
「整形外科に行ったけれど痛みが治らない」「レントゲンでは異常なしと言われたのに痛い」「湿布と痛み止めをもらったけれど変わらない」「リハビリを続けているけれど良くならない」
このような状態が続くと、「整形外科に行っても意味がないのでは?」と感じてしまう方もいると思います。
しかし、整形外科に行っても痛みが残っている=整形外科へ行った意味がなかった、ということではありません。
痛みの原因は骨だけではなく、関節、椎間板、靱帯、腱、筋肉、神経などさまざまです。また、画像に変化があっても症状がない場合がある一方、画像検査だけでは痛みの状態をすべて説明できない場合もあります。
大切なのは「異常なしだったから我慢する」「整形外科で治らなかったからもう何もしない」と考えるのではなく、なぜ痛みが続いているのかをもう一度考えることです。
この記事では、整形外科へ行っても痛みが治らないと感じる理由、レントゲンやMRIで異常なしと言われても痛む場合、もう一度整形外科を受診した方がよい症状、整骨院を利用できるケースについて解説します。
- 1 整形外科に行っても治らないのはなぜ?
- 2 レントゲンで異常なしなのに痛いことはある?
- 3 MRIで異常なしと言われても痛いのはなぜ?
- 4 湿布や痛み止めを使っても治らないのはなぜ?
- 5 リハビリをしても良くならない場合は?
- 6 整形外科に行っても意味ないと感じたときはどうすればいい?
- 7 別の整形外科へ行ってもいい?
- 8 整形外科をもう一度受診した方がいい症状
- 9 整形外科と整骨院は何が違う?
- 10 整形外科と整骨院は併用できる?
- 11 「異常なし」と言われた痛みを整骨院で治せる?
- 12 整形外科で治らない痛みを整体や鍼で治せる?
- 13 痛み止めをなるべく飲まずに良くなりたい場合は?
- 14 鍼灸整骨院かまたきでは何を確認する?
- 15 整形外科で治らないからといって諦めないでください
- 16 よくある質問
- 17 まとめ
整形外科に行っても治らないのはなぜ?
整形外科を受診したからといって、すべての痛みがすぐになくなるわけではありません。
同じ「腰が痛い」「肩が痛い」「膝が痛い」という症状でも原因や状態は一人ひとり異なり、回復まで時間がかかる場合もあります。
また、治療によって一時的に痛みが軽くなっても、仕事や家事、スポーツなどで同じ部分に負担がかかり続ければ症状が残ることもあります。
そのため、整形外科で治らないと感じた場合には、「整形外科では治らない」と決めつけるのではなく、現在どのような診断を受け、どのような治療を行い、それでもどの症状が残っているのかを整理することが重要です。
レントゲンで異常なしなのに痛いことはある?
あります。
レントゲンは骨の状態などを確認するために重要な検査ですが、身体のすべての組織を同じように確認できる検査ではありません。
例えば、ケガの場合でも靱帯・腱・軟骨などの状態はレントゲンだけでは十分に分からないことがあり、症状や診察結果によってMRIなど別の検査が必要になる場合があります。
反対に、画像上では加齢による変化などが確認されても、それが必ず痛みの原因とは限りません。
そのため、「レントゲンで異常なし=痛みの原因が存在しない」という意味ではありません。
画像だけではなく、どこが痛むのか、どの動作で痛むのか、しびれや筋力低下がないか、関節がどの程度動くのかなどを総合的に確認することが大切です。
MRIで異常なしと言われても痛いのはなぜ?
MRIはレントゲンでは確認しにくい椎間板、靱帯、神経などを調べるために使われることがあります。
ただし、MRIを撮ればすべての痛みの原因が必ず分かるわけではありません。
痛みは画像だけで判断するものではなく、症状、身体診察、必要な検査などを合わせて評価します。
そのため「MRIまで撮ったのに異常なしだったから、この痛みは気のせいなのか」と考える必要はありません。
痛みが続いているのであれば、どのような動作で痛むのか、以前より悪化しているのか、しびれや筋力低下など別の症状が出ていないかを確認し、必要であれば再度医師へ相談しましょう。
湿布や痛み止めを使っても治らないのはなぜ?
整形外科では症状に応じて、薬物療法、リハビリテーション、装具療法、注射、手術などさまざまな治療が行われます。
痛み止めや湿布も治療の選択肢の一つです。
「痛み止めは痛みをごまかしているだけだから意味がない」ということではありません。痛みを軽減することで日常生活を送りやすくしたり、必要な運動やリハビリを行いやすくしたりする目的があります。
一方で、薬を使用していても症状が続く場合には、現在の治療を続けるべきなのか、リハビリなど別の治療が必要なのか、診断を再評価する必要があるのかを主治医へ相談することが大切です。
自己判断で薬を中止したり、「効かないから」と処方量を超えて使用したりするのは避けましょう。
リハビリをしても良くならない場合は?
