
「生理になると腰が痛い」「下腹部痛と腰痛が一緒に起こる」「マッサージをしても腰痛が良くならない」「女性特有の病気が原因ではないか心配」
女性の腰痛には、腰そのものの問題だけでなく、生理に伴う症状や婦人科疾患などが関係している場合があります。
ただし、女性だからといって腰痛の原因がすべてホルモンや婦人科の問題というわけではありません。長時間のデスクワークや立ち仕事、スポーツ、腰椎椎間板ヘルニアなど、男女共通の原因も考えられます。
大切なのは「女性の腰痛=骨盤のゆがみ」「マッサージで治らない=婦人科疾患」と決めつけないことです。
この記事では、女性に起こる腰痛の原因、生理との関係、注意したい婦人科疾患、病院へ行った方がよい症状について解説します。
女性の腰痛にはさまざまな原因がある
腰痛は一つの病気の名前ではなく、腰周辺に痛みを感じる症状です。
腰そのものに原因がある場合には、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎分離症、骨折などがあります。
一方で、腰以外の病気によって腰痛を感じることもあります。
日本整形外科学会では、腰痛の原因として、尿管結石などの泌尿器疾患、子宮筋腫・子宮内膜症などの婦人科疾患、消化器疾患、血管疾患なども挙げています。
そのため、腰だけをマッサージして改善するかどうかで原因を判断することはできません。
生理になると腰が痛いのはなぜ?
生理前や生理中になると、下腹部痛とともに腰の痛みや重だるさを感じる方がいます。
月経に伴ってある程度の症状が出ることはありますが、「生理だから仕方がない」と我慢し続ける必要はありません。
特に、
・以前より生理痛が強くなった
・鎮痛薬を使っても日常生活に支障がある
・生理のたびに強い腰痛や下腹部痛が起こる
・経血量が非常に多い
・月経以外の時にも骨盤周辺が痛む
といった場合には、婦人科へ相談することを検討してください。
生理に伴う症状について詳しく見る
https://kamataki-seikotsu.com/seiri-pms/
生理前の腰痛はPMS?
月経前になると腰が重い、だるいなどの症状が現れ、月経が始まると軽くなる場合には、月経前症候群(PMS)に伴う症状の可能性も考えられます。
ただし、腰痛だけでPMSと判断することはできません。
月経周期との関係や、下腹部痛、頭痛、むくみ、気分の変化など他の症状も含めて考える必要があります。
症状が強く日常生活に影響している場合には、婦人科へ相談しましょう。
女性の腰痛で注意したい婦人科疾患
女性の腰痛では、婦人科疾患が隠れている場合があります。
代表的なものとして、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症などがあります。
子宮内膜症
子宮内膜症では、月経痛や骨盤周辺の痛みなどが現れることがあります。
腰や骨盤周辺の痛みだけから子宮内膜症と判断することはできませんが、生理に関連して痛みが強くなる場合や、強い月経痛が続く場合には婦人科で相談してください。
子宮筋腫
子宮筋腫は良性の腫瘍で、症状がない場合もあります。
一方で、過多月経、月経困難症、圧迫症状などがみられる場合があります。日本産科婦人科学会のガイドラインでも、子宮筋腫について過多月経、月経困難症、圧迫症状などを治療判断に関わる症状として挙げています。
腰痛だけで子宮筋腫と判断することはできませんが、経血量が多い、強い月経痛などを伴う場合には婦人科へ相談しましょう。
子宮腺筋症
子宮腺筋症でも月経困難症や過多月経などがみられることがあります。日本産科婦人科学会の資料では、月経困難症と過多月経が主な症状として挙げられています。
「以前はそれほど生理痛がなかったのに、最近かなり痛くなってきた」といった変化がある場合も、一度婦人科へ相談することをおすすめします。
下腹部痛と腰痛が同時にある場合は?
下腹部痛と腰痛が同時にあるからといって、必ず婦人科疾患というわけではありません。
ただし、
・強い下腹部痛がある
・不正出血がある
・経血量が以前より多くなった
・強い月経痛がある
・発熱を伴っている
・症状が徐々に悪化している
などの場合には、腰の筋肉だけの問題と自己判断しないことが大切です。
症状によっては婦人科など適切な医療機関での検査が必要になります。
出産後・育児中に腰が痛くなるのはなぜ?
