いびきがひどい原因とは?睡眠時無呼吸との関係・治し方・病院を受診する目安を解説

  • 2025年5月21日
  • 2026年8月15日
  • 不眠症

「家族からいびきがうるさいと言われた」「寝ている途中で呼吸が止まっていると言われた」「しっかり寝ているはずなのに昼間に眠くなる」

このような悩みはありませんか?

いびきは珍しいものではなく、疲れているときや飲酒した日などに一時的に起こることもあります。しかし、毎晩のように大きないびきをかいている場合や、睡眠中に呼吸が止まっている場合には注意が必要です。

特に確認しておきたいのが**睡眠時無呼吸症候群(SAS)**です。睡眠中に無呼吸を繰り返すことで睡眠の質が低下するだけでなく、高血圧や心血管疾患などにも関係します。

この記事では、いびきが起こる仕組み、考えられる原因、睡眠時無呼吸症候群との関係、自宅でできる対策、病院で行われる検査や治療、受診した方がよい症状について詳しく解説します。

いびきとは?

いびきは、睡眠中に鼻やのどなどの空気の通り道が狭くなり、呼吸によって周辺の組織が振動することで発生する音です。

日本呼吸器学会も、いびきについて「空気が鼻やのどなどを通過するときに振動して起こるもの」と説明しています。つまり、いびきは睡眠中に上気道が狭くなっているサインの一つと考えることができます。

ただし、「いびきをかく=睡眠時無呼吸症候群」というわけではありません。一時的ないびきもあれば、睡眠時無呼吸症候群など病気が関係するいびきもあります。

重要なのは、いびきの音だけで判断するのではなく、呼吸が止まっていないか、日中に強い眠気がないか、起床時に頭痛がないかなど、ほかの症状も確認することです。

いびきがひどくなる主な原因

いびきの原因は一つではありません。上気道が狭くなるさまざまな要因が関係します。

肥満・体重増加

睡眠時無呼吸症候群と深く関係している要因の一つが肥満です。

首周辺などに脂肪がつくことで上気道が狭くなり、睡眠中に呼吸しにくくなる場合があります。日本呼吸器学会でも、首周りへの脂肪の沈着によって上気道が狭くなりやすいことが説明されています。

ただし、「痩せているから睡眠時無呼吸にはならない」というわけではありません。

顎が小さい・下顎が後退している

日本呼吸器学会では、顎が小さいことや後退していることも睡眠時無呼吸症候群の原因になるとしています。

日本人の場合、肥満が目立たなくても顎や気道の構造によって睡眠時無呼吸が起こる可能性があります。

そのため、体型だけで睡眠時無呼吸の可能性を判断することはできません。

扁桃が大きい

扁桃肥大などによって空気の通り道が狭くなることで、いびきや睡眠時無呼吸につながる場合があります。

特に子どもの睡眠時無呼吸では、アデノイドや口蓋扁桃の肥大が原因になることがあります。

鼻づまり

アレルギー性鼻炎、鼻中隔弯曲、副鼻腔炎など鼻の病気も、睡眠中の呼吸に影響することがあります。

日本呼吸器学会も鼻炎や鼻中隔弯曲を睡眠時無呼吸症候群に関係する要因として挙げています。

「鼻が詰まる時期だけいびきがひどくなる」という場合には、鼻の状態も確認してみましょう。

仰向けで寝ている

仰向けで眠ると舌などが後方へ移動し、気道が狭くなりやすくなる人がいます。

軽症の場合には、仰向けではなく横向きで眠ることで、いびきや無呼吸が軽減する場合があります。

ただし、横向き寝ですべての睡眠時無呼吸が改善するわけではありません。

飲酒

「お酒を飲んだ日は、いびきがひどい」と家族から言われたことがある方もいるのではないでしょうか。

アルコールは睡眠の質を悪化させるため、睡眠時無呼吸症候群では晩酌を控えることも生活上の注意点とされています。

いびきで最も注意したい「睡眠時無呼吸症候群」

いびきをかいている方に知っておいてほしいのが、**睡眠時無呼吸症候群(SAS)**です。

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に無呼吸を繰り返すことで、さまざまな健康問題を引き起こす病気です。

睡眠中に上気道が狭くなったり閉塞したりすると呼吸が止まり、血液中の酸素濃度が低下します。身体は呼吸を再開させるために覚醒反応を起こすため、本人が目覚めた自覚がなくても睡眠が何度も中断されることがあります。

