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おしりや太ももに痛みや痺れが出る『梨状筋症候群』とは?

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梨状筋症候群とは、お尻の外側あたりから太ももの裏側、ふくらはぎやすねなど、坐骨神経に沿ってに痛みや痺れを感じる疾患です。腰痛はあまり出ず、お尻が痛いのが特徴です。

長時間座っていることで症状が強くなり、歩くと楽になりやすいです。

ここでは、梨状筋症候群の症状や対処法、予防について解説していきます。

『梨状筋症候群』とはどんな症状?

梨状筋症候群とは、お尻の深部にある小さな梨状筋という筋肉が異常に収縮し、坐骨神経を圧迫することによって引き起こされる症状です。

梨状筋は複雑に動く股関節の動きに関与している筋肉で通常は柔らかいのですが、なんらかの理由によって股関節に負担がかかり過ぎると梨状筋は硬くなり、並行している坐骨神経を圧迫することで痛みや痺れがあらわれます。

一般的な症状に次のようなものがあります。

  1. お尻の外側の痛みや痺れ
  2. 太ももの裏側やふくらはぎやすねにかけて痛みや痺れ
  3. 足の甲、足底、足の指に痛みや痺れ
  4. 長時間座っている姿勢による痛みや痺れ
  5. 運動時の症状悪化
  6. 歩行困難

梨状筋症候群の症状は坐骨神経痛の症状とよく似ていて、この2つの症状の区別は難しい場合があります。

梨状筋症候群の診断法

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梨状筋症候群の診断は難しく、診断を確定するためのテストはありません。

MRIやレントゲンにも写らないので画像検査でも診断を確定することはできません。

診断を確定するためには問診が重要になります。痛みが出る場所や症状を細かく問診した上で診断を確定するのが一般的です。

梨状筋症候群の原因

梨状筋が痛くなる原因は、日常生活における姿勢や癖、運動時のオーバーユース、他の関節や弱いことによる負担などによって、梨状筋が坐骨神経を圧迫することで起こります。

また、梨状筋症候群は先天的要因によっても引き起こされることがあります。

生まれつきの骨格的特徴や筋肉の形状によって、梨状筋が坐骨神経に圧迫をかけやすくなることがあります。

梨状筋症候群と診断された時、自分でできる対処法

  1. まずは休息!それから活動制限をすることで患部に負担をかけないこと
  2. 痛みが強い時は冷やす、普段は温めて血行を良くする
  3. 筋肉を伸ばすストレッチと骨格のバランスを整えるエクササイズで症状改善
1・休息と活動制限

梨状筋症候群の症状を軽減するためには、活動制限や休息が必要です。特に痛みが激しい場合は、活動を制限して患部の負担を軽減することが重要です。

例えば、座るときなるべくお尻に負担をかけないこと、痛みが増すような活動をしないこと、日常的に運動やスポーツをしている人は症状が出ているときは運動は控えることです。

2・氷や温熱療法

痛みが強く出ているときは患部が炎症して熱感があります。その場合は患部を氷や氷のうで冷やすことで炎症を抑え痛みを和らげる効果があります。

痛みがあまり出ていないときはなるべく温めて筋肉の緊張を和らげてあげるのが良いです。

湯船によく浸かる、ホットパックで温めるなど、普段から患部を温め、血行を良くすることを心がけましょう。

3・ストレッチとエクササイズ

梨状筋やその周囲の筋肉をストレッチし、筋肉の柔軟性を高めることで、症状を改善することができます。

また、骨格のバランスを整えるエクササイズをすることで坐骨神経にかかる負担を軽減させることができます。

梨状筋症候群を予防するためにできること

予防における運動は痛みが治まったら行います。痛みが強い時に無理をして運動しても筋肉にストレスがかかるだけで良い結果を得ることはできません。

無理に運動を頑張るより、姿勢を改善したり、日常生活のちょっとした動きを意識することが大切です。

  1. 適切な姿勢
  2. 運動とストレッチ
  3. 筋肉のバランスを整える
  4. 過度の座位を避ける
  5. 体重管理
  6. ストレス管理
1・適切な姿勢

