
肩や首がガチガチに硬い、肩だけでなく背中まで重苦しい、マッサージを受けてもすぐ元に戻る、もう1年以上肩こりを繰り返している。このような「なかなか良くならない肩こり」に悩んでいませんか?
肩こりは、長時間同じ姿勢を続けること、前かがみになりやすい作業、運動不足、精神的ストレスなど、さまざまな要因が関係して起こることがあります。そのため、「肩の筋肉が硬いから揉めば治る」「姿勢だけ直せば治る」というように、一つの原因だけで考えると、なかなか改善につながらない場合があります。
また、肩こりだと思っていた症状に頚椎や肩関節などの病気が関係しているケースもあります。
この記事では、肩こりがなかなか良くならない理由、マッサージをしても繰り返す理由、運動・湿布・薬との付き合い方、病院へ行った方がよい症状まで解説します。
- 1 肩こりがなかなか治らないのはなぜ?
- 2 長時間同じ姿勢が肩こりに関係する
- 3 運動不足が肩こりに関係することもある
- 4 ストレスと肩こり
- 5 マッサージしても肩こりが戻るのはなぜ?
- 6 肩こりを改善するには筋トレが必要?
- 7 肩こりは湿布や痛み止めで治る?
- 8 肩こりと血流の関係
- 9 猫背やストレートネックを治せば肩こりは改善する?
- 10 肩甲骨を動かすと肩こりは良くなる?
- 11 なかなか治らない肩こりには病気が関係していることもある
- 12 肩こりが治らない時は何科へ行けばいい?
- 13 病院で異常なしと言われても肩こりが続く場合
- 14 鍼灸は慢性的な肩こりに使われる?
- 15 鍼灸整骨院かまたきでの慢性肩こりへの考え方
- 16 よくある質問
- 17 まとめ
肩こりがなかなか治らないのはなぜ?
肩こりでは、首すじや首の付け根から肩・背中にかけて、張り、重さ、凝り、痛みなどを感じることがあります。人によっては頭痛や吐き気などを伴うこともあります。
肩こりが長引く理由は一つではありません。
例えば、仕事で1日中パソコンを使っている方では、施術やセルフケアによって一時的に肩が楽になっても、翌日から再び同じ作業が続けば症状を繰り返すことがあります。
運動不足、睡眠、精神的ストレス、仕事や家事による身体への負担などが複数重なっている場合もあります。
そのため、慢性的な肩こりでは「どこの筋肉が硬いのか」だけではなく、「いつ肩こりが強くなるのか」「日常生活の中で何が症状に関係しているのか」まで確認することが大切です。
長時間同じ姿勢が肩こりに関係する
デスクワーク、車の運転、スマートフォンの使用などでは、同じ姿勢を長時間続けることがあります。
特定の姿勢そのものを「悪い姿勢」と決めつける必要はありませんが、身体をほとんど動かさない状態が長く続くことで、首や肩周辺に負担を感じることがあります。
「姿勢を良くしなければ」と一日中身体を固めるより、仕事の合間に立ち上がる、姿勢を変える、首や肩を無理のない範囲で動かすなど、同じ状態を長時間続けない工夫をしてみましょう。
運動不足が肩こりに関係することもある
デスクワーク中心の生活では、首や肩だけでなく身体全体を動かす機会が少なくなります。
肩こりがあるからといって激しい筋力トレーニングをする必要はありません。まずはウォーキングなどの身体活動や、痛みのない範囲で首・肩周辺を動かすことから始める方法があります。
ただし、運動によって痛みや腕のしびれが強くなる場合には無理に続けないでください。
ストレスと肩こり
精神的なストレスも肩こりに関係する要因の一つです。
仕事が忙しい時期や睡眠不足が続いた時に肩こりが強くなるなど、身体への負担だけでは説明しにくい変化を感じる方もいます。
慢性的な肩こりでは、筋肉や姿勢だけを見るのではなく、睡眠、仕事量、ストレス、身体活動など生活全体から考えることも大切です。
マッサージしても肩こりが戻るのはなぜ?
「マッサージを受けた直後は楽なのに、数日するとまた肩が凝る」という方は少なくありません。
だからといって、「マッサージには意味がない」ということではありません。肩こりに対してマッサージなどが用いられることもあります。
一方で、肩こりに関係する仕事環境や身体活動などが変わらなければ、施術後に再び同じ負担がかかることがあります。
例えば、1日8時間パソコン作業をしている方なら、肩をほぐした後も翌日から同じ作業が続きます。
そのため、慢性的な肩こりでは施術だけに頼るのではなく、長時間同じ姿勢になっていないか、身体を動かす機会が少なくなっていないかなども一緒に確認することが大切です。
肩こりを改善するには筋トレが必要?
