
「肩こりがつらくてマッサージを受けたら、その後かえって頭痛がひどくなった」「マッサージ中は気持ち良かったのに、帰宅してから頭が痛くなった」という経験はありませんか?
マッサージ後に頭痛が起こったからといって、必ずマッサージが原因とは限りません。もともとあった頭痛が同じタイミングで強くなった可能性や、首や肩への強い刺激が症状に関係している可能性など、さまざまなケースが考えられます。
また、「頭痛は肩こりから起きている」と思ってマッサージを続けていると、医療機関での診察が必要な頭痛を見逃してしまう可能性もあります。
この記事では、マッサージ後に頭痛が起こった時に考えられること、片頭痛・緊張型頭痛との違い、「好転反応」と考えてよいのか、自宅での対処法、病院を受診した方がよい症状について解説します。
- 1 マッサージ後に頭痛が起こるのはなぜ?
- 2 強く揉まれた後に首や肩が痛くなることはある?
- 3 マッサージ後の頭痛は「好転反応」?
- 4 片頭痛とは?
- 5 緊張型頭痛とは?
- 6 片頭痛の時にマッサージしてもいい?
- 7 マッサージ後に頭痛と吐き気がある場合
- 8 マッサージ後の頭痛は水を飲めば治る?
- 9 マッサージ後の頭痛は冷やす?温める?
- 10 マッサージ後の頭痛は何日続いたら病院へ行く?
- 11 マッサージ後に気持ち悪い・吐き気がするのはなぜ?
- 12 すぐに医療機関へ相談した方がよい頭痛
- 13 頭痛を繰り返す場合は何科を受診する?
- 14 肩こりと頭痛が一緒にある場合
- 15 鍼灸は片頭痛に使われる?
- 16 鍼灸整骨院かまたきでの肩こり・頭痛への考え方
- 17 よくある質問
- 18 まとめ
マッサージ後に頭痛が起こるのはなぜ?
マッサージを受けた後に頭痛が起こっても、原因を一つに特定できるとは限りません。
マッサージを受ける前から頭痛が始まりかけていた、首や肩への刺激によって症状が変化した、もともと片頭痛や緊張型頭痛があったなど、複数の可能性があります。
特に普段から頭痛を繰り返している方では、「マッサージを受けたから頭痛になった」のか、「頭痛が起こるタイミングとマッサージが重なった」のかを区別できない場合もあります。
頭痛が起こった時には、マッサージ後だからと決めつけず、どのような痛みなのか、ほかに症状がないかを確認することが重要です。
強く揉まれた後に首や肩が痛くなることはある?
マッサージなどで強い刺激を受けた後に、押された部分の痛みや不快感が残ることがあります。一般的に「揉み返し」と呼ばれることがありますが、正式な病名ではありません。
「強ければ強いほど効く」と考える必要はありません。
施術中に強い痛みを感じる場合や、施術後に首や肩の痛みが強くなった場合には、同じ強さの刺激を繰り返さず身体の状態を確認しましょう。
特に首には重要な神経や血管などがあるため、頭痛がある状態で首を強く押したり、急激にひねったりすることは避けた方がよいでしょう。
マッサージ後の頭痛は「好転反応」?
マッサージ後に頭痛、だるさ、吐き気などが起こった時に「身体が良くなる途中の好転反応だから大丈夫」と説明されることがあります。
しかし、頭痛が起きた原因を「好転反応」と判断して、強い症状を我慢することはおすすめできません。
頭痛には片頭痛や緊張型頭痛などの一次性頭痛だけでなく、別の病気によって起こる二次性頭痛もあります。
そのため、マッサージ後に頭痛が起きた場合には「効いている証拠」と考えるのではなく、痛みの強さ、発症の仕方、吐き気・しびれ・麻痺などほかの症状がないかを確認してください。
片頭痛とは?