出産後や育児中は、赤ちゃんの抱っこ、授乳、おむつ交換、寝かしつけなど、腰へ負担のかかる動作が増えます。
さらに睡眠不足や活動量の変化など、複数の要素が重なることもあります。
そのため「出産で骨盤がゆがんだから腰が痛い」と一つの原因だけで説明するのではなく、痛みが出る動作や日常生活での負担などを確認することが重要です。
強い痛みやしびれなどがある場合には医療機関へ相談してください。
デスクワークで腰が痛くなる女性も多い
長時間座って仕事をしていると腰痛が出る方もいます。
同じ姿勢を長時間続けることや活動量が少なくなることなど、さまざまな要素が関係します。
「姿勢が悪いから腰痛になった」と一つの原因に決めつけるのではなく、適度に姿勢を変える、休憩する、身体を動かすなどの工夫をしてみましょう。
デスクワークの腰痛について詳しく見る
https://kamataki-seikotsu.com/desukuwaku/
反り腰だから腰痛になる?
「女性は反り腰だから腰痛になりやすい」と説明されることがありますが、見た目の姿勢だけで腰痛の原因を断定することはできません。
腰を反らすと痛む、長時間立っていると痛むなど、どのような動作や状況で症状が出るのかを確認することの方が重要です。
また、成長期でスポーツをしている人が腰を反らした時に痛む場合には、腰椎分離症などにも注意が必要です。
腰椎分離症について詳しく見る
https://kamataki-seikotsu.com/bunnrishou/
ストレスと女性の腰痛は関係する?
慢性的な腰痛には、身体的な要因だけでなく、睡眠、心理的ストレス、仕事や生活環境など複数の要素が関係する場合があります。
ただし、「ストレスだから腰が痛い」と最初から決めつけるべきではありません。
症状が長期間続いている場合には、必要に応じて医療機関で身体的な原因について確認することも大切です。
ストレスと腰痛について詳しく見る
https://kamataki-seikotsu.com/sutoresu-youtsuu/
女性の腰痛で病院へ行った方がいい症状
腰痛に次のような症状を伴う場合には、マッサージやセルフケアだけで様子を見続けず、医療機関へ相談してください。
・安静にしていても強く痛む
・腰痛が徐々に悪化している
・発熱を伴っている
・脚に力が入りにくい
・脚のしびれが強くなっている
・排尿・排便に異常がある
・不正出血がある
・強い下腹部痛を伴っている
・月経痛や経血量が以前と大きく変化した
・転倒や事故の後から強く痛む
日本整形外科学会も、安静にしても軽くならない、悪化する、発熱、脚のしびれや筋力低下、排尿異常などを伴う腰痛では、速やかな整形外科受診を勧めています。
危険な腰痛について詳しく見る
https://kamataki-seikotsu.com/youtsuu-kiken/
女性の腰痛は何科へ行けばいい?
腰そのものの痛みが中心で、脚のしびれや筋力低下など運動器・神経の問題が疑われる場合には、まず整形外科が選択肢になります。
一方、
・強い生理痛
・不正出血
・過多月経
・下腹部痛
・月経周期と関連する強い症状
などがある場合には婦人科への相談を検討してください。
症状によって受診先は変わります。
「どちらへ行くべきか分からないから何もしない」のではなく、症状が続く場合には医療機関へ相談することが重要です。
整形外科について詳しく見る
https://kamataki-seikotsu.com/seikeigeka/
マッサージしても治らない腰痛は病気?
マッサージをしても腰痛が改善しないからといって、必ず内臓や婦人科の病気があるわけではありません。
反対に、マッサージで一時的に楽になったから重大な病気ではないとも判断できません。
腰痛の原因は、マッサージへの反応だけでは判定できないからです。
長期間続いている、徐々に悪化している、腰痛以外の症状を伴うなどの場合には、医療機関で原因を確認しましょう。
婦人科疾患による腰痛を整体で治せる?
