生理中の辛い痛みを楽にする足つぼを紹介します。
足の裏にはさまざまなツボが存在していて、それらは各臓器と繋がっています。
ツボを刺激することで生理痛の辛い症状を解消する『足つぼマッサージ』はWHO(世界保健機構)もはっきりとその効果を認めている施術です。
一言でツボと言っても、さまざまな種類があり、どこをどのように刺激するのが効率が良いのか分からないと言う人のために、誰でも簡単に手軽にケアできるツボをいくつかご紹介します。
生理痛に悩んでいるけれど、婦人科に行くほどではない、自分でなんとかできないものか・・・?と考えている人はぜひ参考にしてみてくださいね。
そもそも生理痛はなぜ起こる?
生理痛は、子宮の内膜が剥がれ落ちるときに分泌されるホルモンの過剰分泌によって起こります。
生理中に分泌されるホルモンの影響により血液は粘り気が出て、その粘った血液を体外へ流し出そうとするため生理痛が発生します。
また、生理中はホルモンバランスの変化により、基礎体温が低下し、血液循環が悪くなることで生理痛が起こりやすくなります。
その他、生理中は通常時と比較して血管が収縮し血行が悪くなるので生理痛の症状があらわれます。
生理によって起こる症状
ホルモンバランスの変化により、身体的症状と、精神的症状があらわれます。
・腹痛・腰痛・頭痛・めまい・貧血などの身体的症状
・イライラ怒りっぽくなったり、気分が落ち込みあれこれ考えすぎてしまったり、意味もなく悲しくなるなど精神的ストレス症状
生理中のこうした症状は一時的なものも多く、身体を温めてゆっくり過ごすことで緩和されることも多いのですが、日常生活に支障を与えるほど症状がきつい場合、そのような状態が毎月起こる場合は、『月経困難症』と言い、子宮の病気である可能性が高いので一度婦人科で検査を受けてみることをお勧めします。
生理の症状を軽くするためにできること
生理前や生理中の症状を少しでも軽くしたいと考えているなら、とにかく『冷え』を解消することです。
【 冷えを解消する方法 】
①運動
⇒筋肉を動かすことで筋肉が柔らかくなり、血管の圧迫が解消され血流が改善する
②直接、お腹や腰を温める
⇒湯船に浸かる、カイロを貼るなどして直接お腹周りを温めることで冷えを解消する
③細胞を活性化させる
⇒睡眠や食事など、生活習慣を整えることで細胞が元気になり血流が良くなり冷えを解消する
こうしてみると、ひとつずつは難しいことは無く、どれも簡単に取り組めるはずなのですが、現代人は時間に追われ忙しすぎたり、休息もろくに取れないことで心の余裕がなくなり、なかなか自分の身体を労わることに時間を割くことができない人が多いように思います。
生理痛に良いツボ
湧泉(ゆうせん)
湧泉は文字通り、生命エネルギーが泉のように湧いてくるツボです。
湧泉は足をグーにしたとき、一番凹んでいるところにあります。
このツボは、全身の血行を良くし、頭痛、肩こり、冷え、むくみ、だるさ、倦怠感などを解消してくれる万能なツボです。
生理中に起こる、お腹の痛みや腰の痛み、頭痛やむくみの解消に効果が期待できます。
三陰交(さんいんこう)
三陰交は女性の健康維持・増進に欠かせないツボのひとつです。特に婦人科系のトラブルに効果があります。
場所は、足裏ではありませんが、足首の内側のくるぶしの近くにあります。
このツボは、生理痛を悪化させる原因である冷え症を改善する効果があります。
商丘(しょうきゅう)
商丘は大腸の不調を整えてくれるツボです。
内側くるぶしの下のくぼみあたりにあります。
このツボは、生理中に起こる便秘や下痢などの大腸のトラブルを整え、むくみの改善に効果があります。その他、血行促進し、老廃物の排出をスムーズにしてくれる効果が期待できます。
水泉(すいせん)
血液の滞りを改善し、生理不順や生理痛など、月経を整える効果があります。
かかとの内側の真ん中にあります。
東洋医学において生理は血液の新陳代謝であり、生理痛は血液の滞りによって起こるとされているため、それを改善するのが水泉です。
隠白(いんぱく)
自律神経のバランスを整えるツボです。
足の親指の爪の外側つけ根にあります。
隠白は血糖値を整えることで有名なツボですが、自律神経を整え、生理中のイライラを解消し、お腹の痛みや頭痛を緩和してくれます。
ツボの押し方
強すぎはNG!
強くグイグイ押した方が効いてる気がするというのは勘違いです。
痛みは身体にとってストレスです。
痛気持ちいいくらいの強さで押しましょう。
押すタイミングは?
押すタイミングはいつでも思いついた時で構いませんが、入浴後や就寝前などに押していただくと身体がリラックスして効果が得られやすいです。
注意事項
①食後はNG
食後は消化に血液が使われているため胃腸に血液が集まっている状態です。そんなときにツボを刺激してしまうと血液が足りなくなって貧血症状を起こす可能性があるため避けましょう。
②飲酒しているときはNG
飲酒している時はアルコールの影響で血液の流れが速くなっているため、身体に負担がかかりやすくなっているので避けましょう。
③腫れていたり痛みがある場所はNG
打撲や打ち身、切り傷などケガをしているときや、筋肉痛など感じているときは避けましょう。