インフルエンザとは?症状・風邪との違い・治療・感染対策・受診の目安を解説

  • 2024年5月31日
  • 2026年9月15日
  • 豆知識

「急に熱が出た」「身体中が痛い」「強いだるさがある」「家族がインフルエンザになったので、自分も感染したかもしれない」と不安になる方は少なくありません。

インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって起こる急性呼吸器感染症です。一般的な風邪と似た咳や鼻水、のどの痛みだけでなく、発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、強い倦怠感など全身症状が急に現れやすい特徴があります。厚生労働省では、迅速診断キットなどによる検査や、必要に応じた抗インフルエンザウイルス薬による治療を案内しています。

多くの場合は休養と水分補給などで回復していきますが、高齢者、乳幼児、妊娠中の方、基礎疾患がある方などでは重症化する可能性があります。また、健康な方でも呼吸困難や意識障害などがある場合には早めの受診が必要です。

この記事では、インフルエンザの症状、風邪との違い、感染経路、検査、治療、抗ウイルス薬、ワクチン、家族へうつさないための対策、病院を受診した方がよい症状まで詳しく解説します。

インフルエンザとは?

インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって起こる感染症です。

人で季節的な流行を起こすインフルエンザでは、主にA型とB型が問題になります。現在の記事でもA型・B型を中心に解説しており、この基本方向はそのまま残して問題ありません。

インフルエンザは毎年流行するウイルスの特徴が変化するため、流行状況も年によって異なります。厚生労働省ではシーズンごとの流行情報やワクチン情報を公開しており、2026/27シーズン向けのインフルエンザHAワクチン製造株についても2026年5月に検討が行われています。

インフルエンザはどうやって感染する?

インフルエンザは主に、感染者の咳やくしゃみ、会話などで生じる飛沫による飛沫感染と、ウイルスが付着した手などを介した接触感染によって広がります。

例えば、感染している人が咳をしたときに出た飛沫を吸い込んだり、ウイルスが付着した場所に触れた手で鼻や口などを触ったりすることで感染する可能性があります。

そのため、インフルエンザ対策では手洗いだけでなく、咳やくしゃみが出ている人の咳エチケットも重要です。厚生労働省では、咳やくしゃみがある場合には不織布マスクを使用し、マスクがない場合にはティッシュや腕の内側で口と鼻を覆うことなどを勧めています。

インフルエンザの潜伏期間

現在の記事では潜伏期間を「通常1〜4日、一般的には2日程度」としています。

インフルエンザは感染した直後に症状が現れるわけではなく、一定の潜伏期間を経て発症します。

そのため、家族や職場でインフルエンザ患者が出た直後に症状がなくても、その後に発熱や咳、倦怠感などが出る可能性があります。

周囲で流行している時期には体調の変化を確認しておきましょう。

インフルエンザの代表的な症状

インフルエンザでは、発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、強い倦怠感、咳、のどの痛み、鼻水などがみられます。現在の記事でもこれらが代表症状として挙げられています。

特に特徴的なのが、局所的な鼻・のど症状だけではなく、全身のだるさや筋肉痛、関節痛などが強く現れることです。

発熱

インフルエンザでは急な発熱がみられることがあります。

ただし、

「38℃以上なければインフルエンザではない」

とは判断できません。

年齢や身体の状態によっては高熱が目立たない場合もあるため、熱の数字だけで感染の有無を自己判断しないことが重要です。

強い倦怠感

「身体を起こすのもつらい」「普段の風邪より身体が重い」と感じるほど強い倦怠感が出ることがあります。

筋肉痛・関節痛

腰、背中、脚など身体のさまざまな部分に筋肉痛や関節痛を感じることがあります。

これは「腰や関節そのものが突然悪くなった」というより、感染に伴う全身症状として起こっている場合があります。

頭痛

発熱などとともに頭痛が起こる場合があります。

ただし、非常に強い頭痛、意識がおかしい、けいれんなどを伴う場合には通常のインフルエンザ症状として自己判断せず、医療機関へ相談してください。

咳・のどの痛み

咳やのどの痛みなど、一般的な風邪と似た呼吸器症状もみられます。

鼻水・鼻づまり

鼻水や鼻づまりが出ることもあります。

つまり、症状だけを見て「これは風邪」「これはインフルエンザ」と完全に見分けることは難しい場合があります。

インフルエンザと普通の風邪は何が違う?

インフルエンザも風邪も咳、鼻水、のどの痛みなどが出るため、初期症状だけでは区別が難しいことがあります。

一般的には、インフルエンザでは比較的急に発症し、発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、倦怠感など全身症状が強く現れやすい傾向があります。

一方で、症状の出方には個人差があるため、

「高熱+関節痛なら必ずインフルエンザ」

と症状だけで断定することはできません。

流行状況や診察、必要に応じた検査などを含めて判断します。

インフルエンザの検査

厚生労働省では、インフルエンザの診断方法として迅速診断キットを用いた抗原検査などを案内しています。

ただし、検査結果だけでなく、症状、発症時期、周囲の流行状況などを含めて医師が判断します。

「検査が陰性だったから絶対インフルエンザではない」と自己判断せず、医師の説明を確認しましょう。

インフルエンザは必ず病院へ行くべき?