その結果、長時間寝ているにもかかわらず睡眠の質が低下し、日中の眠気や疲労感などにつながります。

睡眠時無呼吸症候群で起こりやすい症状

睡眠時無呼吸症候群では、いびき以外にもさまざまな症状が現れることがあります。

代表的なのが、睡眠中の無呼吸、日中の眠気、起床時の頭痛、夜間頻尿、熟睡した感じがしない、倦怠感などです。

特に注意したいのが、

「大きないびきをかいていたのに突然静かになる」

「しばらくすると大きないびきとともに呼吸が再開する」

という状態です。

いびきが突然止まるのは、単にいびきが改善したのではなく、呼吸そのものが止まっている可能性があります。

本人は睡眠中のため気づかないことが多く、家族やパートナーから指摘されて初めて分かるケースもあります。

昼間の強い眠気にも注意

「夜は7時間寝ているのに仕事中に眠くなる」「会議中にウトウトする」「運転中に眠くなる」

このような場合も注意が必要です。

睡眠時無呼吸によって睡眠が繰り返し中断されると、十分な時間寝ているように見えても身体が休めていないことがあります。

日本呼吸器学会では、日中の眠気による作業効率の低下だけでなく、居眠り運転事故や労働災害につながる可能性も指摘しています。

特に運転中に眠気を感じるほどの場合には、「疲れているだけ」と放置しないことが重要です。

睡眠時無呼吸を放置するとどうなる?

睡眠時無呼吸症候群の問題は「いびきがうるさい」ことだけではありません。

睡眠中に無呼吸を繰り返すことで身体へ負担がかかり、高血圧や心血管疾患などと関係することが分かっています。日本呼吸器学会では、成人の睡眠時無呼吸症候群について、高血圧、脳卒中、心筋梗塞などのリスク増加を説明しています。

そのため、家族から「寝ているときに息が止まっている」と言われている場合には、いびき対策グッズだけで済ませず、医療機関で検査を受けることが重要です。

自宅で確認したいいびきのチェックポイント

いびきは自分では確認しにくいため、家族やパートナーに睡眠中の状態を聞いてみましょう。

次のような状態がないか確認します。

・ほぼ毎晩大きないびきをかいている
・いびきの途中で呼吸が止まる
・呼吸が再開するときに大きないびきをかく
・睡眠中に何度も目が覚める
・夜中に何度もトイレへ行く
・朝起きたときに頭が痛い
・十分寝ても疲れが取れない
・昼間に強い眠気がある
・仕事中に集中できない
・運転中に眠くなる

特に**「睡眠中に呼吸が止まっている」**と指摘されている場合には、医療機関への相談をおすすめします。

現在の記事にある「いびきが30秒以上続いたら危険」という基準は削除します。

いびきが何秒続いたかだけで睡眠時無呼吸症候群を判断することはできません。

自宅でできるいびき対策

病気が原因ではない軽いいびきであれば、生活習慣や睡眠環境を見直すことで軽減する場合があります。

横向きで寝てみる

仰向けになるといびきが強くなる人では、横向きで眠ることで改善する場合があります。

日本呼吸器学会も、ごく軽症の場合には側臥位で眠ることで改善することがあると説明しています。

適正体重を目指す

肥満がある場合には、減量によって睡眠時無呼吸の程度が軽減することがあります。

ただし、痩せれば必ず治るわけではなく、顎や扁桃、鼻などの構造的な問題が関係している場合もあります。

就寝前の飲酒を控える

アルコールは睡眠の質を悪化させます。

いびきや睡眠時無呼吸が気になる方は、寝る前の飲酒を見直してみましょう。

鼻づまりを放置しない

アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎などで鼻呼吸がしにくい場合には、耳鼻咽喉科などで原因に応じた治療を受けることも大切です。

現在の記事にある**「口閉じテープで鼻呼吸を促進する」**という記載は、今回削除することをおすすめします。

睡眠時無呼吸や強い鼻閉がある人まで自己判断で口を塞ぐ方法をすすめる記事にはしない方が安全です。

いびきは何科を受診すればいい?

いびきや睡眠時無呼吸が気になる場合には、呼吸器内科、耳鼻咽喉科、睡眠外来・睡眠センターなどが相談先になります。

日本呼吸器学会も、睡眠中の無呼吸を指摘された場合には呼吸器科や耳鼻科などへの相談をすすめています。

鼻づまりや扁桃など鼻・のどの問題が強い場合には耳鼻咽喉科、睡眠時無呼吸そのものについて詳しく調べたい場合には睡眠外来など、症状や医療機関によって受診先を選びます。

病院ではどんな検査をする?

睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合には、睡眠中の呼吸状態を調べます。

日本呼吸器学会では、携帯型装置を使用した簡易検査や、**睡眠ポリグラフ検査(PSG)**などによって評価するとしています。

PSGでは呼吸だけでなく、睡眠中のさまざまな状態を詳しく調べます。

そして、無呼吸と低呼吸が1時間あたり何回起こっているかを示す**AHI(無呼吸低呼吸指数)**などを用いて重症度を評価します。

日本呼吸器学会ではAHIについて、

5以上15未満:軽症
15以上30未満:中等症
30以上:重症

としています。

「いびきの音が大きいから重症」「静かだから軽症」と判断するものではなく、検査による評価が重要です。

睡眠時無呼吸症候群の治療

睡眠時無呼吸症候群の治療方法は、原因や重症度などによって異なります。

CPAP療法

代表的な治療が**CPAP(持続陽圧呼吸療法)**です。

睡眠中にマスクを装着し、空気を送り込むことで狭くなった気道を広げます。日本呼吸器学会では、一定の条件を満たす睡眠時無呼吸症候群でCPAPが標準的治療とされています。

