
「朝起きたら首が痛い」「デスクワークをしていると首が重くなる」「スマホを見ていると首から肩までつらい」「首を動かすと痛い」
首の痛みは多くの方が経験する身近な症状ですが、原因は一つではありません。
長時間のデスクワークやスマートフォン操作などで首周辺へ負担がかかっている場合もあれば、頚椎や神経などが関係している場合もあります。まれではありますが、早めに医療機関を受診した方がよい病気が隠れていることもあります。
そのため、「首が痛い=肩こり」「姿勢が悪いから」と決めつけないことが大切です。
この記事では、首が痛くなる原因、スマホや姿勢との関係、注意したい症状、自分でできる対策、医療機関を受診する目安、鍼灸整骨院で対応できる首痛について詳しく解説します。
- 1 首はどのような構造になっている?
- 2 首の痛みは大きく分けるといくつかのタイプがある
- 3 首が痛くなる主な原因
- 4 首の筋力不足が原因なの?
- 5 ストレスで首が痛くなることはある?
- 6 朝起きたら首が痛いのは寝違え?
- 7 首の痛みとストレートネックの関係
- 8 首の痛みと頚椎椎間板ヘルニア
- 9 頚椎症性神経根症
- 10 頚椎症性脊髄症
- 11 交通事故後に首が痛くなった場合
- 12 首の痛みで注意したい症状
- 13 首が痛いときは温める?冷やす?
- 14 首が痛いときに自分でできること
- 15 首をボキボキ鳴らしてもいい?
- 16 首の痛みは安静にした方がいい?
- 17 病院ではどんな検査をする?
- 18 首の痛みは何科へ行けばいい?
- 19 鍼灸整骨院で対応できる首の痛み
- 20 首痛に対する鍼治療
- 21 首の痛みを繰り返さないために大切なこと
- 22 よくある質問
- 23 まとめ
首はどのような構造になっている?
首の中心には「頚椎(けいつい)」と呼ばれる7個の骨があります。
頚椎は頭を支えながら、前後に曲げる、左右を向く、横に倒すなど、さまざまな方向へ首を動かす役割があります。
その周囲には筋肉、靱帯、神経などがあり、それぞれが協力して頭を支えています。
首は日常生活で頻繁に動かす部位であるため、デスクワークやスマートフォン操作などで同じ姿勢を長時間続けると負担を感じることがあります。
首の痛みは大きく分けるといくつかのタイプがある
首痛にはさまざまな原因があります。
大きく考えると、筋肉や関節などが関係する首痛、神経が関係する首痛、交通事故や転倒など外傷による首痛、病気が関係する首痛などがあります。
さらに、検査を行っても痛みの原因を一つに特定できない「非特異的頚部痛」もあります。
そのため、「首が痛い=首の筋肉が硬いだけ」ではありません。
特にしびれや筋力低下、歩きにくさなどを伴う場合には、整形外科などで原因を確認することが重要です。首痛には非特異的首痛、神経根症、外傷性首痛、まれな重篤疾患など複数の分類があります。
首が痛くなる主な原因
デスクワークやスマートフォン
現代では、パソコンやスマートフォンを長時間使用する方が増えています。
画面を見るために頭を前へ出した姿勢を長時間続けると、首や肩周辺の筋肉へ継続的な負担がかかります。
特に問題なのは、スマホそのものではなく同じ姿勢を長時間続けることです。
パソコン作業でも読書でも裁縫でも、長時間ほとんど身体を動かさなければ首周辺に疲労を感じることがあります。
そのため、「正しい姿勢をずっと維持する」ことだけを意識するより、定期的に姿勢を変えたり身体を動かしたりすることも大切です。
長時間同じ姿勢を続ける
デスクワークでは、仕事に集中すると1~2時間ほとんど身体を動かさないことがあります。
首や肩周辺の筋肉に負担がかかり続けると、重だるさや張り、動かしたときの痛みなどを感じる場合があります。
仕事中は定期的に立ち上がる、肩を回す、首を無理のない範囲で動かすなど、同じ姿勢を長時間続けない工夫をしましょう。
福井大学医学部附属病院でも、首痛への運動として首や肩を無理なく動かす方法が紹介されています。
姿勢と首への負担
頭が前方へ出た状態など、特定の姿勢を長時間続けることで首周辺に負担を感じる場合があります。
ただし、ここで注意したいのが、
「姿勢が悪い=骨格が歪む=首痛になる」
と単純化しないことです。
現在の記事では「足を組む」「バッグを片側で持つ」「ハイヒール」などによって身体が歪み、首痛につながると説明しています。
この部分は今回の文章へ変更することをおすすめします。
姿勢だけを見るのではなく、同じ姿勢を続ける時間、仕事環境、運動量、睡眠などを含めて考えることが大切です。
首の筋力不足が原因なの?
