ヘバーデン結節とは?原因・痛い時の対処法・肘や腕の痛みとの関係を解説

指の第1関節が腫れて痛い、指先の関節にコブのようなものができた、指が曲がってきた。このような症状がある場合、「ヘバーデン結節」かもしれません。

ヘバーデン結節は、指の第1関節(DIP関節)に起こる変形性関節症です。指の関節が赤く腫れたり、痛んだり、変形したりすることがあります。日本整形外科学会では、示指(人差し指)から小指にかけて第1関節に症状が現れ、親指にもみられることがあると説明しています。

また、「ヘバーデン結節になってから肘や腕まで痛い」「パソコンの使いすぎが原因?」と心配する方もいます。

この記事では、ヘバーデン結節とはどのような病気なのか、原因、痛い時の対処法、パソコンや手の使いすぎとの関係、肘や腕まで痛む場合について解説します。

ヘバーデン結節とは?

ヘバーデン結節とは、指の第1関節であるDIP関節に起こる変形性関節症です。

第1関節が赤く腫れたり、曲がったり、コブのように膨らんだりすることがあります。痛みを伴う場合もあり、関節の動きが悪くなると強く物を握ることが難しくなる場合があります。

症状や変形の程度には個人差があり、ヘバーデン結節になった人すべてが強く変形するわけではありません。

また、第1関節の近くに水ぶくれのような膨らみができることがあります。これはミューカスシスト(粘液嚢腫)と呼ばれます。

ヘバーデン結節の症状は?

代表的なのは、指の第1関節の腫れ・痛み・変形です。

症状としては、

  • 指の第1関節が痛い
  • 第1関節が赤く腫れる
  • 指先の関節にコブができる
  • 指が曲がって変形してきた
  • 第1関節を動かしにくい
  • 強く握ると痛い
  • 第1関節の近くに水ぶくれのような膨らみがある

などがあります。

特に「指の第一関節が痛い」「腫れて曲がってきた」という場合には、一度整形外科で確認してもらうとよいでしょう。

ヘバーデン結節の原因は?

「指の使いすぎが原因」「女性ホルモンが原因」「遺伝する」などさまざまな情報がありますが、ヘバーデン結節の正確な原因は現在も分かっていません。

日本整形外科学会では、原因は不明であり、一般的に40歳代以降の女性に多く発生するとしています。また、手をよく使う人にはなりやすい傾向があると説明しています。

したがって、「指を使いすぎたからヘバーデン結節になった」と一つの原因だけで説明することはできません。

ヘバーデン結節は遺伝する?

家族にヘバーデン結節があると「自分も遺伝するのでは?」と心配になるかもしれません。

日本整形外科学会では、遺伝性は証明されていないとしています。一方、母親や祖母にヘバーデン結節がある場合には体質が似ていることを考慮し、指先への負担に注意するよう説明しています。

したがって「親がヘバーデン結節なら自分も必ずなる」ということではありません。

ヘバーデン結節と女性ホルモンは関係する?

ヘバーデン結節は40歳代以降の女性に多いため、女性ホルモンとの関係を耳にすることがあります。

しかし、女性に多いということだけで「女性ホルモンの減少がヘバーデン結節の原因」と断定することはできません。

現在のところ原因そのものは明確になっていないため、「女性ホルモンを整えれば治る」といった説明には注意が必要です。

パソコンを使うとヘバーデン結節になる?

Search Consoleでは「ヘバーデン結節 パソコン」という検索でも表示されています。

パソコンを使っているからヘバーデン結節になる、と断定することはできません。

一方、日本整形外科学会では手をよく使う人には発症しやすい傾向があるとしています。

すでに第1関節が痛んでいる場合、長時間のキーボード操作などで指を使い続けることで痛みを感じやすくなる可能性はあります。

パソコン作業そのものを禁止する必要はありませんが、痛みが強い時には作業量を調整したり休憩を入れたりして、痛む関節への負担を減らしましょう。

ヘバーデン結節で肘が痛くなることはある?