片頭痛では、ズキズキ・ドクドクするような拍動性の痛みがみられることがあります。ただし、必ず片側だけが痛むわけではなく、両側が痛む場合もあります。
吐き気を伴ったり、光や音が普段よりつらく感じたり、歩行や階段など日常的な身体活動によって頭痛が強くなったりすることがあります。
片頭痛の仕組みは複雑で、単純に「脳の血管が拡張するから痛くなる」という一つの仕組みだけで説明することはできません。
そのため、「血流を良くすると必ず片頭痛が悪化する」「血流を悪くすれば片頭痛が改善する」といった単純な考え方もしない方がよいでしょう。
緊張型頭痛とは?
緊張型頭痛では、頭を締めつけられるような痛みや圧迫感、重い感じなどがみられることがあります。
片頭痛とは異なり、歩行や階段などの日常的な身体活動によって頭痛が悪化しないことが特徴の一つですが、実際には頭痛の特徴だけで自分自身が正確に診断することは難しい場合があります。
また、片頭痛と緊張型頭痛の両方を経験する方もいます。
「肩こりがあるから緊張型頭痛」「ズキズキするから必ず片頭痛」と自己判断せず、頭痛を繰り返している場合には医療機関へ相談することも検討してください。
片頭痛の時にマッサージしてもいい?
片頭痛の発作中は、動くことで頭痛が悪化したり、光・音・においなどの刺激をつらく感じたりすることがあります。
そのため、発作中に首や肩を強く揉んだり、刺激の強い施術を無理に受けたりする必要はありません。
マッサージによって症状が悪化すると感じる方は、発作中の施術を避けて安静にしましょう。
ただし、「片頭痛では血管が拡張しているからマッサージは禁止」という単純な理由で一律に判断するものではありません。
片頭痛を繰り返している場合には、自己流のマッサージだけで対処を続けるのではなく、医療機関で適切な診断と治療について相談することが大切です。
マッサージ後に頭痛と吐き気がある場合
片頭痛では頭痛とともに吐き気や嘔吐がみられることがあります。
そのため、マッサージ後に頭痛と吐き気が起こったとしても、「マッサージで血流が急激に変化した」「好転反応が起きた」などと原因を決めつけることはできません。
まず刺激を中止して安静にしてください。
頭痛や吐き気が強い、何度も嘔吐する、歩けないほどふらつく、意識がおかしいなどの症状がある場合には、医療機関への相談が必要です。
マッサージ後の頭痛は水を飲めば治る?
脱水によって頭痛が起こることはあります。
そのため、暑い環境にいた、運動後だった、十分な水分を取っていなかったなど、脱水が考えられる場合には適度な水分補給が必要です。
しかし、マッサージ後の頭痛が「老廃物が流れたから起こった」「水をたくさん飲めば老廃物が排出されて治る」という根拠はありません。
水分補給だけで頭痛が改善しない場合や症状が強い場合には、別の原因も考える必要があります。
マッサージ後の頭痛は冷やす?温める?
すべての頭痛について「冷やすのが正解」「温めるのが正解」と一律に決めることはできません。
片頭痛の発作中では、暗く静かな環境で休むことで楽になる方がいます。また、冷たいタオルなどを当てると楽に感じる方もいます。
一方、首や肩のこわばりを伴う場合には温めることで心地よく感じる方もいます。
ただし、温める・冷やすことで症状が強くなる場合には中止してください。
突然の激しい頭痛や神経症状がある場合には、自宅で冷やすか温めるかを試すことより医療機関への受診を優先してください。
マッサージ後の頭痛は何日続いたら病院へ行く?
「マッサージ後の頭痛なら○日以内は大丈夫」という基準はありません。
期間だけではなく、頭痛の強さ、発症の仕方、普段の頭痛との違い、ほかの症状を伴っていないかが重要です。
軽い症状でも繰り返す場合や、頭痛が続いて日常生活に支障がある場合には医療機関へ相談してください。
特に、時間とともに頭痛が強くなる、普段とは明らかに違う、吐き気・嘔吐が強いなどの場合には「揉み返しだから」と長期間様子を見ないようにしましょう。
マッサージ後に気持ち悪い・吐き気がするのはなぜ?