リハビリも一度受ければすぐに痛みがなくなるとは限りません。
症状によっては一定期間継続しながら経過を見ることがあります。
ただし、長期間続けてもまったく変化がない、以前より痛みが強くなった、新しくしびれが出てきた、筋力が低下してきたという場合には、同じ治療を続けるだけではなく医師へ現在の状態を伝えましょう。
「リハビリをしているから大丈夫」と考えるのではなく、症状がどのように変化しているのかを確認しながら治療を進めることが重要です。
整形外科に行っても意味ないと感じたときはどうすればいい?
一度受診して症状が改善しなかったからといって、整形外科そのものに意味がないわけではありません。
まずは次の点を整理してみましょう。
・どのような診断を受けたのか
・どのような検査を受けたのか
・どのような治療を受けているのか
・治療を始めてどのくらい経過しているのか
・痛みは改善しているのか、変わらないのか、悪化しているのか
・しびれや筋力低下など新しい症状が出ていないか
・どの動作をすると特に痛むのか
現在の状態を整理して医師へ伝えることで、治療方針を再検討できる場合があります。
別の整形外科へ行ってもいい?
症状が続いていて治療方針について疑問や不安がある場合には、別の医療機関で意見を聞くという選択肢もあります。
特に、「痛みが強くなっている」「しびれが広がっている」「力が入りにくくなってきた」など症状が変化している場合には、改めて状態を確認してもらうことが重要です。
ただし、短期間で何軒もの医療機関を次々に受診するより、これまで受けた検査や治療内容、症状の経過を整理して相談した方が状況を伝えやすくなります。
整形外科をもう一度受診した方がいい症状
痛みが続いているだけでなく、次のような症状がある場合には整骨院だけで判断せず、整形外科などの医療機関へ相談してください。
・強い外傷のあとから痛みが続いている
・急激に痛みが強くなった
・手や足に力が入りにくい
・しびれが強くなっている、範囲が広がっている
・歩きにくくなってきた
・関節が大きく腫れている、熱を持っている
・安静にしていても強く痛む
・発熱など全身症状を伴っている
・排尿や排便に異常がある
・治療を続けても症状が悪化している
特に筋力低下や歩行障害などが進行している場合には、早めの評価が必要になることがあります。
整形外科と整骨院は何が違う?
整形外科と整骨院は、どちらが優れているという関係ではなく、役割が異なります。
整形外科では医師が診察し、必要に応じてレントゲン、MRI、血液検査などを行い、病気やケガの診断を行います。薬の処方、注射、手術なども医療機関で行われます。
一方、整骨院では医師による診断、レントゲン・MRI検査、薬の処方、手術を行うことはできません。
柔道整復師が身体の状態や動作などを確認し、対象となるケガへの施術や、身体の状態に合わせた自費施術などを行います。
そのため、原因が分からない強い痛みや、病気・骨折・神経障害などが疑われる場合には、まず医療機関で確認することが重要です。
整形外科と整骨院は併用できる?
症状や治療内容によっては、整形外科で診断や経過観察を受けながら、身体の状態について整骨院へ相談するケースもあります。
例えば、整形外科で大きな問題がないことを確認しているものの、
「首や肩周辺のこわばりが残っている」
「腰周辺の筋肉が張って動きにくい」
「身体を動かすと特定の部分がつらい」
「日常生活で同じところに負担がかかっている気がする」
といった場合です。
ただし、医療機関で治療中の場合には、現在受けている治療内容を整骨院側にも伝えるようにしてください。
また、保険の取り扱いについては症状や原因などによって異なります。
「異常なし」と言われた痛みを整骨院で治せる?
「レントゲンで異常なし」と言われたという理由だけで、整骨院で治せると判断することはできません。
異常なしという言葉が何を意味しているのかは、受けた検査や症状によって異なります。
一方、医療機関で必要な検査を受けたうえで、筋肉の張り、関節の動かしにくさ、日常動作での負担などが気になっている場合には、整骨院へ相談するという選択肢があります。
大切なのは、「画像に異常がないから筋肉が原因」と決めつけないことです。
身体の状態を確認し、整骨院で対応できるものなのか、もう一度医療機関で確認した方がよいものなのかを判断する必要があります。
整形外科で治らない痛みを整体や鍼で治せる?
これも「整体や鍼なら治る」と一律に考えることはできません。
整体や鍼灸は、筋肉の緊張や痛みなどに対して補完的に利用されることがありますが、骨折、感染症、腫瘍、進行した神経障害など、医療機関での診断や治療が必要な状態を代わりに治療できるものではありません。
そのため鍼灸整骨院かまたきでは、医療機関での診察が必要だと考えられる症状については、まず整形外科などの受診をご案内します。
反対に、医療機関で必要な確認を受けたうえで、首・肩・腰・手足などの筋肉のこわばりや動かしにくさについて相談したい場合には、身体の状態を確認して施術方法をご提案します。
痛み止めをなるべく飲まずに良くなりたい場合は?