現在の記事では「女性は男性より筋力が弱いため、原因不明の首肩痛が圧倒的に多い」と説明しています。
ここも変更します。
首痛について「筋力が弱いから痛くなる」と一つの原因だけで説明することはできません。
一方、慢性的な首痛では、症状や身体の状態に応じて頚部周辺の筋肉をトレーニングすることが検討されます。
日本理学療法学会連合の頚部機能障害理学療法ガイドラインでも、非特異的頚部痛に対する頚部深層筋群のトレーニングなどが検討されています。
そのため、
痛いから鍛える
ではなく、
状態を確認したうえで必要な運動を選択する
ことが重要です。
ストレスで首が痛くなることはある?
首痛を感じている方の中には、
「仕事が忙しくなると首肩がつらくなる」
「緊張すると肩に力が入る」
という方もいます。
心理的ストレスや睡眠、生活習慣などが痛みの感じ方に関係することはあります。
ただし、現在の記事にある「ストレスを感じる→交感神経から筋肉を硬くする物質が出る→筋肉が炎症する」という説明は単純化しすぎています。
「ストレスがあるから首が痛い」と決めつけるのではなく、身体的・心理的・生活環境など複数の要素から考えることが大切です。
朝起きたら首が痛いのは寝違え?
「昨日までは何ともなかったのに、朝起きたら首が痛くて回せない」ということがあります。
一般的には「寝違え」と呼ばれます。
寝違えでは首を動かしたときに痛みを感じたり、特定の方向へ動かしにくくなったりすることがあります。
多くは時間とともに改善していきますが、強いしびれや筋力低下などを伴う場合には単なる寝違えと自己判断しないようにしましょう。
首の痛みとストレートネックの関係
「病院でストレートネックと言われたから首が痛い」と考えている方もいるでしょう。
ストレートネックは、一般的に頚椎の前弯が減少して真っすぐに見える状態を指す言葉として使われています。
しかし、
ストレートネックがある=必ず首が痛くなる
というわけではありません。
画像上の変化だけで痛みの原因を決めるのではなく、症状や身体所見などを合わせて評価する必要があります。
首の痛みと頚椎椎間板ヘルニア
首の痛みに加えて腕や手にしびれ・痛みなどが出る場合には、頚椎から出ている神経が関係している可能性があります。
原因の一つとして知られているのが頚椎椎間板ヘルニアです。
ただし、
「手がしびれる=必ず頚椎ヘルニア」
ではありません。
神経症状にはさまざまな原因があるため、首から腕・手にかけて痛みやしびれが続く場合には整形外科を受診しましょう。
頚椎症性神経根症
加齢などによる頚椎の変化によって神経根が刺激され、首から肩、腕、手などへ痛みやしびれが出ることがあります。
首の痛みだけではなく、
腕まで痛い、手がしびれる、特定の首の動きで腕へ痛みが走る
といった症状がある場合には、筋肉のコリだけと判断しないことが重要です。
頚椎症性脊髄症
さらに注意したいのが脊髄に影響が及んでいる場合です。
症状によっては、
手先を細かく動かしにくい、箸を使いにくい、ボタンを留めにくい、歩きにくい、足がもつれる
などがみられることがあります。
頚椎症性脊髄症については、日本整形外科学会・日本脊椎脊髄病学会による診療ガイドラインもあります。
このような症状がある場合には、整骨院だけで対応しようとせず整形外科を受診してください。
交通事故後に首が痛くなった場合
交通事故後の首痛は、普段の肩こりやデスクワークによる首痛とは分けて考える必要があります。
追突事故などで首へ大きな力が加わった後に、首痛、肩こり、頭痛、めまい、手のしびれなどが出ることがあります。
日本整形外科学会では「外傷性頚部症候群」として解説されています。
交通事故や転倒など明確な外傷後に首が痛くなった場合には、最初に医療機関で骨折や脱臼などがないか確認することが重要です。
首の痛みで注意したい症状
首痛の多くが重大な病気によるものというわけではありません。
しかし、次のような場合には医療機関での確認を優先してください。
交通事故や転倒後に強い首痛がある、腕や手に強いしびれ・筋力低下がある、歩きにくくなった、手先の細かい動作がしにくくなった、排尿・排便の異常を伴う、発熱など全身症状を伴う、安静にしていても強い痛みが続く、突然の激しい頭痛など普段と違う症状を伴う
首痛には、まれですが重篤な疾患が関係している場合があります。特に神経症状や全身症状を伴う場合には「首こりだから」と自己判断しないことが大切です。
首が痛いときは温める?冷やす?
