脳疲労とは?寝ても疲れが取れない・集中できない原因と回復するための対策を解説

  • 2026年3月20日
  • 2026年9月14日
  • 豆知識

「しっかり寝たはずなのに朝から疲れている」「仕事中に集中力が続かない」「以前なら簡単にできたことなのに時間がかかる」「頭がずっと重く、何もする気になれない」

このような状態が続いていませんか?

身体を激しく動かしていないのに疲れていると、「体力が落ちたのかな」「年齢のせいかな」と考えてしまう方もいるでしょう。しかし、疲労感には身体的な負担だけではなく、睡眠不足や心理的ストレス、長時間の仕事などさまざまな要素が関係します。

近年、このような状態を説明する言葉の一つとして「脳疲労」が使われることがあります。

ただし、**「疲れている=すべて脳疲労」「脳疲労=脳の血流が悪い」**と単純に考えることはできません。

この記事では、脳疲労とはどのような状態なのか、どんな症状が現れるのか、睡眠やストレスとの関係、自分でできる対策、医療機関へ相談した方がよい症状まで詳しく解説します。

脳疲労とは?

「脳疲労」は日常的にも使われる言葉ですが、厚生労働省の研究事業では、急性・慢性の心理的・物理的な脳への負荷によって脳機能が低下し、社会生活や日常生活へ支障を来している状態として定義されています。

簡単に考えると、仕事やストレスなどによる負担が続き、

「以前なら普通にできていたことがうまくできない」

と感じる状態です。

例えば、以前より仕事に時間がかかる、一度にいくつものことを言われると混乱する、判断しにくくなる、帰宅するとぐったりして何もしたくない、些細なことでイライラするといった変化です。

厚生労働省の「治療と仕事の両立支援ナビ」でも、このような仕事のパフォーマンス低下などを「脳疲労」に気づくサインとして紹介しています。

ただし、これらの症状だけで病気を自己診断することはできません。

脳疲労でみられる症状

脳疲労と呼ばれる状態では、一つだけではなく複数の変化が現れることがあります。

例えば、集中できない、以前より判断に時間がかかる、考えがまとまりにくい、物事への反応が遅くなる、心配事が頭から離れない、感情をコントロールしにくい、やる気が出ない、仕事や家事を避けたくなる、睡眠に問題があるなどです。

厚生労働省関連研究で作成された認知機能アセスメント尺度でも、過覚醒、注意集中の困難、思考力低下、刺激への反応遅延、過度な心配、感情制御、不活動などが評価されています。

重要なのは、**「最近、以前の自分と比べて変わったことはないか」**という視点です。

寝ても疲れが取れないのは脳疲労?

「8時間寝ているのに疲れているから脳疲労だ」とは限りません。

疲労感には睡眠時間だけではなく、睡眠の質、生活リズム、仕事、身体活動、心理的ストレスなどさまざまな要素が関係します。

また、睡眠障害や身体疾患などが背景にある可能性もあります。

そのため、寝ても疲れが取れない状態が長期間続いている場合には、単なる「脳疲労」と自己判断せず原因を確認することが大切です。

脳疲労と睡眠の関係

脳疲労を考えるうえで特に重要なのが睡眠です。

睡眠は単に「身体を動かさず休んでいる時間」ではありません。

厚生労働省のe-ヘルスネットでは、人の睡眠は覚醒中に蓄積する「睡眠欲求」と、体内時計による「覚醒力」のバランスによって形成され、レム睡眠とノンレム睡眠を繰り返すことが説明されています。

睡眠不足が続けば疲労感だけでなく、情緒や判断力などにも影響する可能性があります。

そのため、疲れを感じているときには「何を食べれば回復するか」「どこをマッサージすればいいか」だけではなく、まず十分な睡眠を確保できているかを確認することが重要です。

ストレスも脳疲労に関係する

仕事、人間関係、家庭環境、将来への不安など、私たちは日常生活の中でさまざまなストレスを受けています。

適度なストレスがすべて身体に悪いわけではありません。

しかし、強いストレスが長期間続き、十分に休息できない状態になると、集中力や判断力、感情などに影響が現れる場合があります。

厚生労働省の研究でも、脳疲労は心理的・物理的な負荷と関連する状態として扱われています。

「最近イライラするから脳疲労」と決めつけるのではなく、睡眠・仕事量・人間関係・休養など生活全体を振り返ることが大切です。

スマホや情報過多は脳疲労の原因?