肩こりがある人全員に筋力不足があるわけではなく、「筋肉をつければ肩こりが治る」と一律には言えません。
ただし、運動不足の方では、身体活動や筋力トレーニングなどを生活に取り入れることが選択肢になります。
大切なのは、肩だけを強く鍛えることではありません。
ウォーキングなどで身体を動かす機会を増やしたり、首・肩・肩甲骨周辺を無理のない範囲で動かしたり、自分の体力に合わせて運動を続けることを考えてみましょう。
肩こりは湿布や痛み止めで治る?
肩こりに対して、湿布や鎮痛薬などの薬物療法が用いられることがあります。
「湿布や薬は痛みをごまかしているだけだから使わない方がいい」と考える必要はありません。症状に応じて適切に使用することは治療の選択肢の一つです。
ただし、薬には使用方法や使用できない条件があります。
特に鎮痛成分を含む湿布などは、「貼る薬だからいくら使っても安全」というわけではありません。使用量や使用期間、ほかに服用している薬、持病などによって注意点が異なります。
市販薬を使用する場合は添付文書を確認し、症状が続く場合や使用方法に迷う場合には医師・薬剤師などへ相談してください。
肩こりと血流の関係
肩こりについて「血流が悪いから肩が凝る」と説明されることがあります。
肩こりに対して温熱やマッサージなどが用いられ、筋緊張や血流への作用が考えられる場合があります。
しかし、すべての慢性肩こりを「血行不良」という一つの原因だけで説明することはできません。
長時間同じ姿勢、運動不足、ストレス、頚椎や肩関節の疾患など、さまざまな要因を考える必要があります。
「血流さえ良くすれば治る」と考えるのではなく、自分の場合はどのような時に肩こりが強くなるのかを確認してみましょう。
猫背やストレートネックを治せば肩こりは改善する?
猫背や前かがみの姿勢は肩こりに関係する要因の一つとされています。
ただし、「ストレートネックだから肩こりになった」「首を正しい位置へ戻せば肩こりが治る」と画像や姿勢だけから原因を断定することはできません。
また、一つの「正しい姿勢」を一日中維持し続ける必要もありません。
デスクワークの方であれば、モニターや机・椅子などの作業環境を確認しながら、適度に姿勢を変えたり身体を動かしたりすることも考えてみましょう。
肩甲骨を動かすと肩こりは良くなる?
肩こりがある方では、肩甲骨周辺を含めて身体を動かすことがセルフケアの一つになる場合があります。
肩をすくめる、肩を回す、腕を上げるなど、痛みが出ない範囲で身体を動かしてみましょう。
ただし、「肩甲骨がズレているから肩こりになった」「肩甲骨をはがせば治る」と単純に考える必要はありません。
肩を動かした時に強い痛みがある、腕を上げられない、夜間に肩が強く痛むなどの場合には、肩関節の病気が関係していないか整形外科へ相談することも大切です。
なかなか治らない肩こりには病気が関係していることもある
慢性的な肩こりの多くが重大な病気によるものという意味ではありません。
しかし、頚椎疾患や肩関節疾患などに伴って肩こりのような症状が現れる場合があります。
特に、
・腕や手のしびれが続く
・手や腕に力が入りにくい
・肩を動かせる範囲が狭くなっている
・夜中に肩の痛みで目が覚める
・症状が徐々に悪化している
・転倒や交通事故の後から症状が続いている
・発熱などの全身症状を伴う
といった場合には、「慢性的な肩こりだから」と自己判断せず、医療機関への相談を検討してください。
また、胸の痛みや圧迫感、息苦しさ、突然の激しい頭痛、麻痺などを伴う場合には、肩こりとして様子を見ず速やかに医療につながることを優先してください。
肩こりが治らない時は何科へ行けばいい?
長期間肩こりが続いている、症状が強くなっている、腕や手のしびれなどを伴う場合には、まず整形外科が代表的な相談先になります。
整形外科では、頚椎や肩関節、神経などに問題がないか診察し、必要に応じてX線やMRIなどの検査が検討されます。
肩こりだと思っていた症状に別の疾患が関係していることもあるため、気になる症状がある場合には施術を繰り返すだけでなく、医療機関で状態を確認することも大切です。
肩こりに隠れている可能性のある病気や受診の目安については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
肩こりの原因は病気?危険な症状・何科を受診するかを詳しく見る
https://kamataki-seikotsu.com/katabyouki/
病院で異常なしと言われても肩こりが続く場合
医療機関で検査を受けても大きな異常が見つからず、それでも肩こりが続いている方もいます。
このような場合には、長時間同じ姿勢になっていないか、運動する機会が少なくなっていないか、仕事や生活で首・肩に負担が集中していないかなどを確認してみましょう。
慢性的な肩こりでは、肩だけを見るのではなく、症状が強くなる状況や生活環境まで含めて考えることが大切です。
鍼灸は慢性的な肩こりに使われる?