正しい姿勢を保つことで梨状筋症候群を予防することができます。

正しい姿勢がどんなものなのかみなさん意外と知らないものです。ですから1度、整骨院などの専門家に相談し、自分の姿勢を知ることは大事なことです。

2・ストレッチ

梨状筋を含む臀部(お尻)や下半身の筋肉を強化し、柔軟性を高めるために運動とストレッチを行いましょう。

特に、太ももの柔軟性を上げるストレッチや、股関節の硬さを取るストレッチを重点的に行いましょう。

3・筋トレ

筋肉の強度を上げる筋肉トレを行うことで正しい姿勢の維持に繋がります。

また、筋肉が強化されることで骨格のバランスも安定しやすくなります。

特に、お尻や太ももの筋肉を鍛えると良いでしょう。

4・過度の座位を避ける

長時間の座位や同じ姿勢を保持することは、梨状筋に過度の圧力をかける可能性があります。

もしも、長時間同じ姿勢をとらないといけないときは最低でも1時間に1回、腰の曲げ伸ばしをし負担が1部分に集中するのを避けます。

5・体重管理

過体重や肥満は梨状筋に余分な負荷をかけることがあります。

健康的な体重を維持するためにバランスの取れた食事や運動を行いましょう。

6・ストレス管理

ストレスは筋肉の緊張を引き起こし、梨状筋症候群のリスクを高める可能性があります。

ストレス管理と聞くと難しく聞こえますが、大切なことは睡眠と休息です。

特に睡眠はただ寝ているだけのように感じられますが、私たちが睡眠している間に出るさまざまなホルモンの働きによって、新しい細胞が常に作られ、症状を改善するために働きます。

鍼灸整骨院かまたきでの梨状筋症候群の対応

梨状筋症候群の症状が進行すると最悪、手術を勧められることがあります。

そんな時、「整体でなんとかならないものか・・・?」と考えますよね?

安心してください。梨状筋症候群は手術なしで改善可能です。

梨状筋症候群の症状に対する治療は『保存療法』が一般的です。ストレッチやマッサージを行い、筋肉の緊張を取り除くことで痛みや痺れの緩和に繋がります。

施術のポイント

1・股関節

梨状筋症候群の方は股関節が硬いことが多いです。

股関節はお尻の筋肉をほぐすことで動きがスムーズになります。特に梨状筋はお尻の外側にあるため、外旋(外側に回すこと)の動きがスムーズになるように重点的にほぐしていきます。

2・お腹

梨状筋症候群の方の姿勢で多いのが、猫背や反り腰などの腹筋が弱いことによる不良姿勢です。

腹筋が弱い原因に腸腰筋の硬さがあります。腸腰筋はお腹の奥深くにある筋肉で真っすぐな姿勢を維持するために欠かせない筋肉です。

この筋肉が硬く、働きが弱いために骨盤のバランスが崩れ梨状筋に負担がかかります。

そのため、腸腰筋をほぐすことが大切です。

梨状筋症候群の方の平均治療期間

当院では、短期間での症状改善を目指しているため、早くて3回!なるべく5回以内の改善を目指しています。

状態は人それぞれ違っているため、症状がより重い人はもう少しかかる場合もありますし、軽い人は1度の施術で良くなる場合もあります。



症状がより重い人は、揉み返しなどが生じないよう徐々に改善していくよう施術するため、初回の施術では満足のいくほどの改善がみられない場合があります。

これは、人間に備わっている形状記憶機能によるもので、徐々に歪んでいった身体を正しいと認識しているため、やり過ぎないよう施術するからです。

突然、硬い筋肉をふわふわにほぐしたり骨格調整を大きく行ってしまうと、良くなっているにも関わらず、脳が「歪んだ」と認識してしまうからです。

そのため、症状の重い人は何度か通っていただき、少しずつの改善を目指していきます。