今日は、最近気になっている『浮き指』についてのお話です。
浮き指、とは?
足指が地面に接地せずに、指が浮いたまま、足の付け根部分(母指球)と、かかとの2点しか使わず歩いてしまっている状態のことを言います。
しっかり立っているつもりでも、実際は足の指に力が入っていないので、体中さまざまなところに不調があらわれます。
近年、子どもの8割以上がこの『浮き指』を患っているそうです。
最近の子は、昔の子と比べると、小さい頃から裸足で歩く機会が少ないため『浮き指』傾向にあるそうです。
まっすぐ立つことが難しいのか、重心をかける足を左右に頻繁に変えたり、上半身をフラフラさせる。。。
バランスをとるためにめに、膝を曲げ、猫背で歩く子どもが増え、まるでゴリラのよう…だそうです。
子どもに『浮き指』が増えた原因としては、筋力衰退による運動能力の低下です。
足の指にも筋肉があるので、体を支える足元の筋力低下は、運動能力にも大きな影響を与えてしまうのです。
運動靴なども進化しているため、足の指に体を乗せる習慣がないため、足指で<地面をつかむ>ことをしていないので足指を曲げる働きの筋肉はどんどん退化してしていってしまうのです。
子どもだけではなく大人、特に女性は注意!
ハイヒールやミュールなど、高いヒール、つま先の細い靴を履いている時間の多い女性は特に『浮き指』になりやすいとされています。
また、パンプスやサンダル、スリッパなどの脱げやすい履物で歩くことで、履物が脱げないように、無意識に足指を反らせたり、丸めることが習慣になっていることが『浮き指』の原因につながっています。
浮き指が引き起こす諸症状
つま先を使えず、歩く時に地面をうまく蹴り上げることが出来ない『浮き指』は、かかとに重心を置いた、不安定な歩き方をしてしまいます。
そのため、ふくらはぎや太ももなどの、下半身の筋肉が不自然に発達してしまいます。
本来、足裏は、かかと・指の付け根・足指の3点を使い全身のバランスをとります。
しかし、つま先にうまく力がかからない『浮き指』の状態でバランスをとろうとすると膝や股関節に無理がかかってしまい、O脚や膝痛、腰痛につながる可能性があります。
さらに悪化すると、肩こりや頭痛に発展し、自律神経の崩れにもつながってきます。
『浮き指』を改善するには
指の体操をご紹介します。
①足指グーチョキパー運動
グーチョキパーを1セット10回を目安に、毎日朝晩行いましょう。
②タオルたぐり寄せ運動
椅子やソファーに座り、タオルを1枚足元に置きます。
足の指を使い、タオルをたぐり寄せます。
時間や回数は気にせずに毎日暇な時間にやってみましょう。