今回のSearch Consoleで最も多く表示されているのが「ヘバーデン結節 肘の痛み」です。

ここは検索意図に対して明確に答えます。

ヘバーデン結節は指の第1関節に起こる変形性関節症であり、肘に起こる病気ではありません。

そのため、ヘバーデン結節がある人に肘の痛みもあるからといって、肘の痛みまでヘバーデン結節によるものだと判断することはできません。

肘にはテニス肘、変形性肘関節症、神経の問題など、別の原因で痛みが起こることがあります。

指の症状とは別に肘の痛みが続いている場合には、肘についても原因を確認することが大切です。

ヘバーデン結節で腕まで痛くなる?

ヘバーデン結節そのものは、指の第1関節に起こる病気です。

そのため「ヘバーデン結節だから腕まで痛くなる」と単純に考えることはできません。

腕の痛みには筋肉や腱、肩・肘、首から腕へ向かう神経などさまざまな原因があります。

特に、腕の痛みだけではなく、しびれ、感覚の異常、力が入りにくいといった症状がある場合には、ヘバーデン結節とは別の問題がないか確認する必要があります。

「ヘバーデン結節になったから腕も痛いのだろう」と自己判断せず、症状が続く場合には整形外科へ相談してください。

ヘバーデン結節とブシャール結節の違い

ヘバーデン結節と似た病気に「ブシャール結節」があります。

違いは主に症状が現れる関節です。

ヘバーデン結節は指先に近い**第1関節(DIP関節)に起こります。一方、ブシャール結節はその一つ手前にある第2関節(PIP関節)**に起こる変形性関節症です。

「指の関節が変形している」というだけでは同じ病気ではありません。

どの関節に症状があるのかを確認することが重要です。

ヘバーデン結節と関節リウマチの違い

「指の関節が腫れて変形してきたらリウマチなのでは?」と心配になる方もいるでしょう。

ヘバーデン結節と関節リウマチは異なる病気です。日本整形外科学会でも、ヘバーデン結節は第1関節の変形性関節症であり、関節リウマチとは異なると説明しています。

ただし、自分で完全に区別する必要はありません。

複数の関節が腫れている、強いこわばりがある、症状が続いているなど心配な場合には医療機関で確認しましょう。

ヘバーデン結節が痛い時の対処法

痛みが強い時には、まず痛む第1関節への負担を減らします。

日本整形外科学会では、保存的治療として局所の安静、固定、薬物療法、テーピングなどを挙げています。

痛いからといって何度も曲げ伸ばししたり、強く揉んだりして刺激する必要はありません。

仕事や家事などでどうしても指を使わなければならない場合には、テーピングなどで保護する方法もあります。

ヘバーデン結節は温める?冷やす?

「温めた方がいいのか、冷やした方がいいのか」と迷う方も多いと思います。

赤く腫れて痛みが強い場合と、腫れがなく慢性的に動かしにくい場合では状態が異なります。

すべてのヘバーデン結節について「必ず温める」「必ず冷やす」と一律に決める必要はありません。

冷やしたり温めたりして明らかに痛みが強くなる場合には中止してください。

強い腫れや痛みが続いている場合にはセルフケアだけで済ませず、整形外科で状態を確認しましょう。

ヘバーデン結節でやってはいけないことは?

ヘバーデン結節だから絶対にしてはいけない動作が多数あるわけではありません。

ただし、痛みが強い時に痛む関節へ繰り返し大きな負担をかけたり、無理に曲げたり、強く揉んだりするのは避けましょう。

日本整形外科学会も、第1関節が痛む時には安静にし、指先への過度な負担を避けることを勧めています。

「変形を元に戻そう」と自分で関節を強く押したり引っ張ったりすることもおすすめできません。

ヘバーデン結節の治療は?

治療は症状の程度によって異なります。

日本整形外科学会では、保存的治療として局所の安静や固定、投薬、テーピングなどを挙げています。急性期には関節内へのステロイド注射が行われることもあります。

保存的治療を行っても痛みが改善しない場合や、変形が進み日常生活に大きな支障がある場合には手術が検討されることがあります。

手術には、結節を切除する方法や関節を固定する方法などがあります。

ヘバーデン結節は自然に治る?

時間の経過とともに痛みや腫れが落ち着く場合はあります。

しかし、すでに生じた関節の変形が自然に完全に元通りになるとは限りません。

そのため「痛みがなくなること」と「変形そのものが元に戻ること」は分けて考えましょう。

痛みが強い時期には負担を減らし、日常生活に支障がある場合には整形外科へ相談することが大切です。

ヘバーデン結節は何科へ行けばいい?

