扁平足の治し方は?大人の扁平足の原因・改善方法・トレーニングを解説

「土踏まずがなく足裏が平らになっている」「長く歩くと足が疲れる」「大人になってから扁平足が目立ってきた」と気になっていませんか?

扁平足とは、足の内側にある縦アーチ、いわゆる土踏まずが低下した状態です。ただし、足裏が平らに見えるだけで必ず治療が必要というわけではありません。幼少期から扁平足で痛みなく生活している人もいます。

一方、大人になってから土踏まずが低くなってきた、内くるぶし周辺が痛む、片脚でつま先立ちしにくい、歩きにくくなってきたという場合には、成人期の扁平足が進行している可能性があります。日本整形外科学会では、中年以降に発症する成人期扁平足では内くるぶしの下の腫れや痛みから始まり、進行すると足の変形や歩行障害につながることがあるとしています。

この記事では、扁平足とはどのような状態なのか、大人の扁平足は治るのか、原因、セルフチェック、トレーニング、インソール、病院へ相談する目安まで解説します。

扁平足とは?

扁平足とは、足の内側にある縦アーチが低下し、土踏まずが低くなった状態です。

足にはアーチ構造があり、体重を支えたり、歩行するときに身体を動かしたりするために重要な役割を果たしています。

ただし、扁平足=病気とは限りません。

日本整形外科学会によると、幼児期から足裏が平らで、大人になってもその状態が残っているタイプでは痛みがあまりないことがあります。

見た目だけで「治さなければならない」と判断するのではなく、痛みや歩きにくさ、変形の進行などがあるかを見ることが重要です。

扁平足の治し方は?

「扁平足を治したい」と考えたときに最初に知っておきたいのは、すべての扁平足に同じ治し方があるわけではないということです。

年齢、原因、痛みの有無、変形の程度などによって対応が異なります。

成人期扁平足に対しては、状態に応じて運動、足に合った靴、足底挿板(インソール)、薬物療法などが検討され、重症の場合には手術が必要になることもあります。

「土踏まずを作るトレーニングだけをすれば必ず治る」と考えるのではなく、自分の扁平足がどのような状態なのかを確認することが大切です。

大人の扁平足は治る?

「治る」という言葉をどのような意味で使うかによって答えが変わります。

運動やインソールなどによって痛みや歩きにくさなどの症状が軽減する場合はあります。一方、成人の足の骨格や進行した変形をトレーニングだけで元通りの形にできるとは限りません。

そのため、

「大人の扁平足は筋トレをすれば治る」

「土踏まずを作れば完治する」

と一律に考えない方がよいでしょう。

特に、大人になってから徐々に土踏まずがなくなってきた場合には、後脛骨筋腱など足のアーチを支える組織が関係していることがあります。

形だけを「治す」ことより、痛みを減らし、歩く・立つなどの日常生活を行いやすくすることが治療の重要な目的になります。

大人になってから扁平足になる原因

成人期の扁平足にはさまざまな要因が関係します。

特に中年以降にみられる成人期扁平足では、足のアーチを支える後脛骨筋腱の機能低下が関係することがあります。

日本整形外科学会では、年齢による腱の変性や体重による負荷などによって後脛骨筋腱が障害されると、アーチが低下することがあると説明しています。成人期扁平足は女性に多いことも報告されています。

したがって、現在の記事にあるように「運動不足で足の筋力が低下したことが主な原因」と一つに絞ることはできません。

扁平足になるとどんな症状が出る?

扁平足でも症状がない人はいます。

一方、成人期に進行する扁平足では、

・内くるぶしの下が痛む、腫れる
・長く歩くと足が疲れる
・土踏まずが徐々に低くなる
・かかとが外側を向いて見える
・片脚でつま先立ちしにくい
・歩きにくい

などがみられることがあります。

日本整形外科学会では、初期には足の扁平化が目立たない場合もあり、進行すると足が硬くなり歩行が障害されることがあるとしています。

「土踏まずが低いか」だけでなく、以前と比べて変化しているか、痛みや機能低下があるかを見ることが重要です。

扁平足は放置するとどうなる?