子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症などの婦人科疾患そのものを整体で治療することはできません。
これは現在の記事から明確に変更した方がよい部分です。
日本産科婦人科学会のガイドラインでは、症状のある子宮筋腫に対して手術や薬物療法など、状態に応じた医学的治療が検討されています。
「血流を良くすれば子宮筋腫が改善する」「初期なら整体で改善できる」といった説明は使用しない方がよいです。
婦人科疾患が疑われる場合には、まず婦人科で診断・治療を受けてください。
鍼灸整骨院かまたきで対応できる女性の腰痛
鍼灸整骨院かまたきでは、女性の腰痛だからといってすべてを「骨盤のゆがみ」や「ホルモンバランス」の問題として扱うことはしません。
いつから痛むのか、どのような動作で痛むのか、生理との関連はあるのか、脚のしびれなどはないか、医療機関を受診しているかなどを確認します。
婦人科疾患やその他の病気が疑われる場合には、整体や鍼灸を優先せず医療機関での確認をおすすめします。
一方、医療機関で緊急性の高い病気などが否定され、長時間のデスクワークや立ち仕事、日常生活での身体的負担などが関係している腰痛では、身体の状態に合わせて整体・鍼灸などを検討することができます。
千葉市若葉区で腰痛にお悩みの女性へ
女性の腰痛にはさまざまな原因があります。
「女性だから骨盤がゆがんでいる」「生理だから仕方がない」と決めつけず、まず現在の症状を確認することが大切です。
特に不正出血、強い下腹部痛、発熱、脚の筋力低下、排尿・排便の異常などがある場合には医療機関での確認を優先してください。
そのうえで、緊急性の高い問題がなく、日常生活や仕事などによる身体への負担が考えられる腰痛については、状態に合わせた対応を考えていきます。
千葉市若葉区の腰痛・ぎっくり腰について詳しく見る
https://kamataki-seikotsu.com/relieve-back-pain/
よくある質問
女性の腰痛には婦人科の病気が関係することがありますか?
あります。子宮筋腫や子宮内膜症などの婦人科疾患によって腰痛が現れる場合があります。ただし、女性の腰痛すべてが婦人科疾患によるものではありません。
生理中に腰が痛くなることはありますか?
あります。月経に伴って腰の痛みや重だるさを感じる方がいます。痛みが非常に強い、以前より悪化した、過多月経や不正出血などを伴う場合には婦人科へ相談してください。
女性の腰痛は何科を受診すればいいですか?
腰痛が中心で脚のしびれなどがある場合は整形外科、生理に関連した強い痛み、不正出血、過多月経、下腹部痛などがある場合には婦人科が選択肢になります。
マッサージしても治らない腰痛は内臓の病気ですか?
必ずしもそうではありません。マッサージへの反応だけで腰痛の原因を判断することはできません。長期間続く、悪化する、発熱や下腹部痛など別の症状を伴う場合には医療機関へ相談してください。
子宮筋腫で腰痛が起こることはありますか?
子宮筋腫は腰痛を含む症状に関係する場合がありますが、無症状のこともあります。過多月経、月経困難症、圧迫症状などがある場合には婦人科で確認することが重要です。
反り腰を治せば女性の腰痛は改善しますか?
見た目の反り腰だけで腰痛の原因を判断することはできません。痛みが出る動作や生活環境、身体の状態などを確認して対応を考えることが重要です。
婦人科疾患による腰痛は整体で治せますか?
子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症などの婦人科疾患そのものを整体で治療することはできません。疑われる場合には婦人科で診断・治療を受けてください。
女性の腰痛を整骨院へ相談できますか?
相談はできます。ただし、不正出血、強い下腹部痛、発熱、脚の筋力低下、排尿・排便の異常などがある場合には、施術より医療機関での確認を優先してください。
まとめ
女性の腰痛には、デスクワークや日常生活による身体的負担などのほか、生理に伴う症状や子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症などの婦人科疾患が関係している場合があります。腰痛には泌尿器・消化器・血管など腰以外の病気が原因となるものもあるため、「女性だから骨盤」「筋肉をほぐせば大丈夫」と決めつけないことが重要です。
特に、不正出血、過多月経、強い下腹部痛、発熱、安静にしていても続く強い腰痛、脚の筋力低下、排尿・排便の異常などがある場合には医療機関で原因を確認してください。
医療機関で緊急性の高い病気などが否定された後も腰痛が続く場合には、仕事や日常生活での負担なども含めて身体の状態を確認し、自分に合った対応を考えていきましょう。