指の第1関節に腫れ、痛み、変形などがある場合には、まず整形外科が受診先になります。

特に手や指を専門に診療する「手外科」という分野もあります。日本手外科学会では、ヘバーデン結節などの変形性関節症も手外科の治療対象としています。

診断では症状や関節の状態を確認し、必要に応じてレントゲン検査などが行われます。ヘバーデン結節では、関節の隙間が狭くなっているか、骨棘や関節の変化があるかなどを確認します。

水ぶくれのようなものができたら注意

ヘバーデン結節では、第1関節の近くに水ぶくれのような「ミューカスシスト(粘液嚢腫)」ができる場合があります。

日本手外科学会では、この部分の皮膚が薄くなって破れると、細菌が関節内へ入り関節を傷める可能性があるため、早めに手外科専門医へ相談するよう案内しています。

鍼灸整骨院かまたきでの対応

現在の記事にある「関節に潤滑油が流れるように施術する」という説明は削除します。

ヘバーデン結節は第1関節の変形性関節症であり、整体や鍼灸によってすでに生じた骨の変形そのものを元に戻すことはできません。

鍼灸整骨院かまたきでは、指の痛みや腫れ、変形の状態を確認し、ヘバーデン結節が疑われる場合や症状が強い場合には、まず整形外科での診断をご案内します。

医療機関でヘバーデン結節と診断されている方について、手や前腕など周辺の筋肉の緊張や動かしにくさがある場合には、状態に応じて施術を検討することがあります。

ただし、施術によってヘバーデン結節そのものを治したり、変形を元に戻したりできるという説明は行いません。

よくある質問

ヘバーデン結節の原因は何ですか?

正確な原因は現在も分かっていません。40歳代以降の女性に多く、手をよく使う人にはなりやすい傾向がありますが、特定の一つの原因だけで発症するとは言えません。

ヘバーデン結節で肘が痛くなることはありますか?

ヘバーデン結節は指の第1関節に起こる変形性関節症なので、肘の病気ではありません。肘の痛みが続いている場合には、ヘバーデン結節とは別の原因も考える必要があります。

ヘバーデン結節で腕まで痛くなることはありますか?

ヘバーデン結節そのものは指の第1関節に起こる病気です。腕の痛みには肩や肘、筋肉、神経など別の原因もあるため、腕まで痛む場合にはヘバーデン結節だけが原因と決めつけないようにしましょう。

ヘバーデン結節が痛い時はどうすればいいですか?

痛みが強い時には痛む関節への負担を減らします。治療では安静や固定、投薬、テーピングなどが行われることがあります。強い腫れや痛みが続く場合には整形外科へ相談してください。

パソコンを使うとヘバーデン結節になりますか?

パソコン作業だけが原因でヘバーデン結節になるとは言えません。ただし、すでに関節が痛んでいる場合には、長時間の操作によって症状を感じやすくなることがあります。

ヘバーデン結節は自然に治りますか?

痛みや腫れが時間の経過とともに落ち着く場合はありますが、すでに生じた関節の変形が自然に完全に元へ戻るとは限りません。

ヘバーデン結節でやってはいけないことはありますか?

痛みが強い時に関節へ繰り返し大きな負担をかけたり、無理に曲げたり、強く揉んだりすることは避けましょう。また、ミューカスシストができた場合には自分で潰さないようにしてください。

まとめ

ヘバーデン結節は、指の第1関節に起こる変形性関節症です。指の腫れ、痛み、変形、動かしにくさなどが現れることがあります。

原因は現在も完全には分かっていません。40歳代以降の女性に多く、手をよく使う人にはなりやすい傾向がありますが、「パソコンを使うから発症する」「遺伝する」と一つの原因に決めつけることはできません。

また、今回の検索で多かった**「肘の痛み」「腕の痛み」については、ヘバーデン結節そのものが肘や腕に起こる病気ではありません。** 指の症状とは別に肘や腕まで痛む場合には、別の原因がないか確認することが重要です。

痛みが強い、変形が進んでいる、日常生活に支障がある場合には、整形外科や手外科で相談しましょう。日本手外科学会でもヘバーデン結節を代表的な手外科疾患として扱っています。