インフルエンザが疑われるからといって、すべての人が必ず医療機関を受診しなければならないわけではありません。

ただし、重症化リスクが高い方や症状が強い方は早めの相談が重要です。

厚生労働省では、高熱が続く、呼吸が苦しい、意識状態がおかしいなど具合が悪い場合には早めに医療機関を受診するよう案内しています。

また、妊娠中の方や基礎疾患がある方などは、早い段階でかかりつけ医などへ相談することが勧められています。

すぐに受診した方がよい症状

次のような症状がある場合には、自宅で長期間様子を見るのではなく医療機関へ相談してください。

大人では、呼吸困難や息切れ、続く胸痛、発熱が長引く、症状が悪化している場合などに注意が必要です。 厚生労働省もこれらを受診の目安として案内しています。

子どもでは、呼吸が速い・苦しそう、顔色が悪い、反応が鈍い、症状が長引き悪化しているなどの場合には早めの受診が必要です。

インフルエンザの治療

インフルエンザの治療には、休養や水分補給などの基本的な対応と、必要に応じた抗インフルエンザウイルス薬があります。

まず大切なのは休養と水分補給

インフルエンザにかかった場合は、十分に休養し、睡眠をとることが大切です。

また、発熱などによって水分が失われやすくなるため、水分を十分に補給します。厚生労働省では、お茶やスープなど本人が飲みやすいものでもよいと案内しています。

食欲が低下する場合もありますが、水分が取れない、脱水が疑われる場合には医療機関へ相談してください。

抗インフルエンザウイルス薬

インフルエンザでは、状態に応じて抗インフルエンザウイルス薬が処方されることがあります。

厚生労働省によると、抗インフルエンザウイルス薬を発症から48時間以内に開始すると、発熱期間が通常1〜2日短くなり、鼻やのどから排出されるウイルス量も減少するとされています。

現在の記事でも「48時間以内」と説明していますが、この部分は残して構いません。

ただし、

「48時間を過ぎたら絶対に薬を使う意味がない」

と自己判断する必要はありません。

抗ウイルス薬を使用するかどうかは、症状や年齢、重症化リスクなどを踏まえて医師が判断します。

解熱剤は何を使ってもいい?

発熱や痛みが強い場合には解熱鎮痛薬が使われることがあります。

現在の記事ではアセトアミノフェンを例に挙げています。

ただし、特に子どもについては自己判断で薬を選ばず、医師・薬剤師へ相談してください。

市販薬を使用している場合も、受診時には何を飲んだか医師へ伝えるようにしましょう。

インフルエンザワクチンは意味がある?

インフルエンザワクチンは、接種すれば絶対に感染しなくなるワクチンではありません。

厚生労働省では、インフルエンザワクチンについて、感染後に発症する可能性を低減させる効果と、重症化防止に有効であると説明しています。

したがって、

「ワクチンを打ったのにインフルエンザになった=ワクチンに意味がなかった」

とは言えません。

現在の記事にある「接種後約2週間で効果が現れ約6か月続く」という固定的な記載は削除し、流行前の接種を検討し、最新シーズンの情報を医療機関や厚生労働省で確認するという内容に変更する方が安全です。

ワクチンでインフルエンザになる?

現在の厚生労働省Q&Aでは、インフルエンザワクチンの種類によって異なると説明されています。

不活化ワクチンはウイルスとしての働きがないため、ワクチン接種によってインフルエンザを発症することはありません。一方、弱毒生ワクチンでは病原性を弱めたウイルスを使用するため、発熱などが起こることがあります。

家族にインフルエンザが出たらどうする?

家族に感染者がいる場合には、完全に感染を防ぐことは難しくても、家庭内で広がるリスクを下げるための対策があります。

まず、患者本人には十分に休養してもらい、咳やくしゃみがある場合には咳エチケットを意識します。

家族もこまめに手洗いを行い、患者のケアをした後には特に手を清潔にしましょう。

厚生労働省では、家庭内療養時の対策として、可能であれば患者を家族と別の部屋で休ませること、マスクや咳エチケット、手洗いなどを案内しています。

マスクは意味がある?

マスクには、特に感染している人が咳やくしゃみによる飛沫を周囲へ拡散するのを抑える役割があります。

厚生労働省でも、咳やくしゃみがある場合には不織布マスクを着用するなどの咳エチケットを勧めています。

「マスクをつければ絶対に感染しない」というものではないため、手洗い、換気、体調管理などと組み合わせることが重要です。

手洗いは必要?