肩こりに対して鍼灸を希望する方もいます。
鍼灸を受けた後に症状の変化を感じる方もいますが、すべての慢性肩こりが鍼灸によって改善すると保証できるものではありません。
また、鍼灸によって内臓疾患を診断したり、臓器の機能低下そのものを治療したりするという考え方で、医療機関で必要な検査を代替することはできません。
腕のしびれや筋力低下など気になる症状がある場合には、まず医療機関で状態を確認することが大切です。
鍼灸整骨院かまたきでの慢性肩こりへの考え方
鍼灸整骨院かまたきでは、肩こりがある場所だけを確認して施術方法を決めるのではなく、いつから症状があるのか、仕事や生活でどのような動作が多いのか、どのような時に肩こりが強くなるのかなどを確認します。
そのうえで首・肩周辺や肩甲骨周辺など身体の状態を確認し、ご希望や状態に合わせて整体・鍼灸などをご提案します。
慢性的な肩こりでは、「一度ほぐせば終わり」と考えるのではなく、日常生活で繰り返し負担になっていることがないかを一緒に確認することも大切だと考えています。
千葉市で肩こり・首こりの整体・鍼灸について詳しく見る
https://kamataki-seikotsu.com/katakori/
よくある質問
肩こりがなかなか治らないのはなぜですか?
肩こりには長時間同じ姿勢を続けること、運動不足、精神的ストレス、仕事や生活での身体への負担など複数の要因が関係することがあります。一つの原因だけで考えず、どのような時に症状が強くなるのかを確認することが大切です。
マッサージしても肩こりがすぐ戻るのはなぜですか?
マッサージ後に一時的に楽になっても、長時間のデスクワークなど肩こりに関係する生活環境が変わらなければ再び症状を感じることがあります。マッサージだけでなく身体活動や仕事環境なども確認してみましょう。
慢性的な肩こりは筋トレをすれば治りますか?
筋力トレーニングは選択肢の一つですが、筋力不足だけが肩こりの原因とは限りません。ウォーキングなどを含め、自分の体力や症状に合わせて身体を動かすことを考えてみましょう。
肩こりは姿勢を良くすれば治りますか?
姿勢は肩こりに関係する要因の一つですが、一つの理想的な姿勢を維持すれば肩こりが治るとは限りません。長時間同じ姿勢を続けないことも大切です。
湿布を毎日使っても大丈夫ですか?
製品や成分、使用する方の状態によって注意点が異なります。添付文書に記載された使用方法を守り、長期間症状が続く場合や使用方法に迷う場合には医師や薬剤師などへ相談してください。
肩こりと頭痛は関係しますか?
肩こりに頭痛を伴うことはあります。ただし、突然の激しい頭痛や麻痺、ろれつが回らないなどの症状がある場合には、肩こりによる頭痛と自己判断せず速やかに医療機関へ相談してください。
肩こりが治らない場合は何科へ行けばいいですか?
首や肩の症状が長期間続く、悪化している、腕や手のしびれ・筋力低下などを伴う場合には、まず整形外科が代表的な相談先になります。
まとめ
肩こりがなかなか良くならない場合、「肩の筋肉が硬いから」「血流が悪いから」「姿勢が悪いから」と一つの原因だけに決めつけないことが大切です。
長時間同じ姿勢を続けること、運動不足、精神的ストレス、仕事や生活での身体への負担など、複数の要因が関係する場合があります。日本整形外科学会も肩こりの原因として、姿勢、運動不足、ストレス、長時間同じ姿勢を続けることなどを挙げています。日本オープンアカデミー
マッサージ、運動、温熱、薬物療法なども肩こりへの対応として使われますので、「マッサージは根本治療にならない」「湿布は痛みをごまかしているだけ」と一律に否定する必要もありません。日本オープンアカデミー
一方、肩こりが長期間続いているうえに、腕や手のしびれ、筋力低下、肩の動かしにくさなどがある場合には、頚椎や肩関節などの状態を確認することも重要です。
医療機関で重大な疾患などが否定され、それでも慢性的な肩こりを繰り返している場合には、身体の状態だけでなく仕事や生活環境まで含めて見直してみましょう。

