▢眠いのに寝付けない
▢小間切れにしか眠れない
▢夜中に何度も目が覚める
▢もう何年もよく眠れていない など
睡眠のことでお悩みはありませんか?
睡眠中は1日動いた身体をただ休めるだけではありません。
寝ている時間からだの中では、傷の修復や新たな細胞の生成、記憶の整理や定着など、起きているときにはできない身体のメンテナンスをするために細胞が活発に働いています。
そのため、不眠症などで睡眠時間が足りないと、身体の調子を整えることができなくなるのでさまざまな病気のリスクを抱えることになってしまいます。
ここでは睡眠に関する知識と、不眠症を解消させる整体について解説していきます。
不眠症ってどんなもの?
不眠症とは以下の睡眠問題により日中の意欲の低下、眠気、倦怠感、集中力の低下、食欲の低下などの症状が出現する病気です。
- 入眠障害(寝付きが悪い)
- 中途覚醒(眠りが浅く途中で目覚める)
- 早朝覚醒(早朝に目覚めて二度でができない)
悩み事や心配事がある時、大事な試験前で緊張している時、旅行前でワクワクしている時…いつもと違う状態にあるとき、寝付こうとしても眠れないことは誰にでもあります。
こうした軽い不眠は誰にでも起こりますが、大部分は数日のうちに自然と改善されます。
しかし、不眠の状態が長く続き眠れないことに恐怖を覚えてしまうと、寝ようとすることで筋肉が緊張しますます寝付けなくなってしまいます。一度こうした症状に陥ると寝ようとするたびににストレスを感じるようになります。
眠れないことで身体の回復力が低下し、ホルモンのバランスや自律神経が乱れストレスの解消ができなくなりさらに眠ることができなくなる…という悪循環が慢性不眠症を引き起こします。
不眠症と寝不足は別物
不眠症と寝不足は、同じように身体が寝ていない状態ですが、医学的にははっきりと異なる正反対の症状として扱われています。
【不眠症】
眠るための時間は確保できているのに寝付けず、寝ても細切れに目覚めてしまう、夜中に目覚めてしまいそれ以降寝付けなくなってしまうなどの理由により、眠りたいのに眠れないこと
【寝不足】
寝床に入ればすぐに寝てしまうほど眠りたいのに、睡眠に割く時間が無く、必要な睡眠時間が確保できず疲れが抜けないこと
このように不眠症と寝不足は、睡眠時間が短いという点ではで同じですが、不眠症が脳の覚醒力が強いため何らかの治療が必要なのに対し、寝不足は寝る時間さえ確保できれば治療の必要はありません。
ただの睡眠不足がいつの間にか不眠症に・・・
『眠いけれどやらなくてはいけないことがたくさんあって眠れない…』
こうした日々を長く続けることでただの寝不足が不眠症へと移行してしまいます。
眠いのに眠れない日々は身体と脳に大きなストレスを与えます。
ストレスを抱えたまま活動を続けることで脳は正常な判断を失い、ホルモンバランスや自律神経のバランスを崩してしまいます。
『身体は疲れているのに考え事や悩み事、問題が山積み』の状態では、休もうと思っても脳は休むことができず寝ようと思ってもうまく寝付けません。
『眠らないといけないのに眠れない』状態は、さらに睡眠へのこだわりを大きくさせます。眠れないことに恐怖を覚えてしまうと、入眠の際筋肉が緊張してしまいさらに寝付けない状態に陥ります。
このようにただの寝不足と思っていても、場合によっては深刻な不眠症へと移行してしまうこともあるので気を付けましょう。
理想の睡眠時間は?
実際に必要な理想の睡眠時間はどの程度でしょうか。
専門家によると、理想の睡眠時間は、年齢、季節、活動量、体質によって変わってくるため「日中に眠気で困らない程度が理想」と言う見解らしいです。
何時間寝ないといけない、ということはなく、日中元気に活動できていれば時間はこだわらなくても良いということです。
とはいえ、学校や仕事などで忙しい現代人は好きなだけ寝てても良い、というわけにはいきません。
そこで、複数の研究の結果、国は、成人に必要な睡眠時間の理想は7時間前後というひとつの目安を示しています。
これは、約7時間の睡眠時間を確保している人が、生活習慣病やうつ病といった死亡リスクが1番低いという結果からきています。
寝不足はダメだけど、寝過ぎも身体に良くない!?