外出後などの手洗いは基本的な感染対策です。

厚生労働省のインフルエンザ総合ページでも、予防策として外出後の手洗いが挙げられています。

現在の記事の「石けんで20秒」という細かい固定時間を強調するよりも、石けんなどを用いて丁寧に手洗いするという説明にした方がよいでしょう。

換気も重要

厚生労働省ではインフルエンザを含む急性呼吸器感染症対策として、こまめな換気も有効な対策として挙げています。

寒い時期でも、無理のない範囲で室内の換気を行いましょう。

「免疫力を高めればインフルエンザにならない」は言い過ぎ

現在の記事では「栄養・睡眠・運動で免疫力を高めることが予防につながる」と説明しています。

十分な休養やバランスのよい食事は健康を維持するうえで大切ですが、

「免疫力を上げればインフルエンザに感染しない」

と単純に説明するのは避けた方がよいです。

厚生労働省も予防として、十分な休養、バランスの取れた栄養摂取、手洗い、換気などを挙げていますが、これらを「免疫力アップ」という一つの言葉だけで説明してはいません。

インフルエンザ中に整体・鍼灸へ行ってもいい?

発熱、強い倦怠感、咳などインフルエンザが疑われる症状がある場合には、整体や鍼灸の施術を受けに外出するのは避けてください。

インフルエンザは人から人へ感染するため、まず自宅で休養し、必要に応じて医療機関へ相談することが重要です。

「身体が痛いから鍼をすれば楽になるかも」と考える方もいるかもしれませんが、インフルエンザ中の筋肉痛や関節痛は感染症に伴う全身症状として起こることがあります。

この時期は施術よりも感染症への対応を優先してください。

鍼灸整骨院かまたきへ来院する場合

インフルエンザが疑われる症状がある方、発熱中の方、医療機関から自宅療養を指示されている方は、来院を控えてください。

まず休養・水分補給を行い、必要に応じて医療機関で診察を受けることが重要です。

感染症から回復した後に、以前から続いている肩こりや腰痛など別の身体症状がある場合には、その症状についてご相談いただけます。

インフルエンザそのものを整体や鍼灸で治療することはできません。

よくある質問

インフルエンザの主な症状は何ですか?

発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、強い倦怠感、咳、のどの痛み、鼻水などがみられます。症状の出方には個人差があります。

38℃以上の熱がなければインフルエンザではありませんか?

熱の高さだけでインフルエンザかどうかを判断することはできません。症状、流行状況、必要に応じた検査などを含めて医師が判断します。

インフルエンザと風邪はどう違いますか?

インフルエンザでは、咳やのどの痛みなどに加え、発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、強い倦怠感など全身症状が急に現れやすい傾向があります。ただし、症状だけで完全に区別できない場合があります。

インフルエンザは必ず病院へ行く必要がありますか?

すべての人が必ず受診するわけではありませんが、呼吸が苦しい、高熱が続く、意識状態がおかしい、症状が悪化するなどの場合には早めに医療機関へ相談してください。

抗インフルエンザ薬はいつまでに飲むべきですか?

厚生労働省では、発症から48時間以内に開始すると、発熱期間を通常1〜2日短縮するなどの効果が期待できるとしています。使用するかどうかは医師が判断します。

48時間を過ぎたら抗インフルエンザ薬は意味がありませんか?

48時間以内の開始で十分な効果が期待されますが、48時間を過ぎたからといって患者自身が治療不要と判断する必要はありません。重症度や重症化リスクなどによって医師が治療方針を判断します。

インフルエンザワクチンを打っても感染しますか?

感染・発症する可能性はあります。厚生労働省では、ワクチンには発症する可能性を低減する効果と、重症化を防ぐ効果があるとしています。

家族がインフルエンザになったらどうすればいいですか?

手洗い、咳エチケット、換気などを行い、可能であれば患者本人が別の部屋で休養できる環境を整えます。患者のケアをした後には手洗いを行いましょう。

インフルエンザ中に整体や鍼灸を受けてもいいですか?

発熱や咳など感染が疑われる状態での来院は避けてください。まず休養と感染症への対応を優先し、必要に応じて医療機関へ相談してください。

まとめ

インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって起こる急性呼吸器感染症です。発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、強い倦怠感、咳、のどの痛みなどが現れることがあります。

主な感染経路は飛沫感染と接触感染であり、感染拡大を防ぐためには手洗い、咳エチケット、換気などを組み合わせることが重要です。

治療では十分な休養と水分補給が基本となり、必要に応じて抗インフルエンザウイルス薬が使用されます。発症から48時間以内に抗ウイルス薬を開始すると、発熱期間を通常1〜2日短縮するなどの効果が期待できます。

また、ワクチンは感染を100%防ぐものではありませんが、発症する可能性を低減し、重症化を防ぐ効果が期待されています。

現在の記事のように「予防すればリスクを大幅に減らせる」「症状があれば早めに必ず受診」という一律の書き方ではなく、今回のように自宅療養できるケースと受診が必要なケースを分ける構成にする方が実用的です。