股関節が痛い原因とは?歩くと痛い・動かしにくい理由を解説

股関節が痛くて歩きにくい、立ち上がる時に足の付け根が痛い、あぐらがかけない、股関節が動かしにくいと感じていませんか?

股関節は、立つ・歩く・座る・階段を上る・身体をひねるなど、日常生活の多くの動作に関わる重要な関節です。

そのため、股関節に痛みが出ると歩行や姿勢だけでなく、腰や膝など身体全体に影響が出ることがあります。

特に女性は、骨盤の構造や筋肉量の違い、妊娠・出産、臼蓋形成不全などの影響により、股関節に負担がかかりやすい傾向があります。

この記事では、股関節が痛くなる原因、歩くと痛い理由、股関節痛を起こしやすい人の特徴、自分でできる対処法について解説します。

股関節とは

股関節は、骨盤と太ももの骨をつなぐ関節です。

人間の身体の中でも大きな関節で、上半身の重さを支えながら下半身を動かす役割があります。

股関節は、

  • 歩く
  • 立つ
  • 座る
  • しゃがむ
  • 階段を上る
  • 走る
  • ジャンプする

など、さまざまな動作で使われています。

股関節の動きが悪くなると、骨盤や腰、膝にも負担がかかりやすくなります。

股関節が痛くなる原因

股関節痛の原因は一つではありません。

大きく分けると、

  • 筋肉や姿勢の問題
  • 股関節そのものの変形や疾患
  • スポーツや使いすぎ
  • 体重増加
  • 妊娠・出産による負担

などがあります。

1. 筋肉の硬さ

股関節の周りには多くの筋肉があります。

特に、

  • お尻の筋肉
  • 腸腰筋
  • 太ももの前側
  • 内ももの筋肉

が硬くなると、股関節の動きが悪くなります。

筋肉が硬い状態で歩いたり立ち上がったりすると、股関節に余計な負担がかかり痛みが出やすくなります。

2. 姿勢や骨盤の歪み

反り腰、猫背、ガニ股、O脚、X脚などの姿勢は股関節への負担を増やします。

骨盤が前後左右に傾くと、股関節にかかる力が左右で変わります。

その結果、

  • 右だけ痛い
  • 左だけ痛い
  • 歩くと片側だけつらい

という症状が出ることがあります。

3. 変形性股関節症

変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減り、炎症や変形が起こることで痛みが出る状態です。

初期は歩き始めや立ち上がりで痛みが出やすく、進行すると安静時や夜間にも痛みを感じることがあります。

4. 臼蓋形成不全

臼蓋形成不全とは、股関節の受け皿である骨盤側のかぶりが浅い状態です。

股関節が不安定になりやすく、関節に負担が集中しやすくなります。

日本人女性では、この臼蓋形成不全が変形性股関節症に関係しているケースもあります。

5. スポーツや使いすぎ

ランニング、サッカー、バレーボール、ダンスなどは股関節に大きな負担がかかります。

繰り返し同じ動作を続けることで、筋肉や関節に炎症が起こることがあります。

6. 体重増加

体重が増えると、股関節にかかる負担も増えます。

歩く時には体重以上の負荷が股関節にかかるため、急な体重増加には注意が必要です。

7. 妊娠・出産による負担

妊娠中や産後は、骨盤や股関節周囲に負担がかかりやすくなります。

ホルモンの影響で関節が緩みやすくなり、筋力低下も重なることで股関節痛が出ることがあります。

股関節痛は女性に多い?