痛みがなく、幼少期から形が変わっていない扁平足の場合、必ずしも問題が起こるとは限りません。

一方、大人になってから扁平足が進行している場合には注意が必要です。

進行性の成人期扁平足では、最初は内くるぶし周辺の痛みなどから始まり、徐々に足の変形が進み、つま先立ちが難しくなったり、歩行へ影響したりする場合があります。

「痛くないから放置しても大丈夫」「扁平足なら必ず悪化する」のどちらとも一律には言えません。

特に大人になってから片足だけ土踏まずが低くなってきた、痛みを伴っている、徐々に変形している場合には整形外科で相談しましょう。

扁平足を自分でチェックする方法

セルフチェックは診断ではありませんが、自分の足の状態を知る目安にはなります。

立った状態で土踏まずを見る

座っているときだけでなく、体重をかけて立った状態で土踏まずを確認します。

左右差が大きい場合や、以前より一方の土踏まずが低くなっている場合には変化を記録しておくとよいでしょう。

後ろからかかとを見る

成人期扁平足が進行すると、後ろから見たときにかかとが外を向き、外側に複数の足指が見えることがあります。

ただし、見た目だけで扁平足の重症度を自己診断することはできません。医療機関では、診察に加えて体重をかけた状態でのX線検査などを使って評価します。

片脚でつま先立ちしてみる

成人期扁平足の評価では、片脚でつま先立ちができるかを確認することがあります。日本足の外科学会の患者向け資料でも評価項目の一つとして紹介されています。

ただし、できないから必ず扁平足というわけではありません。

転倒する危険がある方や、強い痛みがある方は無理に行わないでください。

濡れ足チェックで扁平足は分かる?

足裏を濡らして紙などの上に立ち、足跡を見る「濡れ足チェック」が紹介されることがあります。

土踏まずがどの程度接地しているかを見る目安にはなりますが、これだけで成人期扁平足を診断したり、重症度を判断したりすることはできません。

痛みや変形がある場合には、足跡だけで判断せず医療機関で確認してください。

扁平足を改善するトレーニング

成人期扁平足では、足の状態に応じて運動療法が行われることがあります。

日本足の外科学会の患者向け資料でも、足趾の筋肉は足のアーチを支えるために重要であり、足趾の運動などが紹介されています。ただし、痛みに応じて行うことが前提です。

足指を曲げる運動

椅子に座り、足指をゆっくり曲げたり伸ばしたりします。

無理に強く握り込む必要はありません。

痛みが出ない範囲で足指を動かすことから始めましょう。

かかと上げ

安定した場所につかまりながら、ゆっくりとかかとを上げて下ろします。

ただし、内くるぶし周辺などに痛みが強く出る場合には無理に続けないでください。

片脚でのつま先立ちが難しい場合には、成人期扁平足の評価が必要な場合もあります。

アキレス腱周辺のストレッチ

成人期扁平足ではアキレス腱の硬さを伴うことがあり、日本整形外科学会でもストレッチ体操が紹介されています。

壁などに手をつき、痛みのない範囲でふくらはぎからアキレス腱周辺を伸ばします。

ただし、運動だけですべての扁平足を治せるわけではありません。

タオルギャザーをすれば扁平足は治る?

足指でタオルをたぐり寄せるタオルギャザーは、足指を動かす運動としてよく知られています。

ただし、

「タオルギャザーを毎日すれば扁平足が治る」

と考えるのは適切ではありません。

足の形、変形の程度、痛み、腱の状態などによって必要な対応は異なります。

運動は足の機能を維持するための一つの方法と考えましょう。

扁平足にインソールは必要?

すべての扁平足にインソールが必要なわけではありません。

一方、アーチの低下や痛みがある場合には、足底挿板(インソール)が治療の選択肢になることがあります。

日本整形外科学会では、アーチの低下が明らかな場合にアーチサポート付きの足底板を使用し、アーチを支えることで疼痛の緩和を図る方法を紹介しています。

日本足の外科学会も、足の形に合った靴やアーチをサポートする足底挿板を保存的治療の一つとして挙げています。

「インソールだけで骨格を元通りにする」というより、足を支えて負担や痛みを軽減する目的で使用されます。

扁平足と膝痛・腰痛の関係

現在の記事では、

「扁平足→足首→膝→股関節→骨盤→腰」

という一直線の流れで腰痛や膝痛が起こると説明していますが、ここまで単純ではありません。

足の形や動きが下肢全体の動作に影響する場合はありますが、腰痛や膝痛には多くの要因が関係します。

そのため、

「腰痛の原因は実は扁平足だった」

と一律に判断することは避けた方がよいでしょう。

足にも腰や膝にも症状がある場合には、それぞれの状態を確認することが大切です。

扁平足と外反母趾の関係

扁平足と外反母趾などの足部変形が同時にみられることはあります。

ただし、

「扁平足だから必ず外反母趾になる」

という意味ではありません。

外反母趾には足の形、靴、遺伝的要因など複数の要因が関係します。

母趾の変形や痛みが強い場合には、扁平足だけの問題と考えず整形外科で相談してください。

子どもの扁平足は治る?