現代では、仕事が終わった後もスマートフォンを使い続ける方が少なくありません。

SNS、ニュース、動画、メール、LINEなど、次々と新しい情報を見る生活になっています。

現在の記事では「現代人が1日に得る情報量は江戸時代の人の1年分、平安時代の人の一生分」と説明しています。

この表現については、今回の記事から削除することをおすすめします。

具体的な比較を裏付ける信頼性の高い一次資料を示しにくいためです。

一方で、スマートフォンを夜遅くまで使用することで就寝時間が遅くなったり、睡眠時間が短くなったりするのであれば、生活習慣として見直す価値があります。

重要なのは、

「スマホを見ると脳がパンクする」

と考えることではなく、

「スマホの使用によって休息や睡眠が削られていないか」

を見ることです。

脳疲労と運動不足の関係

現在の記事では、運動不足によって筋肉が収縮しなくなり、血流不足から脳へ酸素・栄養が届かず情報処理能力が低下すると説明しています。

ここは削除します。

運動不足が健康状態に影響することと、「脳への血流不足が脳疲労を起こす」という説明は分けて考える必要があります。

疲れているからと一日中横になっているのではなく、体調に問題がなければ、散歩や軽い運動などで身体を動かすことは生活リズムを整える方法の一つになります。

ただし、疲労が強いときに無理な運動をする必要はありません。

脳疲労と栄養の関係

現在の記事では「ブドウ糖、タンパク質、DHA・EPA、ビタミンC・E、リコピン、ポリフェノール、ビタミンB群」などを脳疲労回復に必要な栄養として紹介しています。

ここも「この栄養素を摂れば脳疲労が回復する」という内容にはしない方がよいでしょう。

疲労しているときでも、基本的には特定の食品や栄養素だけを大量に摂取するのではなく、食事全体のバランスを考えることが重要です。

特に「脳疲労に効く食べ物」「脳疲労を治すサプリメント」などの情報だけに頼らないようにしましょう。

脳疲労を回復するために大切なこと

まず睡眠時間を確保する

疲れているにもかかわらず、

「やりたいことがあるから睡眠を削る」

「仕事が終わってから夜中までスマホを見る」

という生活をしていれば、十分な休養時間を確保できません。

厚生労働省関連資料でも「脳の休息=睡眠」が重要と説明されています。

まずは自分の睡眠時間を振り返ってみましょう。

起床時間・就寝時間を大きく乱さない

睡眠には体内時計が関係しています。

平日は睡眠不足、休日は昼まで寝るという生活を繰り返している場合には、生活リズムそのものを見直してみましょう。

毎日完全に同じ時間である必要はありませんが、大きく乱れないようにすることがポイントです。

寝る直前まで仕事をしない

仕事が終わった瞬間に布団へ入っても、頭の中では仕事について考え続けていることがあります。

可能であれば、就寝前に仕事から離れる時間を作りましょう。

入浴、読書、ストレッチなど、自分がリラックスしやすい習慣を作る方法があります。

スマホから離れる時間を作る

スマートフォンそのものを悪者にする必要はありません。

しかし、

食事中もスマホ、入浴中もスマホ、寝る直前までスマホ、起床直後からスマホ

という生活になっている場合には、意識的に情報から離れる時間を作ってみましょう。

特にスマホによって睡眠時間が削られている場合には見直す価値があります。

仕事量を見直す

「休んでも疲れが取れない」と感じながら、毎日長時間働き続けているのであれば、セルフケアだけでは解決できない場合があります。

業務量や労働時間を見直すことも重要です。

厚生労働省では、長時間労働によって十分な睡眠を確保できない状態が続くことと疲労蓄積との関連についても示しています。

休日に一日中寝れば脳疲労は回復する?

疲れていると「休日に一日寝て取り戻そう」と考える方もいます。

睡眠不足であれば休息を確保することは重要です。

しかし、毎週休日になると一日中寝なければ身体がもたないほど疲れている場合には、休日の過ごし方より平日の生活そのものを見直す必要があります。

睡眠時間、仕事量、通勤時間、食事、運動、ストレスなどを振り返ってみましょう。

コーヒーやエナジードリンクで乗り切ってもいい?

眠気や疲労感があると、コーヒーやエナジードリンクなどで無理に活動を続ける方もいます。

一時的に眠気を感じにくくなっても、それによって必要な休息そのものが不要になるわけではありません。

特に夕方以降のカフェイン摂取によって睡眠へ影響している場合には注意が必要です。

「疲れたらカフェイン」だけではなく、なぜこれほど疲れているのかを考えることが重要です。

脳疲労を放置するとどうなる?

現在の記事では、脳疲労を「身体の疲労が限界を超え、回復する力さえ失っている状態」と表現しています。

ここは少し表現を弱めた方がよいでしょう。

ただし、疲労やストレスによって仕事や日常生活への影響が大きくなっている状態を放置することはおすすめできません。

厚生労働省の両立支援ナビでも、脳疲労状態を放置して一定期間経過すると、うつ状態などへ移行する可能性があるため早めに気づいて対処することが重要とされています。

「ただの脳疲労」と自己判断しない方がいい症状

疲労感、集中力低下、頭痛、食欲低下、眠気などは「脳疲労」だけに現れる症状ではありません。

身体疾患や睡眠障害など、別の原因によって現れる場合もあります。

疲労が長期間続いている、日常生活や仕事へ大きな影響が出ている、眠れない状態が続いている、食事が十分に取れない、強い気分の落ち込みなどが続いている、症状が徐々に悪化している

といった場合には、セルフケアだけで対応せず医療機関へ相談しましょう。

厚生労働省関連資料の脳疲労チェックでも、程度が高くなると専門家への相談や医療機関の受診が推奨されています。

整体で脳疲労は改善できる?