マッサージを受けた後に「気持ち悪い」「吐き気がする」「なんとなく具合が悪い」と感じることがあります。
このような症状が出ると、「好転反応だから大丈夫」「老廃物が流れたから気持ち悪くなった」と説明されることがありますが、マッサージ後の吐き気や気分不良をすべて好転反応として判断することはできません。
気持ち悪さや吐き気には、体調不良、食事や水分の状態、疲労、緊張、暑さ、血圧の変化など、さまざまな要因が関係する可能性があります。
そのため、「マッサージを受けた後だから揉み返し」「身体が良くなる途中だから好転反応」と決めつけず、症状の強さや経過を確認することが大切です。
軽い気分不良であれば無理に動かず、楽な姿勢で休み、普段どおりの水分補給を行いながら様子をみましょう。
「老廃物を流すため」と考えて大量の水を一気に飲んだり、気持ち悪い状態でさらにマッサージをしたりする必要はありません。
一方で、
・吐き気が強い、または繰り返し吐いている
・強い頭痛やめまいを伴う
・手足のしびれや力の入りにくさがある
・胸の痛みや息苦しさがある
・意識がもうろうとする
・症状が時間とともに悪化している
・休んでも症状が改善しない
といった場合には、「マッサージ後の好転反応だろう」と自己判断せず、症状に応じて医療機関へ相談してください。
また、マッサージを受けるたびに気持ち悪くなる場合には、次回の施術前にそのことを施術者へ伝え、施術内容や刺激の強さなどについて相談することも大切です。
すぐに医療機関へ相談した方がよい頭痛
頭痛の中には緊急性が高いものがあります。
特に次のような症状がある場合には注意してください。
・突然起こった激しい頭痛
・これまで経験したことがない強い頭痛
・顔や手足の片側が動かしにくい、しびれる
・突然片方の腕や足に力が入らない
・ろれつが回らない、言葉が出にくい
・意識がおかしい
・急に立っていられないほどふらつく
・頭痛と高熱を伴う
・頭や首を強く打った後に頭痛が強くなっている
突然の激しい頭痛や急な麻痺、ろれつが回らないなどは、厚生労働省も救急車を呼ぶ目安として挙げています。
このような場合には「肩こりからくる頭痛」「マッサージの揉み返し」と自己判断せず、速やかに医療につながってください。
頭痛を繰り返す場合は何科を受診する?
頭痛を繰り返している場合には、脳神経内科、脳神経外科、頭痛外来などが相談先になります。
特に頭痛によって仕事や家事に支障がある、市販の鎮痛薬を頻繁に使用している、以前より頭痛の回数が増えている場合などは、一度医療機関で相談してみましょう。
頭痛には片頭痛、緊張型頭痛をはじめ複数の種類があり、治療方法も異なります。日本頭痛学会でも頭痛の診療ガイドラインを公開し、診断や治療について体系的に示しています。
肩こりと頭痛が一緒にある場合
首や肩のこりと頭痛を同時に感じる方もいます。
ただし、「肩こりがある=頭痛の原因は肩」とは限りません。
肩こりと頭痛が同時にある場合でも、どのような頭痛なのかを確認することが重要です。
頭痛が落ち着いていて、医療機関で緊急性のある病気などが否定され、首や肩周辺のこわばりや身体の使い方について相談したい場合には、整体・鍼灸などを選択する方もいます。
鍼灸は片頭痛に使われる?
