痩せたいなぁと思っていても『自分にはどんなダイエットが合っているのか?』『楽して痩せる方法はないか?』と考え、なかなかダイエット行動に移れない人も少なくないはず!
そもそも、あなたがダイエットする目的はなんですか?
体重計のメモリを減らすこと?
健康のため?
それとも、理想のプロポーションに近づくため?
目的が何であれ、目標に向かって行動を起こすことは素晴らしいことですが、大変なことです。
今現在、ダイエットに取り組んでいる人でも、何をやっても効果が出ないときや思うように体重が減らないと、ダイエットすることが嫌になってしまいますよね。
あなたがダイエットをしても効果が出ない原因はきっとあります!
結果が出ないということは、そのやり方があなたの身体には合っていないと言うだけです。
ダイエットするときは、まずは自分自身を知ることです。自分の身体や日常生活を知ることから始めましょう。
なぜ太るのか??
ひと昔前までは太る原因は『カロリー』と言われていましたが、今は研究によって一概にそうではないことが分かってきました。
人間の生命維持に欠かせない3大栄養素として『糖質・脂質・タンパク質』があげられます。
中でも糖質は、脳のエネルギーになる唯一のエネルギーですが、摂り過ぎると肥満に繋がってしまいます。
太る原因は血糖値の急激な上昇
なぜ血糖値が上がると太る原因になるのでしょうか?
食事の際、糖質を摂ると血中の糖濃度が上がります。これを『血糖値が上がる』と言います。
血糖値が上がったままの状態では糖質であるブドウ糖が血管を傷つけてしまうため、『インスリン』というホルモンが膵臓から分泌され上がった血糖値を下げます。
ブドウ糖はインスリンの働きによって脂肪に変換され、全身の細胞に取り込まれ、身体を動かすエネルギーとして使われます。
血糖値が急激に上昇すると、『早く血糖値を下げなければならない』と脳が判断してインスリンを大量に分泌させ血糖値を下げます。血糖値が緩やかに上昇する分には何の問題もないのですが、急激に上昇することでインスリンが過剰に分泌されてしまうため、結果、脂肪を大量にため込んでしまいます。これが太る原因と言われている所以です。
また、血糖値が急上昇しインスリンが大量に出ることで、今度は血糖値が急降下します。血糖値が急降下することで脳のエネルギーである糖質を欲してしまうため過食に走ることも太る原因となります。
憎き脂肪…脂肪ってなんであるの?
『痩せたい!』と考えるとき、お腹のお肉をつまんで「これが無くなればなぁ」なんて考えたりしますよね。
ご存じかと思いますが、この身体にくっついているお肉を『脂肪』と言います。
脂肪は全身の様々な箇所に存在していて、内臓の周りや筋肉のすき間にもいます。
『脂肪』は痩せたい人にとって疎まれる存在ですが、身体にとっては無くてはならない存在であり、様々な役割を担っています。
脂肪の役割
- 衝撃から身を守る
- 体温を維持する
- エネルギーを貯蓄する
- ホルモンの生成や分泌
- ビタミンの吸収や消化、運搬
- 臓器を正しい位置にキープする
このように脂肪にはきちんと役割りがあり、無くてはならない存在です。通常であれば脂肪は身体に悪さをすることはありません。
しかし、多すぎたり極端に少なすぎると見た目にも影響が出てくるだけでなく、身体に悪さを働く物質を分泌するようになります。そうすると病気のリスクも高まります。
体重が減ってもすぐに戻ってしまう原因は『セットポイント』
セットポイントという言葉はご存知ですか?
これは、『脳が決めた今現在の適正体重』です。
食事や運動、日常生活から計算して、脳が『このくらいがこの身体には合っている!』と決めている体重がセットポイントです。
食べ過ぎで体重が増えたときや、体調不良で食事が摂れず体重が減ってしまったときなど、特になにもしていなくてもいつの間にか普段の体重に戻っていますよね?
健康に生きるためにセットポイントはとても重要な機能です。脳はセットポイントを決めることで、食べ過ぎを防いだり、空腹信号を出して栄養を取り込んだりします。そして、栄養が多すぎたり少なすぎるときも、基礎代謝をコントロールして健康の維持に励み、体調を崩さないようにコントロールしています。
すなわち、ダイエットで体重を減らしたいときカギになるのがこの『セットポイント』をいかに崩すかです。
セットポイントを下げる方法は?