「できれば痛み止めを飲み続けたくない」と考える方もいると思います。
ただし、自己判断で処方された薬を中止することはおすすめできません。
薬が必要な期間や量は症状によって異なるため、薬を減らしたい場合には処方した医師へ相談してください。
そのうえで、症状に応じてリハビリ、運動、生活動作の見直しなどを組み合わせていくことがあります。
「薬を使うか、整体を受けるか」という二者択一ではなく、現在の状態に必要な方法を選ぶことが大切です。
鍼灸整骨院かまたきでは何を確認する?
鍼灸整骨院かまたきには、
「整形外科で検査を受けたけれど痛みが残っている」
「湿布や痛み止めを使っているけれどつらい」
「リハビリを続けているけれど身体のこわばりが気になる」
「病院では異常なしと言われたけれど、動くと痛い」
といった方からご相談いただくことがあります。
まず、どこが痛むのか、いつから痛むのか、安静時にも痛むのか、どの動作で痛むのか、しびれや筋力低下がないか、整形外科ではどのような診断を受けたのか、どのような治療を行っているのかなどを確認します。
そのうえで、関節の動きや周囲の筋肉の状態なども確認し、当院で対応できる状態であれば整体や鍼灸などをご提案します。
反対に、症状の経過などから医療機関での再評価が必要と考えられる場合には、整骨院で無理に施術を続けるのではなく、整形外科などへの受診をご案内します。
整形外科で治らないからといって諦めないでください
「整形外科に行っても治らなかった」という経験をすると、「もう治らないのではないか」と不安になる方もいます。
しかし、治療を始めてから改善するまで時間が必要な症状もありますし、現在の診断や治療方針を再評価することで別の選択肢が見つかることもあります。
また、医療機関で大きな問題がないことを確認したうえで、身体の動かしにくさや筋肉のこわばりなどについて別の方法を検討できる場合もあります。
大切なのは、「整形外科か整骨院か」のどちらか一方を選ぶことではありません。
現在の症状に対して、医療機関での検査や治療が必要なのか、リハビリを続けるのか、身体の状態について整骨院などへ相談するのかを適切に選ぶことです。
よくある質問
整形外科に行っても治らない場合はどうすればいいですか?
まず、現在の診断、受けた検査、治療内容、治療期間、症状の変化を整理して主治医へ伝えましょう。痛みが改善しない場合には治療方針の見直しや追加検査などが必要になることがあります。必要に応じて別の整形外科で相談する方法もあります。
整形外科に行っても意味ないのでしょうか?
意味がないわけではありません。骨折、関節疾患、神経障害などを確認し、必要な治療を受けるために整形外科での診察は重要です。一度の受診で痛みが改善しなかったからといって、整形外科そのものに意味がないとは判断できません。
レントゲンで異常なしなのに痛いことはありますか?
あります。レントゲンですべての組織や痛みの原因を確認できるわけではありません。症状によっては診察やMRIなど別の検査が必要になることがあります。痛みが続く場合には医師へ経過を伝えましょう。
MRIで異常なしでも痛みが続くことはありますか?
あります。痛みは画像だけで判断するものではなく、症状や身体診察などを合わせて評価します。異常なしと言われても症状が続く、悪化する、新しい症状が出た場合には再度医療機関へ相談してください。
湿布や痛み止めで治らない場合はどうすればいいですか?
自己判断で薬を中止したり増量したりせず、症状が改善していないことを処方した医師へ伝えてください。状態によって治療方法の見直しやリハビリなどが検討されることがあります。
整形外科で治らない場合は整骨院へ行ってもいいですか?
医療機関で必要な検査を受けたうえで、筋肉のこわばりや身体の動かしにくさなどについて整骨院へ相談する方法はあります。ただし、強い痛み、進行するしびれや筋力低下などがある場合には、まず医療機関での再評価を優先してください。
整形外科と整骨院は何が違いますか?
整形外科では医師が診察・診断を行い、必要に応じて画像検査、薬の処方、注射、手術などを行います。整骨院では医師による診断や薬の処方、手術などはできません。柔道整復師が身体の状態を確認し、対象となるケガへの施術や自費施術などを行います。
整形外科で異常なしと言われた痛みは整骨院で治せますか?
「異常なし」というだけで整骨院で治せるとは判断できません。医療機関で必要な確認を受けたうえで、筋肉のこわばりや関節の動かしにくさなどについて相談することはできます。症状によっては医療機関での再評価が必要です。
まとめ
整形外科へ行っても痛みが治らないと、「行っても意味がない」と感じてしまうことがあります。しかし、整形外科では病気やケガの診断、画像検査、薬物療法、リハビリ、注射、手術など、症状に応じた医療を受けることができます。
また、レントゲンやMRIで大きな異常が見つからなくても、痛みが続くことはあります。その場合も「異常なしだから我慢する」のではなく、症状の経過を医師へ伝え、必要に応じて再評価してもらうことが大切です。
鍼灸整骨院かまたきでは、医療機関で必要な確認を受けたものの、筋肉のこわばりや身体の動かしにくさなどが残っている方からのご相談も受けています。
整形外科と整骨院を対立するものとして考えるのではなく、現在の症状に合わせて必要な場所を選ぶことが大切です。

