- 肩や首がガチガチに硬い
- 肩だけでなく、背中の方まで重苦しい
- 目の奥が痛い、吐き気や頭痛を感じる
- もう1年以上肩こりに悩まされている
どこに行ってもなにをしてもなかなか治らない肩こり。以上のような症状でお悩みではありませんか?
飽食による内臓疲労からスマホやパソコンの使用による筋肉疲労まで、肩こりの理由は様々あり、現代人は子供から大人まで肩こりの症状に悩まされている人が多い傾向にあります。
ここでは、なかなか治らない肩こりについて解説していきます。
なぜ肩こりが起こるのか?
肩こりの症状を訴える比率は男性に比べ女性の方が圧倒的に多いです。
これは男女の筋肉量の違いによるものです。一般的には筋肉量が多い男性の方が、力を発揮するとき使う筋肉の割合が小さくて済むので疲労も少なくて済むためコリが生じにくいと考えられます。
このように一般的に肩こりを引き起こしている原因は筋疲労による血行不良が原因なのです。
筋肉疲労は運動や労働による筋肉の使い過ぎの他、以下の場合でも起こります。
- 姿勢の歪みによる筋緊張
- 加齢による腱の組織の老化
- 冷えによる血流不足
- 目の使い過ぎ など
以上、様々な原因により肩への血流が阻害されることで肩こりの症状はあらわれます。
そもそも肩の筋肉はコリを生じやすい
頭痛・腰痛・肩こりは日本人の痛みトップ3と言われている症状です。
中でもダントツ1位は肩こり!30代以上の女性の8割が肩こりを経験したことがあると言い、3人に2人が肩こりの悩みを抱えていることになります。
そもそも肩はとてもコリを生じやすい場所なのです。
1・身体的構造によるもの
肩は身体中の関節の中で一番可動域が広い場所です。その上、重い頭を支えながら腕がぶら下がる、という特殊な構造をしています。
そのため肩は何をするにも負担がかかりやすい場所と言えます。
2・頭は重い
成人の頭の重さは約5キロ。個人差はあるものの片腕の重さは3キロ程と言われています。頭と腕を足して約10キロもの重さが常に方にかかっているため、疲労は大きいです。
3・同じ姿勢を続けることでの負担
身体を常に軽く動かし続けることができれば、心地よく筋肉が動き血行が良い状態が保てます。
しかし、現実はそうはいきません。
デスクワークや車の運転、学生は授業を1時間座って受けるなど、同じ姿勢で長時間過ごすことが当然の世の中で生活しています。好きな時間に好きに立ち歩くことができないので同じ姿勢を続けることになります。これでは当然筋肉に負担がかかります。
4・筋力不足による負担
肩こりの症状を訴える人は圧倒的に女性の方が多いです。
頭が重く腕までぶら下がっている肩は、真っすぐに立っているだけで負荷がかかっています。
例え、身体のバランスが良くても、生活するうえで腕や肩を動かすことがある以上、身体を支える筋肉量が少ない人は肩の筋肉は疲労しやすいです。
肩こりがもみほぐしやマッサージで良くならない理由
肩が凝って仕方ない時、マッサージ器具を使ったり整体に通って揉んでもらったりした経験はありますか?
慢性的な肩こりに悩まされている人は、もみほぐしによって一時的に症状が落ち着いたとしてもまたすぐに肩こりの症状に悩まされてしまいます。
なぜかと言うと、マッサージやもみほぐしでは肩こりの根本的な治療にはなっていないからです。
慢性的な肩こりから抜け出すポイントは以下の3点です。
- 筋肉量を増やすこと
- 血流を良くすること
- 骨格のバランスを整えること
いくら肩をもみほぐしても、これらを根本的に改善しなければ肩こりの症状はいつまで経っても治りません。
肩こりは湿布や薬で治るのか?
肩が凝り過ぎて辛い時、湿布を貼ったり鎮痛剤を服用したりしてやり過ごした経験はありますか?