ここは現在の記事から大きく変更します。

現在は、

「脳疲労改善のカギは血流」
「血流の悪さは整体で改善できる」
「筋肉をほぐして脳疲労を改善する」

という流れになっています。

しかし、整体によって脳疲労そのものを治療できると断定することはおすすめしません。

首や肩の張り、身体のだるさなど筋骨格系の不調を伴っている場合に、身体の状態に応じて整体などを利用する選択肢はあります。

ただし、睡眠不足が原因なら睡眠時間を確保する、仕事量が多ければ働き方を見直すなど、疲労の背景そのものへの対策が重要です。

脳疲労に鍼治療はできる?

鍼治療についても、

「脳への血流を改善して脳疲労を治す」

という説明は避けることをおすすめします。

鍼灸整骨院かまたきでは、疲労感とともに首・肩の張りや身体の痛みなどがある場合に、身体の状態を確認したうえで鍼施術を検討することがあります。

ただし、鍼施術だけで睡眠不足や心理的ストレス、長時間労働などの問題を解決できるわけではありません。

症状によっては医療機関への受診を優先します。

鍼灸整骨院かまたきでできること

「寝ても疲れが取れない」という方の中には、首こり、肩こり、腰痛、身体のだるさなどを同時に感じている方もいます。

鍼灸整骨院かまたきでは、「すべて脳疲労が原因」と決めつけるのではなく、身体の痛みや筋肉の張り、仕事中の姿勢、身体活動などを確認しながら対応します。

身体の不調に対して整体や鍼施術などを検討するとともに、必要に応じて睡眠や運動など日常生活の見直しについてもアドバイスします。

原因が医療機関での評価を必要とすると考えられる場合には、受診を優先してください。

よくある質問

脳疲労とは何ですか?

厚生労働省関連の研究では、心理的・物理的な負荷によって脳機能が低下し、日常生活や社会機能へ支障を来している状態として「脳疲労」が定義されています。集中力や思考力の低下、エネルギー低下などがみられることがあります。

脳疲労になるとどんな症状が出ますか?

集中しにくい、考えがまとまらない、以前より判断に時間がかかる、イライラする、やる気が出ない、睡眠に問題があるなど、さまざまな変化がみられることがあります。

寝ても疲れが取れないのは脳疲労ですか?

寝ても疲れが取れないからといって脳疲労とは限りません。睡眠の問題や生活習慣、ストレス、身体疾患などさまざまな原因が考えられます。長期間続く場合には医療機関へ相談しましょう。

スマホは脳疲労の原因になりますか?

スマートフォンだけを脳疲労の原因と断定することはできません。ただし、長時間使用によって就寝時間が遅くなったり、睡眠時間が短くなったりしている場合には使用方法を見直しましょう。

脳疲労を回復するにはどうしたらいいですか?

まず睡眠や休養を十分に確保し、仕事量、生活リズム、ストレスなどを見直すことが大切です。特定の食品やサプリメントだけで解決しようとしないようにしましょう。

脳疲労は整体で治りますか?

整体によって脳疲労そのものが治ると断定することはできません。首・肩の張りなど筋骨格系の症状を伴っている場合には、身体の状態に応じて整体を利用する選択肢があります。

脳疲労に鍼治療はできますか?

疲労感とともに首肩の張りや身体の痛みなどがある場合、状態に応じて鍼施術を検討することがあります。ただし、睡眠不足やストレスなど疲労の背景への対策も重要です。

脳疲労は病院へ行った方がいいですか?

疲労や睡眠の問題が長期間続く、仕事や日常生活へ大きな影響が出ている、食事が十分取れない、強い気分の落ち込みなどが続く場合には医療機関へ相談してください。

まとめ

脳疲労という言葉は、「なんとなく頭が疲れている」という意味だけでなく、厚生労働省関連の研究でも心理的・物理的な負荷によって脳機能が低下し、社会生活や日常生活へ支障が出ている状態として研究されています。

大切なのは、

「脳疲労=血流が悪い」
「脳への血流を良くすれば治る」
「整体を受ければ脳疲労が改善する」

と単純化しないことです。

疲労を感じたときには、まず睡眠時間、仕事量、生活リズム、ストレスなどを振り返ってみましょう。特に睡眠は脳と身体の機能を維持するために重要な時間です。

休養しても疲労が長期間続く場合や、仕事・家事など日常生活に大きな影響が出ている場合には、「脳疲労だから」と自己判断せず医療機関へ相談することも大切です。