股関節の痛みは女性に多い傾向があります。

理由として、

  • 骨盤の横幅が広い
  • 筋肉量が少ない
  • 妊娠・出産の影響を受ける
  • 臼蓋形成不全が関係する場合がある
  • 更年期以降に筋力が低下しやすい

などが考えられます。

ただし、股関節痛は女性だけの症状ではありません。

男性でもスポーツ、仕事、姿勢、体重増加などにより股関節痛が起こることがあります。

歩くと股関節が痛い理由

歩くと股関節が痛くなるのは、股関節に体重がかかるためです。

歩行中は片足で体重を支える瞬間があります。

この時、股関節を支える筋肉がうまく働かないと関節に負担が集中します。

特に、

  • お尻の筋肉が弱い
  • 腸腰筋が硬い
  • 骨盤が傾いている
  • 股関節の可動域が狭い
  • 軟骨がすり減っている

場合は、歩くたびに痛みが出やすくなります。

股関節の痛みで多い症状

足の付け根が痛い

変形性股関節症や腸腰筋の緊張で起こることがあります。

お尻が痛い

お尻の筋肉の硬さや坐骨神経への刺激が関係している場合があります。

太ももや膝まで痛い

股関節の痛みが太ももや膝に広がることがあります。

あぐらがかけない

股関節の可動域低下や筋肉の硬さが考えられます。

靴下が履きにくい

股関節を曲げる動きが悪くなっている可能性があります。

夜寝ていても痛い

炎症や変形が進んでいる場合があります。

股関節痛を起こしやすい人の特徴

以下に当てはまる方は股関節へ負担がかかりやすい傾向があります。

  • 40代以降の女性
  • 臼蓋形成不全を指摘されたことがある
  • 肥満傾向がある
  • 反り腰
  • ガニ股
  • O脚またはX脚
  • デスクワークが多い
  • 長時間立ち仕事をしている
  • スポーツで股関節をよく使う
  • 妊娠中または産後
  • 階段の上り下りが多い

変形性股関節症の進行と症状

初期

長時間歩いた後や運動後に痛みや違和感が出ます。

立ち上がりや歩き始めに足の付け根が痛むこともあります。

進行期

股関節の可動域が狭くなり、日常的に痛みを感じるようになります。

歩き方が崩れ、階段の上り下りがつらくなることがあります。

末期

何もしていなくても痛みが出ることがあります。

股関節が硬くなり、歩行や日常生活に支障が出やすくなります。く)と呼ばれる異常な骨ができたり、骨に空洞ができることもあります。

股関節が痛いときに病院へ行くべき症状

次のような症状がある場合は、整形外科で検査を受けることをおすすめします。

  • 安静にしていても痛い
  • 夜間痛がある
  • 急に強い痛みが出た
  • 歩けないほど痛い
  • 足のしびれがある
  • 転倒後から痛みが続いている
  • 股関節の動きが明らかに悪くなった
  • 片脚に体重をかけられない

