寝不足で血圧はどれくらい上がる?血圧150・心拍数との関係を解説

  • 2025年7月12日
  • 2026年10月7日
  • 不眠症

「寝不足の朝に血圧を測ったら高かった」「普段より血圧が上がっているけれど寝不足のせい?」「血圧が150あるけれど、寝れば下がる?」と心配になる方もいるのではないでしょうか。

睡眠不足は血圧に影響する可能性があり、慢性的に睡眠時間が短い状態は高血圧などの健康リスクとも関連しています。厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」でも、極端に短い睡眠は高血圧などの発症リスク上昇と関連することが示されています。

ただし、「寝不足になると必ず血圧が10mmHg上がる」といった決まった数値があるわけではありません。

この記事では、寝不足で血圧はどれくらい上がるのか、血圧150は寝不足が原因なのか、心拍数も上がることがあるのか、寝れば血圧は戻るのかについて解説します。

寝不足で血圧は上がる?

寝不足によって血圧が高くなることはあります。

血圧は常に一定ではなく、睡眠、運動、緊張、ストレス、気温、飲酒、カフェイン、喫煙、測定時の状態などさまざまな要因によって変動します。

睡眠中には通常、血圧や心拍数が低下します。一方、睡眠不足や睡眠の質の低下が続くと、本来睡眠中に得られる十分な休息が得られず、血圧の調節にも影響する可能性があります。

そのため、一晩の寝不足の翌日にいつもより高い血圧が測定されることもあります。

ただし、血圧が高かった原因を寝不足だけで判断することはできません。

寝不足で血圧はどれくらい上がる?

寝不足によって血圧が何mmHg上がるかを示す、一律の数値はありません。 人によって血圧の変化は異なるため、「寝不足なら10mmHg上がる」「20mmHg程度なら寝不足が原因」といった判断はできません。

一晩の睡眠不足でも普段より高い血圧が測定されることはありますが、血圧は睡眠だけでなく、ストレス、カフェイン、飲酒、喫煙、運動、測定時間などによっても変動します。

そのため、「寝不足なら20mmHgくらい上がっても大丈夫」といった判断はしない方がよいでしょう。

一度だけ高い数値が出た場合には、少し時間を置き、落ち着いた状態で適切な方法でもう一度測定します。

大切なのは、寝不足の日の一回の数値だけではなく、家庭で測定した血圧が継続して高いかどうかです。血圧そのものも変動が大きいため、日本高血圧学会も家庭血圧を参考にする重要性を示しています。

寝不足で血圧150になることはある?

寝不足の日に血圧を測定して、上の血圧が150mmHgになることはあり得ます。

しかし、

「150になったのは寝不足だから問題ない」

と自己判断するのはおすすめできません。

寝不足以外にも、もともとの高血圧、緊張、ストレス、飲酒、喫煙、カフェイン、測定条件などが影響している可能性があります。

特に何度測っても高い状態が続く場合には、寝不足だけを原因と考えず、医療機関へ相談してください。

「寝れば下がるだろう」と長期間放置しないことが重要です。

一晩寝不足になっただけでも血圧は上がる?

一時的な睡眠不足でも、血圧や心拍数などに影響する可能性はあります。

ただし、一晩寝不足になった人全員の血圧が大きく上昇するわけではありません。

一回だけ高い数値が出た場合には、測定条件も確認しましょう。

血圧を測る直前に歩いた、階段を上った、コーヒーを飲んだ、喫煙した、緊張していたといった条件でも血圧は変化します。

一度の測定だけで「寝不足による高血圧」と判断することはできません。

睡眠不足で心拍数も上がる?

寝不足の時に「いつもより脈が速い」と感じることもあります。

睡眠と自律神経活動には関係があり、睡眠不足やストレスなどによって心拍数に変化がみられることがあります。

ただし、心拍数が高くなる原因も睡眠不足だけではありません。

発熱、脱水、貧血、甲状腺疾患、不整脈、カフェイン、アルコール、緊張など、さまざまな原因が考えられます。

安静にしているのに動悸が続く、脈が極端に速い、脈が不規則に感じる、胸痛や息苦しさを伴う場合には医療機関へ相談してください。

寝不足で血圧が上がるのはなぜ?

睡眠中は身体が休息する時間であり、通常は覚醒している時間と比べて血圧や心拍数が低下します。

睡眠時間が不足したり睡眠が何度も中断されたりすると、この正常な血圧調節に影響する可能性があります。

また、睡眠不足に伴う自律神経活動やホルモンなどの変化も、血圧との関連が研究されています。

ただし、「交感神経だけが原因」「コルチゾールだけが原因」という単純な仕組みではありません。

睡眠不足と高血圧の関係は複数の要因が関与すると考えられています。

寝不足が続くと高血圧になる?

慢性的な睡眠不足は、高血圧の発症リスクと関連しています。

厚生労働省の睡眠ガイド2023では、睡眠時間が極端に短い場合、高血圧、肥満、糖尿病、心疾患、脳血管疾患などの発症リスクが高くなることが示されています。

重要なのは、「寝不足の翌日に一時的に血圧が上がること」と「長期的な高血圧の発症リスク」を分けて考えることです。

一晩寝不足になったから高血圧症になるという意味ではありません。

しかし、慢性的に睡眠不足が続いている場合には、睡眠習慣を見直すことが健康管理の一つになります。

寝不足で上がった血圧は寝れば戻る?

睡眠不足や一時的なストレスなどが血圧上昇に関係していた場合、十分な休息をとることで普段の状態へ戻ることはあります。

ただし、

「寝れば必ず正常値に戻る」とは限りません。

もともと高血圧があることに気づいていなかった可能性もあります。

十分に睡眠をとった日にも血圧が高い、何日も高い数値が続くといった場合には、睡眠不足だけの問題と考えないようにしてください。

血圧が高かった時はどうすればいい?