では、「寝ることはいいことだからたくさん寝れば良い」と考える人もいるかもしれませんが、研究をすすめると寝過ぎも身体にとって良くないことがわかりました。
研究では、睡眠時間が10時間以上の人は7時間睡眠の人に比べ死亡リスクが2倍近く高くなるという結果が示されました。
具体的には、成人は8時間を超える睡眠を続けると死亡リスクが上昇してしまうのです。これまで漠然と『8時間睡眠が良い』と言われていましたが、これは根拠のないものだったことがわかりました。
年齢によって異なる必要な睡眠時間
一般的には歳をとるほど必要な睡眠時間は減っていくことが分かっています。
- ~10歳・・・8~9時間
- 15歳・・・8時間
- 25歳・・・7時間
- 45歳・・・6.5時間
- 65歳・・・6時間
65歳以上の老人では理想の睡眠時間は6時間程度であり、寝床にいる時間が8時間以上になると病気のリスクが上がると言われています。
年を取ると「昔より長い時間眠れなくなった」「朝早くに目が覚めてしまう」と言いますが、これは身体の反応として正しいことが分かります。
もしも、加齢に伴い昔に比べて長時間眠れなくなったので不眠症になったと思っている人は、日中の眠気がなければ特に問題ないかもしれません。
理想の睡眠時間と必要な睡眠時間は違う
日本人の睡眠時間を調査すると平均睡眠時間が6時間未満の人が多く、日本人のほとんどが睡眠不足ということが分かりました。程度は違えど、成人の約40%が不眠を自覚しており、男性に比べ女性の方が不眠を感じている割合が高くなっています。
理想の睡眠時間は成人でおおよそ7時間と言われていますが、実際に必要な睡眠時間は人によって異なります。
3~4時間程度でスッキリ目覚めて元気に活動できる『ショートスリーパー』の人もいれば、10時間以上寝ないと足りない『ロングスリーパー』体質の人もいます。
体質とは関係なく、体力的にキツイ仕事をしていたり運動をして日中たくさん身体を動かす人は、回復するために多くの睡眠時間を必要になります。
反対に、休日ゆっくり過ごした日は日中の活動量が少ないため睡眠時間が短くても元気に目覚めることができます。しかし、身体は動かさないけれどデスクワークや勉強で1日中脳をたくさん働かせた日は多くの睡眠時間を必要とします。
寝ることで得られる効果
寝ている時間は、ただ身体を休めているだけではありません。
身体の活動が無い時間は今日1日の疲労の回復と細胞の修復のため全力で働いています。
- 疲労の回復…傷ついた筋肉の修復や再生
- ストレスの緩和…自律神経を整える
- 免疫力の向上…新しい血液の生成
- 肌細胞の修復…ターンオーバーの改善
- 記憶の整理…脳内のごみを取り除き、情報の整理をする などなど
整体で不眠症を解消しよう
『寝たくても眠れない』状態が週に3回以上あって、しんどいと感じている人は不眠症の可能性が高いです。
不眠症を疑ったら薬に頼らずにできる不眠症対策をまずは2週間行ってみてください。
初めのうちは何の変化も感じられなくても、続けていくうちに筋肉がほぐれ、血流が良くなり少しづつ楽に眠れるようになってくるはずです。
不眠症解消整体
寝るときは心身共にリラックスしていることが大切です。
身体と脳はリンクしているので、身体をほぐすことで脳も休まるので不眠症に整体は非常に有効です。
整体では①筋肉をほぐす ②関節の動きを良くする、この2つを行うことで血流を改善し自律神経を整えます。
自律神経が整い、夜寝る時間帯に副交感神経がしっかり優位になる状態ができると不眠症は解消されます。
手技療法
筋肉のこわばりを手を使ってほぐしていきます。(マッサージのようなものを想像していただけると良いです)
身体が『心地が良い』と感じると心もリラックスします。
不眠症の人は、『寝ないといけない』という思いが強く、心が緊張していることが多いです。心の緊張は簡単に取り除くことはできませんが、身体と心は繋がっているので、身体がリラックスできると自然と心の緊張もほぐれていきます。
手技によって筋肉の緊張が取り除かれると血液の流れも良くなり、身体がポカポカと温かくなってくるので眠気を感じることができるようになります。
鍼療法
鍼を刺すことで、皮膚にわざと小さな傷を作り、その傷を治そうとする反応を利用することを創傷治癒と言います。
傷を修復するときたくさんのコラーゲンが生成され、硬くなっている筋肉の再生・修復を行います。
特に、鍼治療を受けた後は眠気を感じることがあります。
これは、傷を修復し新しい細胞が作られている証拠であり、身体が回復へ向かう好転反応として知られています。
また、鍼の刺激によりホルモンの分泌が調整され、自律神経が整います。
自律神経が整うと、夜になると副交感神経が優位に働くようになり自然と眠気を感じられるようになります。
その他
電気療法や運動療法によって硬くなっている筋肉や関節を刺激し、リンパや血液の流が良くなるよう働きかけます。
硬くなっている筋肉を伸ばしたり押したりして刺激することで血液が流れるので、新鮮な酸素と栄養を全身に送ることができます。
それにより神経伝達が良くなり、副交感神経が優位に働きやすくなるため不眠症が改善されます。