湿布や鎮痛剤は一時的に痛みを抑えることができても肩こりを治すことはできません。
メンソールの配合された湿布や痛み止め成分が配合されている薬は、一時的に肩こりの症状を緩和してくれますが根本的には身体に対して何もアプローチしていないため、一時的に痛みをごまかすことはできても治すことには繋がりません。
薬を飲むことに抵抗がある方で、湿布はいくら貼っても大丈夫でしょ?という方もいますが、湿布の長期利用は危険です。特に痛み止め成分が配合されている湿布は、成分が皮膚から吸収されるため、長く貼り続けることで胃や腎臓、心臓に異常が起こる危険性があるのでやめましょう。
なかなか良くならない肩こりを東洋医学の観点から考える
ここでは東洋医学の観点から肩こりについて考えてみたいと思います。
上記では肩こりの主な原因は、筋肉を酷使することによる血行不良が原因というお話をしました。
では、筋肉の疲れであればなぜ、もみほぐしで良くならないのでしょうか?
それは、肩こりの原因に内臓の機能低下が考えられるからです。
例えば有名なのが、『肝機能の低下による肩こり』です。
お酒の飲みすぎや食べ過ぎ、薬の服用の際、身体に負担がかからないようにするために肝臓は解毒や分解をしてくれます。解毒や分解の処理できる量が、肝臓の仕事量を超えてしまうと肝臓は疲労します。しかし、肝臓の疲労を脳に伝える神経はほとんどないので、代わりに肝臓に近い右肩周辺にコリなど不調のサインがあらわれます。
同じように、心臓や胃の異常は左肩のコリとしてあらわれます。
このように内臓の機能低下により、その他の筋肉の硬さを生むことを『内臓体制反射』と言います。
鍼灸整骨院かまたきの肩こり施術
当院では問診に力を入れています。
肩こりの訴えがある場合、血行不良による筋肉の疲労か、内臓の機能低下による肩こりかを見極めるために問診はとても重要な役割を果たしています。
日常生活や身体の状態を伺うことで、もしも病院を受診すべき状態であると判断した場合は、病院での検査をお勧めしています。そのような場合は、しっかりと医師の治療を受け、内臓の機能向上を目指しながら同時に、筋肉に起こっている症状は整骨院で解消させていきましょう。
内臓の機能向上を目指すためには日常生活をしっかり整えることです。
- 極端に甘い・辛い・しょっぱいなど味の濃い物を避ける
- 身体を冷やさない。特にお腹周りを温める
- 筋トレやウォーキング、ストレッチなどの運動を習慣化させる
- 睡眠をしっかりとる
以上のようなことに気を付けて日常を丁寧に生きていきましょう。
血行不良による肩こり
もみほぐし
筋肉の血流を改善するためには筋肉をもみほぐして筋肉の緊張を取り除く必要があります。
コリが生じている場所は肩だけとは限りません。肩こりとして症状が出ていても、首や背中、腰や足など他の筋肉の疲労が影響して肩こりが起きていることも考えられます。
一般的に多いのが背中の筋肉の硬さです。特に肩甲骨周りの動きを良くすることで肩が軽く感じやすいです。
骨格調整
肩甲骨と並んで施術したい部分が首です。
現代人はストレートネック、いわゆる『スマホ首』になってしまっている人が多くその影響から肩に負担がかかりやすく凝りが生じやすい傾向にあります。
首の筋肉をほぐし、首の位置を正しい位置に戻す矯正を行いストレートネックの症状を改善させます。首が正しい位置に整うことで肩こりの症状が楽になります。
内臓の機能低下からくる肩こり
内臓の機能低下は直接触って治すことはできません。
鍼灸治療によってツボを用いて自然免疫力を向上させる手助けをします。
機能低下を起こしている臓器に関連するツボに鍼や灸を行い、同時に冷えを和らげるツボも刺激することで全身の血液循環を上げ、機能の向上を目指します。
このように東洋医学で行うツボを用いた治療は身体に負担をかけずに行える一方、薬などを用いる西洋医学の治療のような即効性はありません。