整骨院と接骨院って何が違うの!?

  • 2022年12月23日
  • 2024年11月7日
  • 豆知識
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身体の不調を感じて治療院を探していたら『整骨院』と『接骨院』というものがある・・・

その他、整形外科や整体院、リラクゼーションマッサージやカイロプラクティックなんかもある・・・

名前が違うってことはそれぞれ違うものってこと?一体、これらの違いは何なのか?

ここでは、みなさんが疑問に思う整骨院と接骨院の違いについて、その他、整体院や整形外科など名前が異なる治療院について解説していきます。

整骨院と接骨院の違いはなに?

紛らわしい2つの名称ですが、『整骨院』『接骨院』とは呼び方が異なるだけで、どちらも柔道整復師の資格を持つ者が開業した治療院です。

どちらの治療院でも、行われる施術内容に大きな違いはありません。

どちらもケガをした際、健康保険を取り扱うことができる治療院です。

しかし、柔道整復師の施術は触診・視診・問診などを頼りに、己の感覚と技術のみで行われるため、治療院の先生の知識や技術によって内容は大きく違います。

整骨院・接骨院はどんな時に行くところ?

ケガをしたときや、急に痛みがあらわれたときに行きます。

これらのケガの治療は健康保険を使って行うことができます。

慢性の痛みに対する症状も得意としています。

柔道整復師は、筋肉・関節・靭帯・骨格など身体の土台を整えることで、人間が本来持っている自然治癒力を高める治療を行います。整形外科で骨や関節に異常が見当たらなかったような症状にも詳しく、筋肉や靭帯を治療するスペシャリストです。

日常のケガやスポーツ時の外傷をはじめ、慢性の肩こり、腰痛、倦怠感や、関節や筋肉のリハビリまでなんでも行います。

しかし、急性のケガ以外の症状は健康保険が適用されないため、自費での治療になります。

その他の治療院

治療院と一言で言っても、整骨院・接骨院・あん摩・指圧・マッサージ・鍼灸院・整体院など『治療院』と呼ばれるところはたくさんあります。

この中で整体院を除くものは全て、国家資格を持っている施術師が行う治療院です。

柔道整復師の国家資格、あん摩・指圧・マッサージ師の国家資格、鍼灸師の国家資格という具合です。

整形外科について

整形外科は病院です。当然、整形外科の先生は医師免許を持っています。

急性症状から慢性症状まで、ほとんどすべての症状に対して健康保険を使って診察することができます。

整形外科は主に、骨や関節の障害や損傷を取り扱い、レントゲンや、MRIなどを用いて症状を発見し治療します。

外科であるため、手術を行うことができ、注射や薬の処方も可能です。

整体院について

整体院は特に国家資格を保有しなければならない義務はありませんが、中には柔道整復師や鍼灸師、理学療法士などの資格を持ちながら整体院として治療を行っているところもあります。

さまざまな名称がありますが、国家資格の有無が定められていないため、整体院では健康保険を使用した治療を行うことはできません。

治療内容はさまざまであり、慢性の腰痛や肩こり・骨盤矯正や姿勢矯正などがあり、身体の不調を改善させることを目的に行っています。

身体のことを独自に学んだ先生が独自の見解、さまざまな方法で身体の不調改善に取り組んでくれています。

リラクゼーションマッサージやカイロプラクティックについて

リラクゼーションマッサージ、カイロプラクティック、リフレにエステなど街にはたくさんの施術所があります。

これらはすべてリラクゼーションを目的とした施設であり、治療は行えません。

多くの店舗で独自の基準を設けており、基準をクリアしたアルバイトなどが、あくまで慰安目的で身体をもみほぐしてくれます。

『整形外科』『整骨院・接骨院』『整体院』『その他、リラクゼーションマッサージ』どこに行く?

  • 健康保険を適応させたい場合は、整形外科や整骨院・接骨院へ行きましょう。
  • レントゲンを撮りたい、薬が欲しい、注射して欲しい場合は整形外科に限られます。
  • 整形外科は薬や電気治療ばかりで不安・・・という方が整骨院・接骨院を選ぶ傾向があります。整骨院・接骨院は手技によって直接筋肉や関節を施術するところがほとんどです。
  • 早くしっかり治したい場合は、整骨院・接骨院または、整体院です。
  • 整骨院・接骨院は保険治療の他、自費メニューもあり、保険の適応ができない症状も自費をいただくことで治療しています。
  • 痛みを伴っていない、疲れを癒したい・・・だけの場合はその他リラクゼーションマッサージで良いでしょう。

知って得する!自分に合った治療院の選び方

治療院における国家資格と健康保険の使用について

国家資格の有無はケガで通院した場合に関わってきます。

柔道整復師

整骨院・接骨院で必要な柔道整復師の資格は、ケガの治療を行った際、健康保険を使うことが可能です。

しかし、医師ではないため、健康保険を使うことができるケガは以下の内容に限られています。

  • 骨折・脱臼の応急処置
  • 捻挫や打撲・肉離れ
  • スポーツの際の突発的なケガ
  • 急性の痛み(突き指・ぎっくり腰・寝違えなど)
  • 急性の筋肉や関節の痛み など

おおむねケガから1ヶ月以内の急性のものに限られます。

慢性化した症状や、いつ・どこで・何をしていた時に痛めたものか?がわからないものは健康保険の対象外となります。

あん摩・指圧・マッサージ師と鍼灸師

健康保険の使用には医師の同意が必要となります。

健康保険を使用するにあたり、該当する症状は以下の通りです。

はりきゅう/あん摩・指圧・マッサージ師
  • 神経痛
  • リウマチ
  • 四十・五十肩
  • 頚腕症候群(肩の痛み・手のしびれなど)
  • 腰痛症
  • 頚椎捻挫後遺症(むちうちの後遺症)
  • 筋麻痺・関節拘縮など、関節の可動域の改善を目的とした施術

まとめ

整骨院と接骨院は名称が違うだけで内容に多くな違いはないが、施術家の知識や技術で治療の結果はかなり違ってくる、ということがお分かりいただけたでしょうか?

また、治療院と言われる施術所は多くあり、治療を目的としたところから慰安まであるため、ご自身の目的に合わせてお使いください。

鍼灸整骨院かまたき