体重を減らすために急に極端に食べない食事制限をすると、一時的には体重が落ちても、基礎代謝も減ってしまうので不健康になり、逆に痩せにくい体質になります。
長期的に考えてただ食べないだけでは健康的に痩せてスタイルをキープすることは難しいというわけです。
【セットポイントを下げる方法】
- しっかり食事を摂ること
- ゆっくり体重を落としていく
- インスリンの過剰分泌を防ぐ食事の摂り方
- 食べない時間を長く取る
1・しっかり食事を摂ること
身体が必要な栄養を考えて食事を選びましょう。
体重を減らす事だけを目的にしてしまって必要な栄養を摂らないと、身体はエネルギー不足と判断して、基礎代謝を下げ、痩せにくい身体になってしまいます。
栄養不足の身体では何をするにも億劫に感じてしまうでしょう。栄養不足の脳は、だるさ、やる気のなさを感じ、疲れや、眠気の原因にもなります。
2・ゆっくり体重を落としていく
リバウンドを防ぐためにも急激な体重減少は好ましくありません。
1ヶ月で減少しても問題ない目安は、現在の体重の5%以内です。60キロの方なら3キロです。
それ以上の減少は脳のセットポイントの機能が働き、代謝をコントロールして身体を元の体重に戻そうとする力が大きく働いてしまいます。
3・インスリンの過剰分泌を防ぐ食事の摂り方
何を食べるか?に次いで大切なのが、どの順番で食べるか?です。
糖質は身体にとって必要なエネルギー源であるため、糖質を完全に断ってしまうのは良くありません。大切なのは、お腹が空いたときに何から食べるか?です。
いきなり糖質の多いお米から食べてしまうと血糖値が急上昇してしまうので良くありません。
基本的には食物繊維たっぷりの野菜から食べましょう。糖質の少ない物から食べることで同じ食事メニューでも太りにくくなります。
4・食べない時間を長く取る
ファスティングダイエットという言葉を聞いたことがありますか?
ファスティングは食べる量やカロリーを減らすことが目的ではありません。食べない時間を作ることで、不足したエネルギーを補うために脂肪を分解し燃焼させることで痩せる効果を狙ったものです。
ファスティングは固形物を取り込まない時間が長いので胃腸を休めることができ、健康のためにもとても良い方法です。
ファスティングと言っても何日も食べないわけではありません。人間、苦痛なことは続かないものです。
お勧めは16時間ファスティングです。残りの4時間はカロリーなど気にせず、好きなもものを食べてもいいです。だからと言って炭水化物多めや、ドカ食いはダメです。せっかくファスティングするのであれば、その4時間はなるべく身体に良い物を意識して摂って欲しいです。
ファスティングによって消化・吸収を行わないことで身体は、内臓機能の回復に集中できるのでダイエットのみならず身体にとっても良い事づくしです。
- デトックス効果
- 代謝機能の向上
- 腸内環境が改善され便通が良くなる
- 老廃物の排出により美肌効果が期待できる
体重にばかり注目してはダメ!大切なのは体脂肪
身体を支える中心にある骨格、骨格を動かすための筋肉、脳や心臓など各種臓器、血液や水分、脂肪など身体全部の重さで『体重』が決まります。
一方、『体脂肪』は、筋肉や水分、血液、内臓の重さや骨格の重さを抜いた『脂肪の重さ』です。
ダイエットを行うときは、体重に意識が向かいがちですが、体脂肪を気にしましょう。
筋肉はエネルギーの貯蔵庫です。
筋肉量の減少や筋力の低下によってダイエットの効果に差が出ます。
筋肉が多い人の方がよりブドウ糖を消費できるため太りにくくなります。
代謝アップのカギは関節の可動域
運動をする時に起こる運動代謝や、何もしていなくても生きているだけで起こっている基礎代謝、これらを上げるカギは関節の可動域を広げることです。
例えば呼吸、これは基礎代謝です。
呼吸は胸を広げることで肺に酸素を取り込む動作ですが、胸には『胸骨』という関節があります。現代人はスマホやパソコン操作などの影響により姿勢が悪くなり、胸の関節が硬くなっている人が多いです。
この胸の関節を良く動かして柔らかくして本来広がる広さまで開いてあげます。そうすることで酸素がよりたくさん取り込めるようになるので、体中の細胞が新鮮な酸素により活発になり、代謝が上がることに繋がります。
関節の可動域を広げ代謝アップのお手伝いをします!
鍼灸整骨院かまたきでは、コリや痛みだけでなく、『なりたい身体づくり』のサポートもさせていただいています。
ダイエットを取り組もうと考えるとき大切なのが、食事と身体づくりです。
日々の運動はもちろん大切ですが、自分に合ったものでなければなかなか効果があらわれません。
効果があらわれない原因に骨格や筋肉のバランスによる影響は大きいです。
また、ダイエットで疲れてしまいメンタルが落ちてしまうと出るはずの効果も出なくなってしまいます。
そんな時は、身体のプロにお任せください。
骨格バランスを診たり、関節を整えたり筋肉をほぐしたり、自分ではできない部分のお手伝いをさせていただきます。
健康なダイエットは健康なメンタルから!