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腰痛や足の痛みしびれの原因である腰椎すべり症とは?

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すべり症とは、背骨の関節や椎間板の問題により背骨がズレる病気です。

すべり症は大きく2つに分類され、1つは加齢による『腰椎変性すべり症』、もう1つは成長期に起こる『腰椎分離すべり症』があります。

この2つは、それぞれ原因が異なりますが、どちらも椎体がもとの位置からズレる(すべる)ことで痛みやしびれなどが生じます。

一度ズレてしまった椎体は元に戻ることはないため、もし発症してしまったら、安静や鎮痛薬の服用、腹筋や背筋を鍛えるリハビリなどの保存療法が一般的です。

ここでは、すべり症に関する知識と、当院での治療法について解説していきます。

腰椎すべり症とは?

背骨は、首からお尻まで真っすぐな姿勢を保つために必要な骨です。これらはみな積み木のように連なっていて、その1つ1つを椎体(ついたい)と言います。1つ1つの椎体が、別々の動きをすることで、支える・反る・屈むなど様々な動きを可能にしています。

椎体は、首が7つ背中が12こ腰の部分5つの合計24個あります。

腰椎すべり症は、この積み木のように連なっている腰の部分の椎体が、何らかの原因で一部滑ることで痛みやしびれが引き起こされる腰の病気です。

すべり症は主に、

・加齢によって椎体や椎間板などに変性が起こる『変性すべり症』
・成長期に腰に負担をかけすぎることで疲労骨折したところが悪化することで起こる『分離すべり症』

2つに分けられます。

腰椎変性すべり症

背骨を構成する椎体は通常簡単にズレることはありません。

しかし、加齢にともなう摩擦などにより椎体が変形し、形が不安定になります。不安定な椎体が、前または後ろに滑るようにズレることで痛みなどの症状があらわれることを腰椎変性すべり症と言います。

主に、40代以降の中高年の女性に多く、これは閉経などに伴うホルモンバランスの変化が関係していると考えられています。

主な症状

慢性的な腰痛
長時間歩いたり立ちっぱなしでいることで起こる強い痛みやしびれ・歩行困難
坐骨神経痛 など

変性すべり症の人は、少し歩くとお尻や太もも部分に痛みやしびれがあらわれて歩けなくなるので休む、しばらくすると症状が落ち着き再度歩き出す、というような状態を繰り返します。

このような歩き方を『間欠性跛行(かんけつせいはこう)』と言います。

腰椎分離すべり症

分離すべり症の多くは、身体が成長期で筋肉の発達が十分でない中学生頃に起こります。特にスポーツをしている子に好発し、成長期に入るのが早い女子の方が男子よりも1~2歳若く起こります。

主な症状

・背中を反らすと腰の背骨が痛む
・骨折した部分の圧痛
・腰痛
・下肢の張りや痛み・しびれ
 など

成長期の骨は未成熟のため、スポーツによる過度な負担が繰り返し起こることにより、椎体に亀裂が入ったり疲労骨折したりします。この状態を『腰椎分離症』と言います。腰椎分離症は椎体が損傷しているにも関わらず、それだけでは自覚症状が無いことも多いのですが、腰を捻ったり大きく曲げたり反らしたりすることで腰痛の症状があらわれます。

腰椎分離症を適切に治療せず、放置していると悪化し、腰椎分離すべり症へと移行してしまいます。

腰椎分離すべり症の症状

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腰椎すべり症を改善する

腰椎変性すべり症腰椎分離すべり症、いずれにせよすべり症は自然に戻る疾患ではありません。

滑った椎体を元に戻すには外科的手術が必要ですが、すべり症の治療では、鎮痛剤の服用やリハビリなど、保存療法が選択されるのが一般的です。

手術は、リハビリを行っても症状の改善が見られなかった場合や、排泄困難・歩行困難・麻痺などによって日常生活を送ることが困難になる程の症状が出現した場合に選択されることがあります。

すべり症の痛みを改善させる保存療法

  • 鎮痛薬…痛みが強いときは鎮痛薬を服用し、心身にストレスを与えない
  • アイシング…鋭い痛みは炎症が広がっている状態なので、患部を冷やし痛みの広がりを防ぐ
  • 温める…重だるい痛みや張り、コリ程度の症状の時は患部を温めることで血行促進をはかる
  • ストレッチ…硬くなっている筋肉や関節の柔軟性を上げ、血流を改善する
  • 筋トレ…脊椎を支える筋肉を付けることで椎体への負担を軽減し、痛みの再発を防ぐ