口腔内装置(マウスピース)

下顎を前方へ移動させることで気道を確保しやすくする口腔内装置が使用されることもあります。

CPAPとマウスピースは同じ治療ではなく、重症度や状態などを評価したうえで治療方法を選択します。

原因に応じた治療

鼻の病気や扁桃肥大など、気道を狭くしている原因が明確な場合には、その原因に対する治療が検討されます。

小児ではアデノイドや口蓋扁桃肥大が原因となっているケースもあり、手術が有効な場合があります。

整体でいびきは治る?

現在の記事タイトルには「身体バランスとの関係」が入っていますが、今回のリメイクでは、この表現を外すことをおすすめします。

いびきや閉塞性睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に上気道が狭くなることが大きな問題です。

肥満、顎の形、扁桃肥大、鼻炎、鼻中隔弯曲など、さまざまな要因が関係します。

そのため、

「姿勢を整えれば気道が広がる」
「骨格矯正でいびきが改善する」
「整体で睡眠時無呼吸を治療できる」

といった説明は避けた方がよいです。

いびきがひどい場合や無呼吸が疑われる場合には、まず医療機関で原因を調べることを優先してください。

鍼灸整骨院かまたきでできること

鍼灸整骨院かまたきでは、いびきや睡眠時無呼吸症候群そのものを診断・治療することはできません。

大きないびき、睡眠中の無呼吸、日中の強い眠気などがある場合には、まず呼吸器内科・耳鼻咽喉科・睡眠外来などで検査を受けることをおすすめします。

そのうえで、首・肩こり、背中の張りなど筋肉や身体の症状を併発している場合には、それらの身体的な悩みについてご相談いただけます。

「いびきを整体で治す」のではなく、睡眠時無呼吸などを医療機関で適切に評価してもらい、当院では別に存在する筋肉・関節の症状をサポートするという位置付けが適切です。

よくある質問

いびきはなぜ起こるのですか?

睡眠中に鼻やのどなど空気の通り道が狭くなり、呼吸によって周辺の組織が振動することでいびきが発生します。

毎日いびきをかくのは危険ですか?

いびきだけで病気とは判断できません。ただし、大きないびきが続く、睡眠中に呼吸が止まる、日中に強い眠気がある場合などは睡眠時無呼吸症候群の可能性があるため、医療機関への相談をおすすめします。

いびきが途中で止まるのは大丈夫ですか?

注意が必要です。いびきが止まったのではなく、呼吸そのものが止まっている可能性があります。家族などから睡眠中の無呼吸を指摘されている場合には検査を受けましょう。

痩せていても睡眠時無呼吸になりますか?

なります。肥満は重要な要因ですが、顎が小さい、顎が後退している、扁桃が大きい、鼻の病気があるなどの理由でも上気道が狭くなることがあります。

横向きで寝るといびきは改善しますか?

人によっては改善することがあります。特に仰向けで症状が悪化する軽症例では、横向きで眠ることが有効な場合があります。ただし、重症の睡眠時無呼吸を横向き寝だけで治療しようとするのは適切ではありません。

いびきは何科に行けばいいですか?

呼吸器内科、耳鼻咽喉科、睡眠外来・睡眠センターなどが代表的です。特に睡眠中の無呼吸を指摘された場合には医療機関で相談してください。

睡眠時無呼吸症候群はどんな検査をしますか?

携帯型装置による簡易検査や睡眠ポリグラフ検査(PSG)などを行い、睡眠中の呼吸状態やAHIなどを調べます。

いびきは整体で治りますか?

整体によっていびきや睡眠時無呼吸症候群そのものを治療できるとはいえません。大きないびきや無呼吸などがある場合には、まず医療機関で原因を確認することが重要です。

まとめ

いびきは、睡眠中に鼻やのどなどの空気の通り道が狭くなり、周辺の組織が振動することで発生します。

一時的ないびきであれば大きな問題ではないこともありますが、大きないびきを毎晩かく、いびきの途中で呼吸が止まる、日中に強い眠気がある、朝起きると頭が痛い、熟睡した感じがしないなどの症状がある場合には、睡眠時無呼吸症候群の可能性も考える必要があります。

特に「いびきが止まった」と思った時間に実際には呼吸が止まっているケースがあります。睡眠中の無呼吸を家族から指摘されている場合には、自己流のいびき対策だけで済ませず、呼吸器内科、耳鼻咽喉科、睡眠外来などへ相談しましょう。

睡眠時無呼吸症候群では、検査によって原因や重症度を確認したうえで、CPAP、口腔内装置、生活習慣の改善、原因に応じた治療などが検討されます。

いびきは「うるさいだけ」と考えず、睡眠中の呼吸状態を確認するきっかけとして考えることが大切です。。