現在の記事では「慢性なら温める・炎症が強い急性期なら冷やす」としています。
しかし、すべての首痛を「急性=冷やす」「慢性=温める」と単純に分ける必要はありません。
温めて楽になる場合には入浴や蒸しタオルなどを利用してもよいでしょう。
一方、冷却すると楽になる場合には短時間の冷却を試す方法もあります。
どちらの場合も、熱すぎる・冷たすぎる刺激を長時間続けることは避けましょう。
また、強い痛みやしびれなどがある場合には温冷療法だけで済ませず、原因を確認することが大切です。
首が痛いときに自分でできること
長時間同じ姿勢を続けない
デスクワークをしている方に特におすすめなのが、こまめに姿勢を変えることです。
30~60分程度を目安に一度立ち上がる、肩を回す、少し歩くなど、首だけではなく身体全体を動かしましょう。
スマホの位置を見直す
スマートフォンを長時間下に置いて見ると、頭を下げた姿勢が続きます。
スマホを少し高い位置へ持ってくる、長時間連続して見ないなどの工夫をしてみましょう。
首を無理なく動かす
痛みのない範囲で左右を向いたり、肩を回したりする方法があります。
首痛に対しては、必要以上に動かさない状態を長期間続けるより、状態に応じて身体を動かしていくことが重要な場合があります。
ただし、強い痛みや腕・手へのしびれが増える運動は中止してください。
首をボキボキ鳴らしてもいい?
首が重いと、自分で勢いよく首をひねって「ボキッ」と鳴らしたくなる方もいます。
しかし、首を勢いよく大きく回したり、強い力でひねったりするセルフケアはおすすめしません。
「音が鳴った=ズレていた骨が元に戻った」という意味でもありません。
首を動かす場合には、反動をつけず無理のない範囲でゆっくり動かしましょう。
首の痛みは安静にした方がいい?
強い痛みがある直後などには無理に動かす必要はありません。
一方、原因によっては長期間ほとんど首を動かさないことが、回復に適さない場合があります。
外傷性頚部症候群についても、日本整形外科学会は骨折・脱臼がない場合、長期間のカラー固定などによる過度な安静が症状の長期化につながる可能性を説明しています。
痛みの程度をみながら、日常生活や身体活動へ少しずつ戻していくことが大切です。
病院ではどんな検査をする?
首痛で整形外科を受診した場合、まず症状が始まった時期、痛む場所、しびれの有無、外傷の有無などを確認します。
そのうえで身体診察を行い、必要に応じてX線(レントゲン)やMRIなどの画像検査が検討されます。
「首が痛い人は全員MRIを撮る」というわけではありません。
症状や診察結果から必要性を判断します。
首の痛みは何科へ行けばいい?