腰椎すべり症を悪化させないためにできる日常生活の送り方

すべり症であることがわったら症状の進行を防ぐために日常生活を変えていく必要があります。

①座り方

すべり症の人は、床に座る生活はやめて、椅子に座る生活に変えることが望ましいです。

椅子はフカフカのソファーのような深く身体を預けるようなタイプではなく、背もたれのあるダイニングチェアーのような硬い物が好ましいです。

ポイントはしっかり腰を立てて背筋を伸ばして座ることです。大事なのは長時間座りっぱなしにならない事です。

30分に1回は立ち上がって身体を動かすようにしましょう。

②寝るときの姿勢

仰向けやうつぶせ寝っは腰椎に負担がかかるので、横向き寝が望ましいです。この時、膝の間にクッションを挟むと寝姿勢の安定が取れやすいです。

枕の高さは気持ち低めの方が、身体や首にかかる負担を減らしてくれます。

③歩き方

歩くという動作はごく自然になにも考えずに行っているため、正しい歩き方かどうか判断するのは難しいです。

歩くときは、足首を使って、地面をしっかり蹴って歩きます。

ポイントは、
・股関節を使って歩くこと
・着地の際膝が曲がっていないこと
・ふくらはぎより太ももの後ろに力を入れて歩く

以上のことを意識します。

なかなか正しい歩き方をマスターするのは難しいので、歩き方の指導が得意な専門家ににてもらうことをお勧めします。

④自分の身体を把握する

体重の増減が激しいことですべり症が進行しやすくなります。

体重が増えることでかかる腰への負担、減ることで骨が変形するリスクなどが挙げられます。

身体が硬いことも症状の悪化に繋がるため、毎日ストレッチを行うことで腰への負担を和らげることができます。

鍼灸整骨院かまたきで腰椎すべり症を改善する

腰は、複雑な動きを可能にするために、腰椎はもともと不安定な状態を保っています。

不安定とは言え、筋肉が丈夫であることで骨をしっかり支えています。

しかし、成長期の身体への過度な負荷や、スポーツによる何度も繰り返される動作、加齢による筋力低下や関節のすり減りが原因で、もともと不安定な状態の椎体が滑ることがあります。

一度滑ってしまった椎体は手術なしで元に戻ることがないため、痛みとうまく付き合っていく必要があります。

すべり症は完治こそしませんが、ストレッチや筋トレをしっかり行うことで、日常的に痛みの出現を予防することができます。

施術内容

手技

筋肉の硬さや、関節の可動域を探りながら、硬さを取り除いていきます。

無理に痛いところを押したり、強く押したりすると、神経を圧迫して痛みが強く出てしまう事もあるので状態を診ながら慎重に行っていきます。

電気

痛みが強い時は、低周波治療を行うことがあります。

痛みの強い患部は、筋緊張により硬く、血流も悪く、疲労物質が溜まっている状態です。そこへ、低周波を流すことで血流が改善し、痛みの原因物質を押し流してくれる作用があるため、痛みの早期回復が期待できます。

鍼治療

手技では刺激できない、より深部の筋肉を刺激することができるため、より早期回復が期待できます。

鍼治療独特の効果として、モルヒネのような痛みを抑えるホルモンが放出され、痛みを脳に伝える神経の信号をブロックして辛い症状を解消してくれる作用があります。

また、鍼を刺すことで、鍼を異物とみなした細胞は白血球を増幅させます。白血球の多さは免疫力の強さに比例するため、増えた白血球により免疫力が上がり、元気な身体が作られます。

ストレッチ・筋トレ・リハビリ

すべり症は、手術をしない限り治らないので自分でケアすることが何よりの予防になります。

必要な筋肉を鍛える筋トレ
・筋肉が硬くならないように日頃から行うストレッチ
・歩き方や日常的な動作

など、自分自身で出来ることを身に付けていただくための指導も行っていきます。

まとめ

腰椎変性すべり症は、椎体が変形していることに加え、加齢も重なって筋肉が弱くなっていることも考えられるので痛みは頻繁に起こる可能性があります。そのような場合はリハビリも兼ねて定期的に通うことをお勧めします。
痛みを我慢して日常生活を送っていると、椎体の変形がますます進み、歩行困難になる可能性もあるので早めに対処しましょう。

成長期の子供に起こる腰椎分離すべり症は、安静を心がけ、筋肉と骨に負担をかけないことが大切です。成長とともに身体にみあった必要な筋肉をつけていくことで症状の再発を防ぐことができますが、無理をしてはいけません。
筋トレとストレッチを習慣にすることで、疲労の蓄積を防ぎましょう。