子どもの足は成長過程にあるため、大人の扁平足とは分けて考える必要があります。

幼児では土踏まずが目立たないことも珍しくありません。

年齢や症状によって評価が異なるため、「土踏まずがないから異常」と見た目だけで判断する必要はありません。

痛み、歩き方の異常、左右差などが気になる場合には、小児整形外科や整形外科で相談してください。

柔道をしている人の扁平足は問題?

Search Consoleでは「扁平足 柔道」「柔道 扁平足」という検索も多く表示されています。

柔道など裸足で行う競技では、自分の土踏まずの形が気になることがあります。

しかし、扁平足だから柔道ができないというわけではありません。

痛みがなく通常どおり動けている場合には、足が平らに見えることだけで競技をやめる必要はありません。

一方、

・踏み込むと足が痛い
・内くるぶし周辺が痛い
・練習後に強く腫れる
・片脚でつま先立ちしにくい
・以前より足の形が変わってきた

などがある場合には、単なる「扁平足だから」と判断せず整形外科で相談しましょう。

扁平足は何科へ行けばいい?

痛みや変形がある扁平足について相談する場合は整形外科です。

特に、

・大人になってから土踏まずが低くなってきた
・内くるぶしの下が痛い、腫れている
・片脚でつま先立ちが難しい
・歩きにくくなってきた
・片足だけ変形が進んでいる
・痛みが続いている

といった場合には受診を検討してください。

医療機関では立った状態で足を確認し、必要に応じて体重をかけた状態でのX線検査やMRIなどを行います。

鍼灸整骨院かまたきでできること

鍼灸整骨院かまたきでは、扁平足そのものを医学的に診断したり、骨格を「正常な形へ戻す」と説明したりすることはありません。

足の疲れや足周辺の筋肉の張りなどがある場合には、足だけでなく足首や下腿などの状態を確認し、症状に合わせて施術や運動について提案します。

一方、大人になってから足の変形が進んでいる、内くるぶし周辺の痛みや腫れがある、歩きにくいなど成人期扁平足が疑われる場合には、まず整形外科で適切な評価を受けることをおすすめします。

よくある質問

扁平足の治し方は?

すべての扁平足に共通する一つの治し方はありません。痛みや変形の程度などに応じて、運動、足に合った靴、足底挿板(インソール)、薬物療法などが検討されます。重症の場合には手術が必要になることもあります。

大人の扁平足は治りますか?

運動やインソールなどによって痛みや歩きにくさが軽減する場合はありますが、成人の足の骨格や進行した変形をトレーニングだけで元通りにできるとは限りません。大人になってから変形が進んでいる場合には整形外科で相談してください。

扁平足は自然に治りますか?

幼少期から扁平足で症状なく経過する人もいます。成人になってから進行する扁平足については、自然に治ることを期待して放置せず、痛みや変形がある場合には状態を確認することが大切です。

扁平足はトレーニングで改善できますか?

足指などの運動は成人期扁平足の保存的治療や予防の一つとして行われます。ただし、トレーニングだけですべての扁平足の形を元通りにできるわけではありません。痛みや変形の程度に合わせて行うことが重要です。

扁平足はインソールで治りますか?

インソールは足のアーチを支え、痛みなどの症状を軽減する目的で使用されることがあります。ただし、インソールだけで足の骨格を元通りにするという意味ではありません。

扁平足でも柔道はできますか?

扁平足というだけで柔道ができないわけではありません。痛みなく競技できている場合もあります。ただし、足の痛みや腫れ、つま先立ちのしにくさなどがある場合には整形外科で相談してください。

扁平足は何科を受診すればいいですか?

扁平足による痛みや変形について相談する場合は整形外科です。特に大人になってから土踏まずが低くなってきた、内くるぶし周辺が痛い、歩きにくいなどの場合には受診を検討してください。

まとめ

扁平足とは、足の内側にある縦アーチが低下した状態です。ただし、土踏まずが低いだけで必ず治療が必要というわけではありません。

今回のSearch Consoleで最も多い「扁平足の治し方」については、筋トレだけで治す、インソールだけで治すという単純なものではありません。

痛みのない扁平足もあれば、大人になってから進行して痛みや歩行障害につながる成人期扁平足もあります。

大人になってから土踏まずが低くなってきた、内くるぶし周辺が痛む、片脚でつま先立ちが難しい、歩きにくいなどの症状がある場合には整形外科で相談してください。

症状や変形の程度に応じて、運動、足に合った靴、インソールなどの保存的治療が行われ、重症の場合には手術が検討されることもあります。