整骨院ではレントゲン検査はできません。

骨や関節の状態を確認したい場合は、整形外科での検査が必要です。

股関節痛の治療と対処法

1. 生活習慣の見直し

床に座る生活、正座、あぐら、深くしゃがむ動作は股関節に負担がかかります。

できるだけ椅子やベッドを使う生活に変えることで股関節への負担を減らせます。

2. 体重管理

体重が増えると股関節への負担も増えます。

急な体重増加を避け、無理のない範囲で体重管理を行いましょう。

3. 温める・冷やす

ズキズキと強い痛みがある場合は冷やします。

慢性的な重だるさやこわばりがある場合は温めることで楽になる場合があります。

4. 運動療法

股関節に痛みがある場合、無理なウォーキングや強い筋トレは避けましょう。

痛みが少ない範囲で、股関節周囲の筋肉をゆっくり動かすことが大切です。

5. 薬物療法

痛みが強い場合、病院では痛み止めなどが使われることがあります。

薬は痛みを抑える目的で使われることが多く、股関節の変形そのものを戻すものではありません。

自分でできる股関節ケア

自分で行う運動の基本は無理をしないことです。無理をして痛みに耐えながら運動してさらに身体を痛めてしまったらもともこもありません。

毎日の運動量は少なくても、毎日続けて行うことが大切です。

また、早く治したいからといって、一度にたくさんの運動をして身体に負担をかけるのも逆効果です。

無理のない範囲で、心地よいと思える程度で行いましょう。

太ももも前側のストレッチ

① 横向きに寝ます

② 上側の足首を持ちます

③ かかとをお尻に近づけます

④ 太ももの前側が伸びる位置で20秒キープします

⑤ 左右3回行います

お尻のストレッチ

① 仰向けになります

② 片足を反対の膝に乗せます

③ 太ももを抱えて胸に近づけます

④ お尻が伸びる位置で20秒キープします

⑤ 左右3回行います

股関節まわりの軽い運動

① 仰向けになります

② 膝を立てます

③ 痛みのない範囲で膝を外側へ倒します

④ ゆっくり戻します

⑤ 左右10回行います

痛みが強くなる場合は中止してください。

股関節のストレッチ

股関節そのものを伸ばします

硬い人は無理せず負荷の軽い運動からゆっくり行っていきましょう

股関節周辺の筋トレ

体幹を鍛えることで身体の中心に重心がくるため股関節に無駄な負荷をかけずに済むようになります

その他、お尻や太ももの筋肉を鍛えることで骨への負担を軽減することができます

ストレッチで悪化することもある

股関節が硬いからといって、無理に開脚したり強く伸ばしたりするのは危険です。

炎症がある状態で無理に伸ばすと、痛みが強くなることがあります。

股関節痛のケアは「痛いけど我慢する」ではなく、「気持ちいい範囲で行う」ことが大切です。

鍼灸整骨院かまたきで行う股関節痛の施術

鍼灸整骨院かまたきでは、股関節だけでなく身体全体のバランスを確認します。

股関節痛の原因は股関節だけにあるとは限りません。

確認するポイントは、

  • 股関節の可動域
  • 骨盤の傾き
  • 姿勢
  • お尻の筋肉
  • 腸腰筋
  • 太ももの筋肉
  • 歩き方

です。

手技療法

股関節周囲の筋肉の硬さや関節の動きを確認しながら施術を行います。

お尻、太もも、腰まわりの緊張を緩めることで股関節への負担軽減を目指します。

鍼療法

鍼は手では届きにくい深部の筋肉にアプローチできます。

特に股関節の開きが悪い方や、筋肉の硬さが強い方に行うことがあります。

電気療法

痛みが強い場合や手技刺激が苦手な方には、電気療法を行うことがあります。

微弱電流により痛みの軽減や回復のサポートを目指します。

運動療法

痛みが落ち着いてきたら、股関節を支える筋肉を少しずつ使えるようにしていきます。

股関節は、柔らかくするだけでなく支える力も必要です。

FAQ

股関節痛は女性に多いですか?

女性は骨盤の構造や筋力、妊娠・出産、臼蓋形成不全などの影響で股関節痛が出やすい傾向があります。

歩くと股関節が痛いのはなぜですか?

歩行時に股関節へ体重がかかるためです。筋力低下や可動域低下、変形などがあると痛みが出やすくなります。

股関節痛はストレッチで改善しますか?

筋肉の硬さが原因の場合は改善が期待できますが、無理なストレッチは悪化の原因になることがあります。

股関節が痛い時は温めた方がいいですか?

慢性的な重だるさやこわばりには温めることがあります。急な強い痛みや熱感がある場合は冷やすことがあります。

整骨院でレントゲンは撮れますか?

整骨院ではレントゲン検査はできません。骨や関節の状態を確認したい場合は整形外科での検査が必要です。

まとめ

股関節が痛い原因は、変形性股関節症だけではありません。

筋肉の硬さ、姿勢の崩れ、骨盤の歪み、臼蓋形成不全、スポーツや体重増加など、さまざまな要因が関係します。

股関節の痛みを放置すると、歩き方が崩れ、腰や膝にも負担がかかることがあります。

「年齢のせいだから仕方ない」と我慢せず、早めに原因を確認し、適切なケアを始めることが大切です。

股関節の痛みや歩きにくさでお悩みの方は、鍼灸整骨院かまたきへお気軽にご相談ください。