まず慌てず、落ち着いた状態でもう一度測定します。

血圧は一回の数値だけでは判断しにくいため、家庭で継続して測定し記録しておくことが役立ちます。

測定した日時、血圧、脈拍に加えて、

「前日は4時間しか寝ていない」
「飲酒した」
「コーヒーを飲んだ直後だった」

なども記録しておくと、自分の血圧変動を把握しやすくなります。

血圧の高い状態が続く場合には、その記録を医療機関へ持参するとよいでしょう。

血圧が高い時に注意したい症状

血圧の数字だけではなく、症状にも注意してください。

特に、

  • 胸の強い痛み
  • 強い息苦しさ
  • 突然の激しい頭痛
  • ろれつが回らない
  • 顔や手足の片側が動かしにくい
  • 意識がおかしい
  • 急な視覚異常

などがある場合には、「寝不足だから」と様子を見ず、緊急の医療対応が必要になる可能性があります。

また、症状がなくても血圧が非常に高い場合や、高い状態が繰り返される場合には医療機関へ相談してください。

睡眠時間は何時間とればいい?

「必ず7時間寝なければいけない」というものではありません。

厚生労働省の睡眠ガイド2023では、成人について6時間以上を目安として必要な睡眠時間を確保することを推奨しています。科学的知見からは、おおよそ6~8時間が適正な睡眠時間と考えられていますが、必要な睡眠時間には個人差があります

重要なのは時間だけではありません。

朝起きた時に休めた感覚があるか、日中に強い眠気がないかなど、「睡眠休養感」も確認しましょう。

寝不足を改善するには?

まず毎日の睡眠時間を確保することが基本です。

厚生労働省は、成人では6時間以上を目安に必要な睡眠時間を確保するとともに、食生活、運動、睡眠環境などを見直して睡眠休養感を高めることを推奨しています。

毎日できるだけ一定の時間に起きる、日中に身体を動かす、寝室の光・温度・音などを調整する、カフェインや飲酒の習慣を見直すなど、自分の生活の中で睡眠を妨げているものがないか確認してみましょう。

「週末に長時間寝れば平日の寝不足を完全に取り戻せる」と考えるのではなく、普段から必要な睡眠時間を確保することが重要です。

睡眠時無呼吸症候群と高血圧

睡眠時間を確保しているのに日中の眠気が強い場合には、睡眠の「時間」だけでなく「質」に問題がある可能性もあります。

特に、

  • 大きないびきをかく
  • 睡眠中に呼吸が止まっていると言われる
  • 朝起きても疲れが取れていない
  • 起床時に頭痛がある
  • 日中に強い眠気がある

といった場合には、睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害が隠れている可能性があります。

厚生労働省の睡眠ガイドでも、睡眠の不調や睡眠休養感の低下がある場合には、生活習慣だけでなく病気が潜んでいる可能性にも注意するよう示されています。

該当する症状がある場合には医療機関へ相談してください。

よくある質問

寝不足で血圧は上がりますか?

寝不足によって血圧が高くなることはあります。ただし血圧はストレス、運動、飲酒、カフェイン、測定条件などでも変動するため、高かった原因を寝不足だけで判断することはできません。

寝不足で血圧はどれくらい上がりますか?

一律に何mmHg上がるとはいえません。普段の血圧、睡眠不足の程度、ストレス、生活習慣、測定条件などによって変化します。

寝不足で血圧150になることはありますか?

寝不足の日に上の血圧が150mmHgになることはあり得ますが、「寝不足だから問題ない」と判断することはできません。繰り返し高い場合には医療機関へ相談してください。

睡眠不足で心拍数は上がりますか?

睡眠不足やストレスなどによって心拍数に変化がみられることがあります。ただし、発熱、脱水、不整脈、カフェインなど別の原因もあるため、動悸などが続く場合には医療機関へ相談してください。

寝不足で上がった血圧は寝れば下がりますか?

一時的な睡眠不足が影響している場合には、十分な休息によって普段の状態へ戻ることがあります。ただし、寝れば必ず正常になるとは限らず、高い状態が続く場合には高血圧などを確認する必要があります。

一晩寝不足になっただけでも血圧は上がりますか?

一時的な睡眠不足でも血圧に影響する可能性はありますが、全員の血圧が大きく上昇するわけではありません。一回の測定だけで判断せず、適切な条件で測定してください。

高血圧の人は睡眠時間を増やした方がいいですか?

慢性的な睡眠不足を避け、必要な睡眠時間を確保することは健康管理の一つです。厚生労働省では成人は6時間以上を目安に必要な睡眠時間を確保することを推奨しています。

寝不足と高血圧は何科に相談すればいいですか?

血圧が高い状態が続く場合には内科や循環器内科などへ相談してください。強いいびき、睡眠中の無呼吸、日中の強い眠気などがある場合には、睡眠時無呼吸症候群について相談できる医療機関を受診する方法もあります。

まとめ

寝不足によって血圧や心拍数に影響が出ることはありますが、「寝不足なら血圧が○mmHg上がる」という決まった数値はありません。

特にSearch Consoleで多かった「血圧150」についても、寝不足が影響している可能性はありますが、150mmHgという数値を寝不足だけのせいにすることはできません。

一度だけ高かった場合には落ち着いた状態で測り直し、家庭血圧を記録して変化を確認しましょう。十分に睡眠をとっても血圧が高い、何度測っても高い状態が続く場合には、医療機関へ相談してください。

また、慢性的な睡眠不足は高血圧などの健康リスクと関連しています。成人では6時間以上を目安に、自分に必要な睡眠時間を確保することが大切です。