片頭痛の予防を目的とした鍼治療については研究されており、選択肢の一つとして検討される場合があります。
ただし、「鍼を刺せば三叉神経から脳へ痛みが伝わるのを遮断できる」「その場で片頭痛を止められる」という単純な仕組みではありません。
また、突然起こった激しい頭痛など緊急性が疑われる場合に、鍼灸で様子を見ることは適切ではありません。
片頭痛を頻繁に繰り返している場合には、まず頭痛の種類や治療方法について医療機関へ相談し、そのうえで鍼灸を利用するか検討することが大切です。
鍼灸整骨院かまたきでの肩こり・頭痛への考え方
鍼灸整骨院かまたきでは、肩こりと頭痛についてご相談いただいた場合、どこが痛むのかだけではなく、いつから頭痛があるのか、どのような痛みなのか、頭痛を繰り返しているのか、吐き気やしびれなどを伴っていないかなどを確認します。
医療機関での検査を優先した方がよいと考えられる症状がある場合には、施術を行うことより受診を優先していただきます。
緊急性のある病気などが否定され、首・肩周辺のこわばりや身体の使い方などについて相談したい場合には、身体の状態を確認したうえで整体・鍼灸などをご提案します。
千葉市で肩こり・首こりの整体・鍼灸について詳しく見る
https://kamataki-seikotsu.com/katakori/
よくある質問
マッサージ後に頭痛が起こるのは普通ですか?
マッサージ後に頭痛が起こることはありますが、「普通の反応だから大丈夫」と一律には判断できません。頭痛が強い、普段とは違う、ほかの症状を伴う場合には医療機関への相談を検討してください。
マッサージ後に気持ち悪くなるのは好転反応ですか?
マッサージ後に気持ち悪さや吐き気などが出ることはありますが、それだけで好転反応と判断することはできません。体調不良など別の原因が関係している可能性もあります。軽い症状であれば無理をせず休み、強い吐き気、頭痛、めまい、胸痛、息苦しさなどを伴う場合や症状が悪化する場合には医療機関へ相談してください。
片頭痛の時にマッサージしても大丈夫ですか?
片頭痛の発作中にマッサージなどの刺激によって症状が悪化すると感じる場合には、無理に受けないでください。片頭痛を繰り返している場合には医療機関へ相談することも大切です。
マッサージ後の頭痛は水を飲めば治りますか?
脱水が関係している場合には水分補給が必要ですが、すべてのマッサージ後の頭痛が水分補給によって改善するわけではありません。強い頭痛や長引く頭痛は別の原因も考える必要があります。
マッサージ後の頭痛は冷やした方がいいですか?
冷やすことで楽に感じる方もいますが、すべての頭痛に冷却が適しているとは限りません。冷やして症状が強くなる場合には中止し、突然の激しい頭痛などがある場合には医療機関への受診を優先してください。
マッサージ後の頭痛は何日続いたら病院へ行くべきですか?
日数だけで判断することはできません。頭痛が強い、時間とともに悪化する、普段とは違う、繰り返す、吐き気や神経症状を伴う場合には早めに医療機関へ相談してください。
突然激しい頭痛が起こった場合もマッサージしていいですか?
突然起こった激しい頭痛ではマッサージをせず、速やかに医療につながることを優先してください。突然の激しい頭痛は救急受診が必要になる場合があります。
まとめ
マッサージ後に頭痛が起こった場合、「血流が急激に良くなったから」「老廃物が流れたから」「好転反応だから」と決めつけないことが重要です。
片頭痛の仕組みも、単純な「血管の拡張」だけでは説明できません。日本頭痛学会のガイドラインでは、片頭痛発作時の脳血流変化について一貫した結果が示されていないケースも報告されています。JHSNET
頭痛が軽く短時間で落ち着く場合もありますが、突然の激しい頭痛、麻痺、しびれ、ろれつが回らない、意識がおかしいなどの症状がある場合には、マッサージ後だからと様子を見ず速やかに医療機関へ相談してください。
また、頭痛を繰り返している場合には「肩こりをほぐせば治る」と考えるだけではなく、頭痛の種類を確認して適切な治療につなげることが大切です。