首そのものの痛みや、腕・手のしびれなどがある場合には整形外科が基本的な受診先になります。福井大学医学部附属病院でも首痛の対応診療科として整形外科が示されています。
特に、
事故や転倒後、強いしびれがある、力が入りにくい、歩きにくい、症状が悪化している
といった場合には医療機関を優先しましょう。
鍼灸整骨院で対応できる首の痛み
整形外科などで緊急性の高い疾患が否定されている場合や、長時間のデスクワークなどに伴って首肩周辺の筋肉の張りや動かしにくさを感じている場合には、鍼灸整骨院へ相談する選択肢があります。
鍼灸整骨院かまたきでは、
首だけではなく、肩・肩甲骨周辺の動き、胸椎、身体の使い方、仕事中の姿勢なども確認しながら施術方針を考えます。
現在の記事では「関節のズレを整える」「身体の歪みを整える」としていますが、 今回は「関節の動きや身体の使い方を確認する」という表現に変更することをおすすめします。
首痛に対する鍼治療
鍼治療は、首肩周辺の痛みなどに対して用いられることがあります。
現在の記事では、
「鍼は手技では届かない深部筋を刺激できるため、より早く筋肉の硬さを取り除く」
と説明しています。
「より早く取り除く」と効果を保証するような表現は避け、
首肩周辺の筋肉の張りや痛みなど、症状や身体の状態に応じて鍼施術を検討する
とした方が適切です。
鍼だけですべての首痛に対応できるわけではありません。神経症状などが疑われる場合には医療機関での評価を優先します。
首の痛みを繰り返さないために大切なこと
首痛が一度楽になっても、毎日長時間同じ姿勢で仕事をしていれば再び負担を感じることがあります。
そのため施術だけではなく、
デスク環境を見直す、長時間同じ姿勢を続けない、日常的に身体を動かす、必要に応じて首・肩周辺をトレーニングする、十分な睡眠を確保する
など、生活習慣も一緒に見直すことが重要です。
「骨格の歪みを一度整えれば再発しない」という考え方ではなく、自分で身体を動かせる状態を作り、首へ負担が集中しにくい生活習慣を続けることを目標にしましょう。
よくある質問
首が痛い原因は何ですか?
首痛には筋肉や関節などが関係するもの、神経が関係するもの、外傷によるものなどさまざまな原因があります。原因を一つに特定できない首痛もあります。
スマホを見ると首が痛くなるのはなぜですか?
スマートフォンを見るため頭を前へ出した姿勢や下を向いた姿勢を長時間続けると、首肩周辺に負担を感じることがあります。スマホだけが原因というより、同じ姿勢を長時間続けることにも注意しましょう。
首が痛いときは何科を受診しますか?
首そのものの痛みや腕・手へのしびれなどがある場合には、整形外科が基本的な受診先です。
首の痛みで危険な症状はありますか?
強いしびれや筋力低下、歩行障害、手先の細かい動作が難しくなった、排尿・排便の異常、発熱、外傷後の強い痛みなどがある場合には医療機関を受診してください。
首が痛いときは安静にした方がいいですか?
強い痛みがあるときに無理に動かす必要はありませんが、長期間必要以上に安静にすることが適切とは限りません。症状に応じて少しずつ日常的な動作へ戻していきます。
首が痛いときは温めてもいいですか?
温めることで楽になる場合には入浴や蒸しタオルなどを試してもよいでしょう。ただし、強い痛みやしびれなどがある場合には温めるだけで対処せず原因を確認してください。
首をボキボキ鳴らしても大丈夫ですか?
首を勢いよくひねったり、無理に音を鳴らしたりすることはおすすめしません。首を動かす場合には反動をつけず、痛みのない範囲でゆっくり行いましょう。
ストレートネックを治せば首痛も治りますか?
ストレートネックがあるから必ず首痛が起こるとは限りません。画像上の形だけではなく、症状や身体の状態などを含めて考えることが大切です。
首の痛みに鍼治療はできますか?
首肩周辺の筋肉の張りや痛みなどに対して、状態に応じて鍼施術を検討することがあります。ただし、強い神経症状や外傷などがある場合には医療機関での評価を優先します。
まとめ
首の痛みには、デスクワークやスマートフォン操作などに伴う首肩周辺への負担から、神経が関係する疾患、交通事故などによる外傷までさまざまな原因があります。
そのため、
「姿勢が悪いから」
「骨格が歪んでいるから」
「血流が悪いから」
と一つの原因だけで決めつけないことが重要です。
特に、腕や手の強いしびれ、筋力低下、歩行障害、手先の細かい動作がしにくい、排尿・排便の異常などがある場合には整形外科を受診しましょう。頚椎症性脊髄症など、神経への影響を確認する必要がある場合があります。
一方、緊急性の高い病気や外傷がなく、デスクワークなどに伴う首肩周辺の張りや動かしにくさが続いている場合には、長時間同じ姿勢を避ける、適度に身体を動かす、仕事環境を見直すなどの対策が大切です。
鍼灸整骨院かまたきでは、首だけを見るのではなく、肩や肩甲骨周辺の動き、身体の使い方などを確認しながら、状態に合わせた施術やセルフケアを提案します。

