経過には個人差があります。
治療直後から全員の痛みがなくなる治療ではなく、症状の変化を一定期間評価する場合があります。
「何日で効く」「何週間で治る」と自己判断せず、治療後の経過について担当医の説明を受けてください。
PRP療法が向いている人は?
「この症状なら必ずPRP」という判断はできません。
PRP療法が適しているかは、医師が診察や画像検査などを行い、膝の状態を確認して判断します。
例えば、
保存療法を行っているものの膝痛が残っている、変形性膝関節症などによる痛みで生活に支障がある、手術以外の治療方法について相談したい
といった場合には、PRPを扱う医療機関へ相談する選択肢があります。
PRP療法が向かない場合もある
PRP療法はすべての膝痛に適しているわけではありません。
膝痛の原因には、
変形性膝関節症、半月板損傷、靱帯損傷、骨折、炎症性疾患、感染症などさまざまなものがあります。
また、変形性膝関節症が進行している場合など、状態によっては別の治療方法が検討されることもあります。
そのため、PRP療法を受けることを先に決めるのではなく、
「自分の膝がなぜ痛いのか」
を調べることが先です。
膝が痛いときはまず何をすればいい?
膝痛が続いている場合には、まず整形外科などの医療機関で原因を確認することが重要です。
特に、
膝が大きく腫れている、急に歩けなくなった、転倒やスポーツ後から強く痛む、膝がロックして動かせない、発熱を伴って膝が腫れている
などの場合には、早めに医療機関を受診してください。
PRP療法を検討する場合でも、診断を受けたうえで治療方法を比較することが大切です。
PRP療法を受けたら運動は必要ない?
PRP療法を受けたからといって、膝のリハビリテーションや運動がすべて不要になるわけではありません。
変形性膝関節症の治療では、運動療法なども重要な治療の一つです。日本整形外科学会のガイドラインでも、保存療法から手術療法まで幅広い治療方法が検討されています。
膝関節だけを見るのではなく、
太ももやお尻などの筋力、関節の動き、体重管理、日常生活での活動量
なども含めて考える必要があります。
PRP療法を受けた場合も、担当医の指示に従って運動やリハビリテーションを進めましょう。
PRP療法と整体・鍼灸は何が違う?
ここは現在の記事から大きく変更することをおすすめします。
PRP療法は医療機関で医師が行う治療であり、整骨院でPRP療法を行うことはできません。 現在の記事でもこの点は正しく説明されています。
一方、整体や鍼灸はPRP注射の代わりになるものではありません。
鍼灸整骨院では、膝痛がある方について、膝周辺の筋肉の状態、関節の動き、股関節や足首の動き、歩き方などを確認し、身体機能の改善を目的とした施術や運動指導を行うことがあります。
そのため、
PRP療法 vs 整体・鍼灸
と考えるのではなく、目的の違うものとして考えた方がよいでしょう。
PRP療法を検討している方へ
現在の記事では「PRP療法を検討する前に鍼灸整骨院かまたきにご相談ください」としています。
ここも変更をおすすめします。
PRP療法を検討している場合には、まず整形外科などの医療機関で膝の状態を確認し、PRPが適応になるのか相談してください。
そのうえで、
「膝周辺の筋肉が硬い」
「筋力が低下している」
「歩くと膝へ負担が集中する」
「股関節や足首が動かしにくい」
など、身体機能についての悩みがある場合には、鍼灸整骨院へ相談するという選択肢があります。
鍼灸整骨院かまたきでできること
鍼灸整骨院かまたきではPRP療法を行っていません。
膝の痛みがある方に対して、膝だけを見るのではなく、股関節、足首、太ももやお尻の筋肉、関節の動き、歩行などを確認します。
状態に応じて整体や鍼灸、運動指導などを組み合わせ、膝へ負担が集中しにくい身体づくりをサポートします。
ただし、
「鍼で軟骨を再生させる」
「整体で変形性膝関節症を治す」
「PRPを受けなくても整体で治る」
といったことを保証するものではありません。
変形性膝関節症など医療機関での診断・治療が必要な場合には、整形外科での診察を受けながら身体機能の改善に取り組むことが重要です。
現在の記事にある「はり治療による自然免疫力アップ」「整体によって膝痛が解消した人がたくさんいます」という表現は、今回の文章へ変更することをおすすめします。
よくある質問
PRP療法とは何ですか?
PRP療法は、自分自身の血液を採取し、血小板を多く含む血漿成分を作製して患部へ投与する治療です。膝では変形性膝関節症などに対して行われることがあります。
PRP療法で膝の軟骨は再生しますか?
PRP療法を受ければ、すり減った軟骨が元の状態まで再生すると保証されているわけではありません。主に疼痛や身体機能などへの効果について研究されています。
PRP療法で変形性膝関節症は治りますか?
PRP療法によって変形性膝関節症そのものが完全に治ると保証することはできません。膝の状態によって適した治療方法が異なるため、医師と相談することが重要です。
PRP療法は健康保険が使えますか?
膝に対するPRP療法は自由診療として提供されることがあります。費用や治療内容については、治療を受ける医療機関へ確認してください。
PRP療法の費用はいくらですか?
医療機関や治療方法などによって異なります。PRP注射だけでなく、診察や検査などを含めた総額を治療前に確認することをおすすめします。
PRP療法には副作用がありますか?
自分自身の血液を利用しますが、注射後の痛みや腫れなどが起こる場合があります。「自分の血液だからリスクがない」というわけではありません。治療前に医師から説明を受けましょう。
PRPとヒアルロン酸注射はどちらがいいですか?
治療方法や作用の考え方が異なるため、一律にどちらが優れているとはいえません。膝の状態、症状、これまでの治療などを考慮して医師と相談して決めます。
PRP療法を受ければ手術をしなくて済みますか?
PRP療法を受ければ必ず手術を回避できるわけではありません。関節の状態や症状によっては手術が検討される場合もあります。
PRP療法を受けた後もリハビリは必要ですか?
状態によって運動療法やリハビリテーションなどが必要になる場合があります。PRPを受けた後の運動については担当医の指示に従ってください。
整骨院でPRP療法を受けられますか?
PRP療法は医療機関で行われる治療で、整骨院では行えません。鍼灸整骨院では膝周辺の筋肉や関節の動き、歩行など身体機能に対する施術や運動指導を行うことがあります。
まとめ
PRP療法は、自分自身の血液から血小板を多く含む血漿成分を作製し、患部へ投与する治療です。
膝では変形性膝関節症などに対して使用されることがあります。
ただし、
「PRP=すり減った軟骨が元通りになる」
「PRP=変形性膝関節症が完治する」
「PRP=必ず手術を避けられる」
という治療ではありません。
効果には個人差があり、膝の状態によって適した治療方法も異なります。日本整形外科学会の変形性膝関節症診療ガイドラインでも、PRPだけではなく運動療法、薬物療法、関節内注射、手術など幅広い治療方法について検討されています。
そのため、PRP療法を検討する場合には、
「PRPを受けるべきか?」から考えるのではなく、「自分の膝痛の原因と現在の状態はどうなっているのか?」を確認することが先です。
まず整形外科などで膝の状態を確認し、PRP療法を含めた治療方法について相談しましょう。
また、膝周辺の筋力低下、関節の動き、歩き方など身体機能について悩んでいる場合には、医療機関での治療と並行して身体の使い方を見直すことも大切です。

